★ベルの徒然なるままに★

映画、ゲーム、アニメ、小説、漫画・・・管理人ベルの、大好きな物をいっぱい集めた徒然日記です。

『ナンシー・ドルー ミステリ』シリーズ

2011年08月26日 | 小説・漫画・書籍
今日は、最近、ハマっている、海外ミステリ小説について・・・語っても宜しいかな?


でも、その前に。
ちょっと、この小説に纏わる、幼少期の思い出をば。


今更言うまでもなく、本を読むのが大好きな私。
子供の頃からも、読書は大好きでして。
もう、出版社も忘れたのですが、児童文学全集という全集もコンプしていました。
ハードカバーの立派な装丁の、結構大きな本で。
全部で、五十数巻はあったと思うのですが、それが、私の部屋の本棚にズラ~ッと並んでいる光景は、今思い出しても、圧巻でした。

一気にドドンと買って貰ってた訳ではなく、1冊読んだら次の1冊・・・みたいな感じで。
気が付いたら、増えていた・・・というか揃っていました。

確か、その全集の対象年齢は、小学校中学年~高学年。
でも、本がとにかく好きだった私は、小学校に上がる前から読んでいたので、多分、小3くらいにはコンプして貰っていたハズ。

いやはや。
今、思うと、凄く贅沢させて貰っていたのですね・・・。

お父さん、お母さん、ありがとうm(__)m←今更・・・


で。

そんな幼い頃の想い出の、児童文学全集。
『小公女』とか『小公子』とか『若草物語』、『ああ無情』などなど、ベタな文学ラインナップな中、ちょっと異色な作品があったのですよ。

『少女ナンシーの冒険』というタイトルで。なんと、ミステリーだったのです!

主人公は、金髪碧眼のナンシーという18才の女の子。
弁護士をしている父親譲りの正義感や頭脳を活かし、偽札作りのアジトを突き止めて、暴くという物語でした。
暗号解読があったり、怪しい秘密の集会が登場したり、はたまた、ヒロイン自身が敵地に乗り込む大冒険があったり・・・と。
詳細は覚えていないのですが、とにかく、ドキドキハラハラなストーリーで。
子供心にすっごく興奮して。大好きな話だったので、ひたすら、何度も何度も再読ました。

思えば、私が推理小説好きになったキッカケを作ったのは、幼い頃に読んだ、その『少女ナンシーの冒険』だったのかもしれませんね!

で。

大人になってから、海外の推理小説について色々と調べていたら。
ふとしたときに、海外で、長年愛されているジュブナイル(児童向け)のミステリーシリーズで『ナンシー・ドルー シリーズ』というのがある・・・ということを知りまして。
それは、ナンシーという少女が、持ち前の頭脳や行動力、好奇心から、色々な事件に巻き込まれ、その度に見事解決していく・・・という、少女探偵物。

あれ?
これって、私が幼いときに大好きだった『少女ナンシーの冒険』に似てないか??
と、想い、もっと調べてみると。

日本の児童向けに翻訳されていたのは、おそらく、私が持っていた、偽札作りのお話だけだったみたいですが(いや、私が単に知らなかっただけかも・・・)。
実は、単発物の話ではなく、シリーズ物で、物凄く沢山の本が出版されてて。私が読んでいたのは、その、膨大なシリーズの中の、たった1作品だったんだ・・・と知り、大変驚きました。

で、それを知ったとき、邦訳版はないのかなぁと調べても見たのですよね。
なんか、そういうのって、東京創元とかハヤカワとかから出てそうなイメージ有るし(^m^)
がしかし、邦訳版もなく、どうしても読みたいなら、原書を買うしかないことも分かり、ちょっとガッカリしていました。
原書も、読まないことはないのですが。。。英語はあまり得意ではないので(^^;


そして。
それから、更に、何年か経ち。


ある時、「何か面白い海外ミステリーはないかなぁ」と本屋さんで、東京創元の棚を見て回っていたら。

な、なんと!!!!!!

並んでいるではないですかっっ。
ナンシーが!!!!!!

『ナンシー・ドルー ミステリ』というシリーズ名で、少女探偵ナンシーの本が。
出てるぅぅぅ!!!!!!


海外では有名な、少女探偵ナンシーのシリーズ。
ついに、2007年から、東京創元により、邦訳版が刊行されていたのですねっ。
知らなかった!!!


可愛らしい表紙ですが、東京創元社のミステリ小説ですよ(^^)b


という訳で。
シリーズ1作目の『古時計の秘密』をお買い上げ。

でも、このお話は、私が幼いとき読んでいた、偽札作りのお話ではなかったのですが(笑) てか、偽札作りのお話って、一体、シリーズの何巻目なのでしょうね(^^)b


この『古時計の秘密』というのは、シリーズ1作目というだけあって、ナンシーが初めて遭遇し解決する事件。

富豪の老人が亡くなり、莫大な遺産が残される訳ですが。
その遺産が本来貰うべきだった人達に与えられず、強欲な金持ち一家が独占しちゃっている・・・ということで。

貧しい暮らしをしている人達に、きちんと本来の遺産が行き渡るようにする為、ナンシーが、隠された遺言書を探す冒険をする・・・という物語。

物語は、幼い頃読んだ作品とは違うわけですが。

ヒロインの少女探偵ナンシーのイメージは、幼い頃読んだ物語、そのままでした。

なんというか。
頭が良くて、運動神経も良くて、行動力があって、そして、性格も良くて、誰からも慕われる人気者。
オールマイティーでパーフェクトな女の子なんですが、でも、キャラクターに嫌味がなくて、魅力的なのですよ。
うん。
子供の頃に憧れた、ナンシーのままでした。

そして、彼女のお父さんも、娘の良き理解者で。父であり、友人であるって感じの素敵なパパ。これも、幼いときに読んだイメージと全く一緒でした。

という訳で。
シリーズ第1巻が面白かったので、つい先日、2巻目を密林さんで購入。

今度は、『幽霊屋敷の謎』だそうです。
なんだか、ワクワクするタイトルではないですか!!

先日届いたところで、まだ読んでいないのですが。
読むのが楽しみです。

っていうか、これから、ナンシー・シリーズの既刊、集めていきたいですね。
文庫だから、そんなに負担にはならないでしょうし(^^)b
集めるのも楽しみですv


そうそう!

せっかくなので、ここで、この「ナンシー・ドルー ミステリ」について、ご紹介(^^)b


この作品は、1930年から、児童向けミステリー小説として、キャロリン・キーンにより発表された探偵小説シリーズです。
主人公は、金髪碧眼の18才の少女ナンシー。
彼女が持ち前の、頭脳と行動力を活かして、色々な謎を解き明かす・・・という物語。

そして。

そんな彼女の冒険は、既に、数百冊にも及ぶそうですよっ!!!!

数百冊ですよ。
凄いシリーズでしょ!

っていうか、1930年に発表されたって・・・。
物凄く古い作品だったのですね。

がしかし!
驚くべきコトに、そのシリーズは、未だに、どんどん新刊が出ているのですからっ。

作者のキャロリン・キーンさんって、一体、何者!?
つか、何歳よ!!??

って思いませんか??(笑)


その種明かしをすると・・・ですね。

実は、「キャロリン・キーン」というのは、児童文学者のエドワード・ストラテマイヤーが創った、子供の本を沢山生み出す工房において、『ナンシー・ドルー シリーズ』を書くときに使われるペンネームだそう。

つまり、この「キャロリン・キーン」という名前のもと、何人もの作家が代替わりをしながら、それぞれの時代に生きる、18才のナンシーの冒険を書いている・・・という訳ですね。
勿論、今でも、新刊が出ているそうです。

そして、そんな膨大なナンシーの物語の中でも、初期の56作品は、「オリジナル・クラシックス」と呼ばれ、時代を超えて、一番読み継がれている作品だとか。


なるほど~~~っ。


そして。
あくまでも「児童向け」に書かれた探偵小説なので、殺人事件などは取り扱わないそうです。

ナンシーが遭遇する事件は、殺人事件ではなく、『古時計の秘密』のような、紛失した遺言書探しとか、『幽霊屋敷の謎』のような幽霊屋敷探検とか。
身近な生活の中にある、冒険ミステリだそう。

更に、勧善懲悪物・・・というのも、特徴のひとつだそうです。

確かに!
『古時計の秘密』で、不正に遺産を独占していた、強欲イジワル一家は・・・最終的には、エライ目にあってるし(^^;
勧善懲悪だね。


・・・・・・と。

実は、かなり昔から気になっていた、少女探偵ナンシーちゃんと、今頃になって、やっと、再会できました(*^^*)

もう、かなりの巻数が、東京創元社から出て居るみたいですし。
これから、しばらく、ナンシーちゃんと冒険を楽しめそうです!