あの頃はねむっている時間だけが
あくむから ときはなされ
なにも考えずに済む時だった
だからいつも すいみんやくを
手放せなかった よわい私
やっとさよならできた夜
あさ目覚めると
前より少しだけつよくなった私が
かがみのむこうで ほほえんでいた
あの頃は、睡眠薬がないと、絶対眠れませんでした。
アタマは壊れていないので、考えないようにすることは
無理でした。「どうして、こんな風になってしまったんだろう」
と後悔しかありませんでした。
眠るためには、「睡眠薬」しかなかったのです。
だから、この薬と縁を切るには、大変勇気がいりました。
覚悟を決めたのは、会社の先輩の言葉でした。
「会社に行く訳じゃなし、眠れんかったら、昼間寝ればいいじゃない。
人間どこかで寝ているんだから」と。
それから5日間ぐらいは、朝まで眠れず、昼間寝ていました。
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覚書
2005.5.21
2005.6.23