走った距離は、裏切らない。
(野口みずき)
昨日(25日)のベルリンマラソンにて、
アジア新記録で優勝した彼女。
優勝かどうかよりも、
どれほどの記録が出るかの戦い。
本当に、自分との戦いでしたね。
走った距離ですから、
質より量ということでしょうか。
量か、質かの議論で、
思うことがあるんです。
たとえば、料理。量より質だ、
と言う人がいるでしょう。
私も、ただの食べ放題よりは、
おいしいものの方が好きです。
けれども、その「質」の良い、
おいしい料理が出来上がるまでは、
何度も何度も作り直され、
創意工夫が繰り返された「量」が
あることを知っています。
「質」が大切だと言っても、
いいものが、一発で出来る
わけじゃあない。
「量」の積み重ねがあったうえで、
「質」に到達できる。しかし、
ただ、「量」を繰り返せばいい
というわけでもない。
やっぱり、練習にしても、
「質」のよい「量」が求められる。
多分、質を語れるようになるまでは、
ある程度の量が必要なんです。
よほどの天才でない限り…
量をなめることなく、
質を高めましょう。
「いい言葉ねっと」より転載しました。
私は、「量より質」とリハビリの中身を試行錯誤したことが
あります。そして、わかったことは量をこなすしか、
足の筋肉を鍛えられないということでした。
1日300メートルを歩行器で歩きます。
1ヶ月8回で2.4キロ、1年で28.8キロ、
18ヶ月で43.2キロ。
つまり、1年半でやっとフルマラソンしたことになります。
私は最近、ゼイゼイ、ハアハアというのがなくなりました。
人工呼吸器が入っていたためか、歩くことに集中すると、
呼吸を止めてしまうようでした。
えらいからと言って止めてしまっていては、
呼吸の克服はできませんでした。
ですから、みずきさんの言葉に、すごく共感できます。
ありがとう。