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つぶやき①

みなさん、
2年間応援をありがとうございました。

「あ・り・が・と・う」・「炎」・「うさぎとかめ」

2005年09月08日 | 思いのままに(~2004年)

 「あ・り・が・と・う」

くびの中央に
ポカリと穴があいている
人工呼吸器を外した跡である
いのちが助かった第一声は
「せ・ん・せ・い・あ・り・が・と・う」
こどものようにカタコトのお礼が
精一杯のことばでした


 「炎」

あなたは私の短くなって        
消え入りそうになった炎が
燃え尽きないうちに
新しく取り替えてくれました

お陰様でもう一度
人生を続けることが出来ました
ご恩返しに
あなたに恥じない生き方を誓います


 「うさぎとかめ」

確かに努力だけでは 
どうにもならないことは たくさんある
けれども 努力しかないことも 事実
「どうせ 駄目さ」と言うのは努力の放棄
一度や二度の失敗で 諦めるなんて
理由を付けて逃げているだけじゃないか
そうしていても なにも変わらない
前進しなきゃ!!
うさぎとかめの 競争 知っているよね
かめは決して うさぎに 勝つ自信が あった訳じゃない
ただ こつこつ かめらしく進んだだけ
「自分らしく」それだけで充分じゃないか
努力することの すばらしさは 
変わらないのだから




 ********  

最後の「うさぎとかめ」の詩は、2003年秋、
二回目の入院で同室になった70歳の女性に書いたものです。

いまも入院を続けられていますが、月一回、
パソコン絵手紙を持っていき、おしゃべりしてきます。

息子さんも遠く離れていて、土曜日にしかこられません。
長期の入院となると、どうしても心が沈みがちです。

でも私の声に笑顔で返事をしてくださり、
また来月ねといって別れます。喜んでもらえること、
何よりも嬉しく、こちらも元気になれます。


 

「意味があるんだよ」・「いつも笑顔で」・「ひとりで生きられる」

2005年08月26日 | 思いのままに(~2004年)

 「意味があるんだよ」


意味がないなんてことは
人生にひとつもない

失敗したら
成功するまで
ガンバレ
自分が納得できるまで
トコトンやればいい

つまづいて転んだら
起き上がればいいだけさ



 「いつも笑顔で」


過去を振り返って
反省するはいい
けれども
後ろ向きに 
歩き出してはいけない

今日も笑っていたいから
前だけ向いて 
歩いていこう


 「ひとりで生きられる」


視力はわるいが
人をみる目はもっている

補聴器は要るが
じっと話をきくことができる

発声はわるいが
自分のきもちを伝えることができる

握力はないけれど
スプーンが使え 文字がかける

いまは歩けないので車椅子が友だち

それだけ できることがあれば
ひとりでも生きていけるよ

生きていける 絶対に 



「ひとりで生きられる」は、2001年12月に書いた、
私の最も好きな詩です。
自分に自信が芽生えつつあった時のもので、
この言葉で自分を励ましていましたね。







不自由を言い訳には使わない

2005年07月21日 | 思いのままに(~2004年)

不自由も自由のうちと
思い至ったから
こころに誓って
不自由であることを
言い訳には使わない 


手足が不自由なくらいで
へこたれやしない
不自由だから
あきらめるのではなく
不自由だからこそ
挑戦し続けたい
不自由であることを
言い訳には使わない  



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覚書  

2005.5.21
2005.7.21 
 



わたしの決意

2005年07月15日 | 思いのままに(~2004年)


 「過去にさようなら」

「さようなら」
むかしの自分に 
はっきりとわかれをつげた
わかれのことばは
いつもどことなく
さみしくて悲しい
けれども今のさよならは
これから生きていくための
きぼうのことば   



 「ゼロからの出発」

ゼロからの出発
もうこれ以上うしなうものは
なにもない
これからは ひとつずつ
できることをふやしていく
たのしみがある
努力することのすばらしさを
可能性が教えてくれる



 「ステップアップ」

ステップアップ
いまの自分を越える為
すこしたかめに
目標設定し 挑戦する
くるしいけれど
歯をくいしばり
そうして 一段ずつ
人生のかいだんをのぼる  




最小限の不自由をありがとう

2005年07月09日 | 思いのままに(~2004年)


かみさま いのちを助けてくれて
本当にありがとう

右手の握力を
ほんの少しだけ残しておいてくれて
ありがとう

耳をほんの僅か
聴こえるようにしておいてくれて
ありがとう

最小限の不自由を与えてくれて
ありがとう

自由に動けたことが
どれ程ありがたいことであったか

不自由を体験し 多くを学び
手足が全く動かせず しゃべれず
周りの人の力を借りなくては
生きられなかった大変な時期を
思い起こせば 
感謝しかありません

ありがとう  




目が見え、指が動き、文章をまとめるアタマの3拍子が揃い、
元気である「いま」しか、足跡は残せません。
この「ありがとう」の詩は、これまで支えてくださった方、
新たにこのブログで出逢えたみなさんに感謝の気持ちで贈ります。



かけざんが好き

2005年07月07日 | 思いのままに(~2004年)


ひきざんより たしざんが すき

たしざんよりも かけざんは もっとすき

マイナスに マイナスを かけると

こたえは プラスでしょ

そんな 生き方が してみたい



人生の先輩のお言葉にありました。
「マイナス掛けるマイナスはプラス」だと。

私は、これを2度目の入院、つまり2003年の秋、
やっとこんな心境になれました。

こんなことぐらいで「負けてたまるか」
・・・そんな気持ちで詠んだもので、
結構、自己満足の作品ですが・・・。



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覚書 

2005.5.21
2005.7.07

思い出に変わるまで

2005年06月24日 | 思いのままに(~2004年)

たとえ年月が
たとうとも
かなしみが 
いやされていなかったら
それは現在のままであって
過去には変わらない

かなしみをのりこえて
新しい目標がみえた時
ようやく思い出となって
歩き始める 




この「ブログ」を始めて、病気になってからのことを
「思い出」として語れるようになった・・・と
実感しています。

「後悔」の2文字しかなかった私が、こうして元気になり
ブログを通し、自分の体験をお伝えできること、
この上ないシアワセです。

お伝えするための手段、耳は聴こえなくとも、見える目が
あり、握力「5」ながら、人差し指一本でパソコンが打てる
こと、また自分の気持ちをまとめることができるアタマが
残されていること、ただただ感謝です。

ひとつでも欠けていたら、叶わなかったことですから・・・。



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覚書  

2005.5.19
2005.6.24

捨てたもんじゃないこのワタシ

2005年06月24日 | 思いのままに(~2004年)

まだまだ 
捨てたもんじゃない 
このワタシ
「少々難あり」の
札付きだけど
工夫次第で 
まだまだ使える
粗大ごみには 
ちと早い


これは、3年ほど前に書いた退院直後の詩ですが、
「まだまだ捨てたもんじゃない」と実感できましたのは、
このブログを始めて、みなさんから暖かい励ましを
戴いたときからです。

身体が不自由でも、役に立つことが「まだまだある」と、
元気をもらっている毎日です。
ほんとうに、ありがとうございます。


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覚書 

2005.5.19
2005.6.24

睡眠薬とさよなら

2005年06月23日 | 思いのままに(~2004年)


あの頃はねむっている時間だけが
あくむから ときはなされ
なにも考えずに済む時だった

だからいつも すいみんやくを
手放せなかった よわい私

やっとさよならできた夜
あさ目覚めると
前より少しだけつよくなった私が
かがみのむこうで ほほえんでいた 




あの頃は、睡眠薬がないと、絶対眠れませんでした。
アタマは壊れていないので、考えないようにすることは
無理でした。「どうして、こんな風になってしまったんだろう」
と後悔しかありませんでした。

眠るためには、「睡眠薬」しかなかったのです。
だから、この薬と縁を切るには、大変勇気がいりました。

覚悟を決めたのは、会社の先輩の言葉でした。
「会社に行く訳じゃなし、眠れんかったら、昼間寝ればいいじゃない。
  人間どこかで寝ているんだから」と。
それから5日間ぐらいは、朝まで眠れず、昼間寝ていました。



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覚書 

2005.5.21
2005.6.23   

いつかきっと笑える日がくる!

2005年06月23日 | 思いのままに(~2004年)


きっと笑える時がくるから・・・と
いうことばを
ぼんやりと他人事のようにきいていた

かおで笑ってうなずきながら
「うん うん」と明るくこたえていたけれど
そんなことば信じていなかった

いまならほんとうに心から笑えるから
あの時のうそ 許してもらえますか  




「ブログ」なるものをやっている今の自分が、
夢のようです。
誰がこんな姿を想像していたでしょう。
「あきらめなければ」、私にも春は来てくれました。

入院中に読んだ本の言葉、「あきらめなければ春は必ず来ます」
を証明することが出来ました。感謝。



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覚書  

2005.5.06
2005.5.21
2005.6.23


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★コメント  (2)

・いつかきっと笑える日がくる!!
   2005/5/6(金)  sayuri3338

・ありがとうございます。がんばって明るい毎日にします。
 そしてみなさんに笑顔のご恩返しが出来るように、
 もっともっと自分を磨きます。
   2005/5/6(金)  未歩