アンニョン from ソウル~続き

「涙と笑いのソウル生活」のその後

韓半島

2006-08-17 | 韓国生活
最近、韓国では「韓半島」と言う近未来の韓国を題材にした映画が公開されましたが、今日は現在の韓半島の話です。

先日、板門店(韓国語ではパンムンジョン)へ行ってきました。私はずっと38度線が南北の国境線だと思っていたのですが、これは大きな間違いで、今は両国が定めた幅4キロのジグザグの国境線沿いが軍事行為および敵対行為を一切中止する「非武装地帯(DMZ)」になっています。さらに板門店があるのは、その中でも映画で有名になった共同警備区域、その名もJSAがある場所です。ソウルからバスで約1時間ぐらいでしょうか。ソウルは意外に北朝鮮との国境に近いんです。ソウル市内をツアーバスで出発して、板門店に入るまで2度のパスポート検査があります。一度は韓国軍の兵士、二度目は板門店で勤務する国連軍の兵士が確認します。そしていよいよ板門店の中へ。すぐそこにテレビで良く見るあの色の制服を着た北朝鮮兵の姿が、そして軍事境界線をまたいで建てられている「軍事停戦委員会 本会議場」へと入りました。そこは、写真にあるように、国連の旗が境界線を示しています。なので私たちも一瞬北へ入りました。何とも言えない雰囲気です。立っている兵士は、敵とのコミュニケーションをしないために常にサングラスをかけて、身動き一つしないで立っている。炎天下の外にも不動で立つ兵士の姿がありました。

1945年8月15日、日本の敗戦と同時に、韓国は日本統治から開放された訳ですが、それからわずか5年後に朝鮮戦争勃発。1953年の7月停戦以来、今も停戦状態は続いています。離散した家族は、今もばらばら。男性は20才から30才の間に2年間の厳しい兵役義務あり。南北統一を望む人は多くても、現実問題かなり難しい。同じ民族でありながら、大きな問題をかかえている半島です。さらには若者は豊かになるにつれ、南北統一や兵役義務に対して否定的(無関心)になっているとガイドさんが言っていました。

板門店に行くと、この国が今も戦争勃発の危険性と背中合わせなのを感じます。私達も板門店で誓約書にサインをしました。ここで何か危険な事が起こったとしても、命の保証はしませんと。。。

いろいろ考えさせられる1日でした。平和な時代に生まれ、平和な日本に生まれたことは本当に幸せです。

それでは