電気自動車はエコか？

民主党の『高速道路無料化政策』に、私は原則賛成である。
なぜなら、高速道路の建設は、もともと、償還が終了したら無料にする、という約束だったからだ。
民主党の言っていることは、政策以前の、単なる「約束は守る」ということを言っているに過ぎない。

高速道路を無料化したら、CO2の排出が増えるのではないか？
という疑問について、民主党は「ハイブリッド車、電気自動車などの普及で排出を抑える」と言っている。
ハイブリッド車は、化石燃料に替わるものが確立するまでの『つなぎ』としては有効だろう。
では、電気自動車はどうか？
上の画像を見ると、電気自動車の『エコぶり』がうかがわれる。
風力発電や太陽光発電で作った電力で、充電し、そのエネルギーで走るなら、完璧だ。
しかし、今、それが可能か？
2006年現在、日本の発電方法の割合は、以下の通りである。
石炭…27.4％
石油…11.1％
天然ガス…23.3％
原子力…27.8％
水力…7.9％
その他…2.5％
（電気の情報広場より）

画像にあるようなクリーンな風力発電は、このデータの『その他…2.5％』に含まれている。
つまり、電気自動車のエコ率は、2.5％である。
さらに言えば、原子力率が27.8％を占めるのである。
電気自動車の27.8％は、原子力自動車なのだ。
企業は必死でクリーンなイメージを売るが、これが現実だ。
（電気自動車の背景に原子力発電所がある、そんな画像を想像してみてほしい）

明日発足する連立政権には、「脱原発」「自然エネルギー促進」を掲げる社民党が参加している。
詳しくは『社民党のエネルギー政策』を見て欲しい。
脱原発も、自然エネルギーの促進も、とても現実的で、その気になれば可能なことがわかると思う。
私たちは単なる『高速道路無料化』から進んで、『電気自動車の自然エネルギー自動車化』を、現実の政治目標にしなければならない。
私たちには、その力がある。