以下は毎日jpより転載。リンク切れになるといけないので。
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七生養護:都議らの介入は不当 独自の性教育巡り賠償命令
判決を受け会見する(手前右から)児玉勇二弁護士と原告の日暮かをる教諭ら原告団=東京・霞が関の司法記者クラブで2009年3月12日午後4時53分、内藤絵美撮影
障害がある児童・生徒向けの性教育を巡って厳重注意を受けた東京都立七生(ななお)養護学校(日野市、現七生特別支援学校)の元教員ら31人が、教育への不当な介入だとして、都や都議3人らに約3000万円の損害賠償などを求めた訴訟で、東京地裁(矢尾渉裁判長)は12日、210万円の支払いを命じた。
判決によると、同校は性器の名称など体の部位を歌詞にした「からだうた」を歌うなど独自の性教育を実践していた。都議らは03年7月に学校を視察し「感覚がまひしている」と批判、都教委は「不適切な性教育」として教員を厳重注意した。
矢尾裁判長は「都議らの行為は政治的な信条に基づき、学校の性教育に介入・干渉するもので、教育の自主性をゆがめる危険がある」と指摘。さらに「教育内容の適否を短期間で判定するのは容易ではなく、いったん制裁的な取り扱いがされれば教員を萎縮(いしゅく)させて性教育の発展が阻害されかねない」と述べ、都教委が事前の指導や研修などをしないまま教員を厳重注意したのは裁量権の乱用に当たると判断した。
訴えられた都議は田代博嗣、古賀俊昭、土屋敬之の3氏。「過激性教育」と報じた産経新聞社に対する請求は棄却された。【銭場裕司】
3都議の話 私たちの調査は違法性がないと確信している。視察で都の過激性教育が改善された意義は大きい。
大原正行・都教育長の話 主張が認められず大変遺憾。内容を確認して対応を検討したい。
◇試行錯誤の教材非難は現場無視
「教育が壊れていくと感じていたので、今日の判決はとてもうれしい」。原告団長の日暮かをる教諭(60)らは判決後、東京都内で会見し判決を評価。「血のにじむような試行錯誤で教育を発展させてきたのに突然『異常な教育』と言われた」と振り返り、都の対応を改めるよう訴えた。
学校を挙げて性教育に取り組んだのは、児童・生徒の性的な問題行動が発覚した97年から。性器がついた人形を使った授業が非難されたが、「障害がある子供は具体的にイメージできる教材でなければ理解できない。現場をあまりに無視している」と訴えてきた。
判決は都議らの教育への不当な介入を認定したものの、教材は没収されたままで、従来の教育はできなくなっているという。【銭場裕司】
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こんな記事も参考にしてほしい。都議らのメチャクチャぶりがよくわかる。
JANJAN
先生方が創意工夫した性教育に対し、安倍晋三のような反ジェンダーフリーな人々がどう感じているかを解りやすくまとめた(笑)サイトはこちら。
これでいいのか性教育
その中の
性教育グッズ秘宝館
これらの裁判などをみて、あることを思い出した。
私は以前から臨床心理学に興味をもち、放送大学の講義をきたりしていたのだが、たしか『家族療法』の講義だったと思う。こんな話があった。
『両親と姉と弟の4人家族。父親は会社でそれなりの地位を築いている。(確か弟に)問題があり、セラピストに相談する。セラピストは家族4人に一人ずつロールシャッハテストを受けさせる。残りの3人はそれを後ろから見ていてもらう。ロールシャッハテストとは、不定形だが左右対称な図形を見てもらいその反応を見る、というもの。テストは弟から、次に姉に対し行った。しばらくすると、父親が真っ赤になって怒り出した。「なぜこんなものを子どもにみせるのか!」というのである。父親にはロールシャッハ図形が、どれも女性器にしか見えなかった。』という話。
講義をしていた先生は、このお父さんの『性の抑圧』を語っていた。
学校の性教育を批判した都議らには、上のサイトと同様に、性教育とエロビデオとの区別がつかなかったのだろう。ロールシャッハ図形を見て、それが女性器にしか見えなかったお父さんと同じように。性に対する罪悪感でもあるのだろうか?
都議ら3人に言っておこう。
「まずあなた方が、七尾養護学校の先生から、性教育をうけてはいかが?」と。
ついでに、
「集団レイプする人はまだ元気があるからいい。正常に近いんじゃないか」とぬかした太田誠一も一緒にね。
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七生養護:都議らの介入は不当 独自の性教育巡り賠償命令
判決を受け会見する(手前右から)児玉勇二弁護士と原告の日暮かをる教諭ら原告団=東京・霞が関の司法記者クラブで2009年3月12日午後4時53分、内藤絵美撮影
障害がある児童・生徒向けの性教育を巡って厳重注意を受けた東京都立七生(ななお)養護学校(日野市、現七生特別支援学校)の元教員ら31人が、教育への不当な介入だとして、都や都議3人らに約3000万円の損害賠償などを求めた訴訟で、東京地裁(矢尾渉裁判長)は12日、210万円の支払いを命じた。
判決によると、同校は性器の名称など体の部位を歌詞にした「からだうた」を歌うなど独自の性教育を実践していた。都議らは03年7月に学校を視察し「感覚がまひしている」と批判、都教委は「不適切な性教育」として教員を厳重注意した。
矢尾裁判長は「都議らの行為は政治的な信条に基づき、学校の性教育に介入・干渉するもので、教育の自主性をゆがめる危険がある」と指摘。さらに「教育内容の適否を短期間で判定するのは容易ではなく、いったん制裁的な取り扱いがされれば教員を萎縮(いしゅく)させて性教育の発展が阻害されかねない」と述べ、都教委が事前の指導や研修などをしないまま教員を厳重注意したのは裁量権の乱用に当たると判断した。
訴えられた都議は田代博嗣、古賀俊昭、土屋敬之の3氏。「過激性教育」と報じた産経新聞社に対する請求は棄却された。【銭場裕司】
3都議の話 私たちの調査は違法性がないと確信している。視察で都の過激性教育が改善された意義は大きい。
大原正行・都教育長の話 主張が認められず大変遺憾。内容を確認して対応を検討したい。
◇試行錯誤の教材非難は現場無視
「教育が壊れていくと感じていたので、今日の判決はとてもうれしい」。原告団長の日暮かをる教諭(60)らは判決後、東京都内で会見し判決を評価。「血のにじむような試行錯誤で教育を発展させてきたのに突然『異常な教育』と言われた」と振り返り、都の対応を改めるよう訴えた。
学校を挙げて性教育に取り組んだのは、児童・生徒の性的な問題行動が発覚した97年から。性器がついた人形を使った授業が非難されたが、「障害がある子供は具体的にイメージできる教材でなければ理解できない。現場をあまりに無視している」と訴えてきた。
判決は都議らの教育への不当な介入を認定したものの、教材は没収されたままで、従来の教育はできなくなっているという。【銭場裕司】
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こんな記事も参考にしてほしい。都議らのメチャクチャぶりがよくわかる。
JANJAN
先生方が創意工夫した性教育に対し、安倍晋三のような反ジェンダーフリーな人々がどう感じているかを解りやすくまとめた(笑)サイトはこちら。
これでいいのか性教育
その中の
性教育グッズ秘宝館
これらの裁判などをみて、あることを思い出した。
私は以前から臨床心理学に興味をもち、放送大学の講義をきたりしていたのだが、たしか『家族療法』の講義だったと思う。こんな話があった。
『両親と姉と弟の4人家族。父親は会社でそれなりの地位を築いている。(確か弟に)問題があり、セラピストに相談する。セラピストは家族4人に一人ずつロールシャッハテストを受けさせる。残りの3人はそれを後ろから見ていてもらう。ロールシャッハテストとは、不定形だが左右対称な図形を見てもらいその反応を見る、というもの。テストは弟から、次に姉に対し行った。しばらくすると、父親が真っ赤になって怒り出した。「なぜこんなものを子どもにみせるのか!」というのである。父親にはロールシャッハ図形が、どれも女性器にしか見えなかった。』という話。
講義をしていた先生は、このお父さんの『性の抑圧』を語っていた。
学校の性教育を批判した都議らには、上のサイトと同様に、性教育とエロビデオとの区別がつかなかったのだろう。ロールシャッハ図形を見て、それが女性器にしか見えなかったお父さんと同じように。性に対する罪悪感でもあるのだろうか?
都議ら3人に言っておこう。
「まずあなた方が、七尾養護学校の先生から、性教育をうけてはいかが?」と。
ついでに、
「集団レイプする人はまだ元気があるからいい。正常に近いんじゃないか」とぬかした太田誠一も一緒にね。
同感です。都議は、自分たちの凝り固まった変な「性の見方」を押し付けているし、真面目な、真正面からの性教育に対して偏見を持っているのかな、と感じました。
そして特に印象に残ったのは、産経新聞記者の証人尋問についてです。
この記者は、取材する前から「このような性教育は忌まわしい、けしからん」という先入観のようなものがあったんじゃないかな・・・と思いました。それか、上司から「このように書け」、とでも言われて、そうなったのかな・・と私は想像してしまいました。
性というのは、人間の尊厳・根源にかかわることだと私は思います。
知的障害があってもなくても、人間は、好きな人ができたらお互いを求め合うのは自然だと思うし、また、特に、具体的に人形などを使って教える方が、知的障害を持つ児童や生徒に赤ちゃんが生まれるしくみ、性被害にあわないようにするための心構えが伝わるのなら、その方が良いと感じました。
・・なので、取材をする記者は全体を良く見て、偏った過ぎた見方で報道して欲しくないな、と感じました。
太田誠一さんのような品のない政治家は、当選してほしくないです。
トラックバック、ありがとうございました。
怒りにまかせて、続編まで書いてしまいました。。。
いきなり2つもトラックバックしてしまって、すみません。
よろしくお願いいたします。
いつも訪問して下さってありがとうございます。
>・・なので、取材をする記者は全体を良く見て、偏った過ぎた見方で報道して欲しくないな、と感じました。
まったくそのとーり、なのですが、、、
今後も偏向、及び勉強不足報道は続くでしょう。
さっきも某サワヤカ系有名大学教授がかなり間違ったことを発言をしていました(彼の専門外なので仕方ない面もあるのですが)。アナウンサーがあわてて訂正していましたが、知らない人はそれが訂正であることも気付かなかったでしょうね。
まず、私たち自身が学ばないといけません。ネットはそんな人には強い味方だと思います。情報交換、今後もよろしくお願いします。
gegengaさん、
>怒りにまかせて、続編まで書いてしまいました。。。
不正に対して、きちんと怒りましょう!
gegengaさんのブログ、文体は読みやすくおちゃらけさせているのだと思いますが、内容は骨太で立派だと思います。
>いきなり2つもトラックバックしてしまって、すみません。
迷惑かけられてませんよ、謝らないでくださいな。
それにしてもなぜ、私に迷惑をかけてない人ばかり、私に謝るのでしょうか?
私にさんざん不快感を与えた人は、謝るそぶりも見せないのにね(笑)。
なるかもしれず、七尾養護学校のような具体的な性教育は必要だと思います。
長女の場合、自分が被害にあったことも自覚できずに、周りも気づくことなく犯罪を見逃してしまうのではと危惧しています。
自分の身体を守るという意味でも、知的障害者には具体的な性教育が必要ではないでしょうか?
産経新聞の記者は勉強が足りないのでしょう。
産経新聞の記者、養護学校にイチャモンをつけた都議は、勉強が足りないだけでなく、愛が足りないのだと思います。おまけに人間として未熟なんだと思います。皮肉でなくね。
ちなみにイチャモンをつけた民主党の都議は、先日の選挙で当選してしまったらしいですね。
政権交代は望みますが、そのへん精査して投票しないといけませんよね。
過激かどうかは、受け取る人によって違いますので、基準にはなり得ません。
教育効果があるかどうかだけが問題だと思います。
学校内の性交渉のような問題を防ぐためにも、何をしてはいけないのか、何を大切にすべきなのか、具体的に教育することこそが必要だと、私は思います。