夕暮菜日記

私的日記、教育、社会、音楽、等々について

誰が懸念を感じているか?

2009年09月21日 00時56分54秒 | 社会
なかなか思うように、ブログ記事を練る時間がないのだが、
重要なことなので、ネタが古くならないうちに記しておきたい。
まずは、日テレNEWS24の記事から。

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鳩山新政権発足へ、米国に広がる不安とは?
<2009年9月14日 1:10 >
今週、鳩山新政権が発足するのを前に、アメリカでは「今後の日米同盟」について不安視する見方が広がっている。赤堀有一記者が報告する。
国防総省・モレル報道官が10日、「日本の指導者は交代するが、引き続き強固な日米同盟の維持をアメリカは希望する」と述べたが、この発言にはアメリカが抱える不安の一端が表れている。
鳩山代表が論文で東アジアにおける新たな安全保障の枠組みの創設を主張したり、民主党が衆議院議員選挙のマニフェストに「対等な日米同盟関係をつくる」と盛り込んだことは、これまでの日米関係が大きく変化するのではないかというアメリカ側の懸念を強めた。さらに、鳩山代表が「インド洋での給油活動は基本的に延長しない」と発言したことも不安を生む一因となっている。
アメリカは、アフガニスタンでの作戦を「テロとの戦いの最前線」に位置付けている。日本の海上自衛隊がインド洋で行っている給油活動は「各国が多大な利益を得ている」と高く評価、来年1月に期限が切れた後も活動を延長するよう強く求めている。「アフガニスタンへの貢献は国際的な責務だ」と強調するアメリカは、日本が給油活動を中止した場合、それに反発し、別の形での貢献策を求めてくる可能性もある。
日本の新政権の方針が見えない中、日米同盟の「これから」について、アメリカ側の懸念は広がっている。日米関係に詳しい専門家は、アメリカは鳩山新政権の今後の出方を冷静に見極める必要があると指摘している。
これまでの日米同盟は維持されるのか。新政権が、外交、安全保障について具体的な政策を示すまで、アメリカ側の不安はくすぶり続けることになりそうだ。
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記事によれば、日本の民主-社民-国民新党連立政権によって、米国に不安が広がり、『日米同盟の「これから」について、アメリカ側の懸念は広がっている』そうだ。
以前、『主語について』で『北朝鮮という人はいない』と書いたのと同じように、『アメリカ』という人もいない。
不安はアメリカの誰の間に広がって、アメリカの中の誰に懸念が広がっているのだろう?
記事の中で『日米同盟』という言葉をアメリカ国防総省の報道官が使ったことになっているが、彼は英語では何といったのだろう?
『日米同盟』は『日米軍事同盟』だろ?
決して『医療同盟』や『福祉同盟』ではない。

>鳩山代表が「インド洋での給油活動は基本的に延長しない」と発言したことも不安を生む一因となっている。

>日本の海上自衛隊がインド洋で行っている給油活動は「各国が多大な利益を得ている」と高く評価、来年1月に期限が切れた後も活動を延長するよう強く求めている。「アフガニスタンへの貢献は国際的な責務だ」と強調するアメリカは、日本が給油活動を中止した場合、それに反発し、別の形での貢献策を求めてくる可能性もある。

数年前の年賀状にも書いたのだが、インド洋での自衛隊による給油の実態はひどいものだ。
シェブロンから、日本政府は日本人の税金を使い、相場より高い値段で石油を買う。
(ブッシュ政権の国務長官だったライスは、シェブロンの役員だ)
その石油を、アメリカの艦船に無料で給油している。
無料のガソリンスタンドを、自衛隊はやっているのだ。
そりゃあ、

>「対等な日米同盟関係をつくる」と盛り込んだことは、これまでの日米関係が大きく変化するのではないかというアメリカ側の懸念を強め

るのも頷けるというものだ。
さて、不安がったり、懸念を強めいているのは誰だろう?
少なくとも、スラムで救護ボランティアをしている教会関係者ではないだろう。
懸念を感じているのは、アメリカの軍産複合体で、美味しい思いをしているライスみたいな連中だ。
だから、

>アメリカ側の不安はくすぶり続けることになりそうだ。

という文は、『日本人が汗水垂らして収めた税金をチョロまかして、その金で世界中で虐殺と強姦を繰り返しているアメリカ軍、を支える石油企業、軍需産業で儲けている連中の不安はくすぶり続けることになりそうだ』と、読むべきだ。
不安がらせておけばよいのだ。
それで、なんの問題もない。


>「アフガニスタンへの貢献は国際的な責務だ」と強調するアメリカは、

この文中にある『国際』も怪しい言葉だ。
『国際』って、誰だ?
そんなにアフガニスタンに貢献したいのなら、ペシャワール会のように、井戸を掘ったり、農業を指導したり、軍艦なんて使わなくても、やれることはいくらでもあるでないの。
シェブロンに貢献したいのなら、もちろん話は違ってくるけどね。

イラクでは航空自衛隊が米軍兵士を輸送して『国際貢献』なんて言っているが、
その実態は、『虐殺強姦貢献』だ。
これは人道復興支援などと言えたものではない。
詳しくは『きっこの日記(2008/03/24)』を読んで欲しいのだけど、、、、文章だけで、胸の悪くなりそうな内容なので、それなりに覚悟してアクセスしてほしい。
この航空自衛隊の米軍兵士の輸送には、違憲判決が出ている。
その判決を「そんなの関係ねえ」とほざいた幕僚長がいたが、彼はきっと、シェブロンと虐殺強姦に貢献したいのだろう。

日本は、アメリカの軍産複合体に貢ぐのを止め、ペシャワール会のように、世界の福祉に貢献する国になってほしい。
私はそう考えている。

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