時の旅人 ver.02

旅のこと、食のこと、そして我らがユーミンのことなどなど。日々思うことをつらつらと綴っていきます。

生きている

2011-10-10 21:29:19 | つれづれなるままに
雄勝に行ってきました。
瓦礫は片付いているところとそうでないところに差があって、まだまだ時間がかかる感じ。母の実家も手付かずのままで、何とか建ってました。
時間の経過と海の穏やかさが救いです。堤防沿いで養殖網の手入れをしている人たち、そして釣糸を垂れてる人たち。
穏やかです。

しかし、人気というのはそれだけで、他はカモメの鳴き声と重機の音だけが通りすぎるだけでした。


石巻市街に寄りました。
街を歩くのは震災復興が始まって初です。駅前から立町アーケードを通り、石ノ森漫画館のある中瀬まで。
街全体が静かですが、お店はちらほら再開しており、街が息を吹き返しているのを感じました。
地元の知らないおじいさんに声をかけられ、しばらく立ち話。津波が襲った当時のことや、これからのこと、たくさんお話を聞きました。大切に胸にしまっておきたいと思います。

五目焼きそばが美味くて度々顔を出していた中華料理屋「老正興」。灯りがついていたので、まさかと思い覗いてみると、お店のお父さんお母さんが元気な姿でいました。良かった。
ここでもしばらく立ち話。お店は来月必ず再開させると心強い言葉を聞き、涙が出そうになりました。

「大王」での特製みそタンメン。店は変わっても味は変わらず。

街を歩く人は、建築の土方さんかリュックを背負ったボランティアさんが大半ですが、
石巻は静かに、確実に、生きています。