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ミクロネシア 青年海外協力隊環境隊員のブログ

ミクロネシア連邦国において環境分野で活動する青年海外協力隊、シニアボランティアからの報告。コメントお待ちしています。

2008年8月20日隊 志垣 貴子

2008-11-18 12:04:30 | 隊員活動紹介

「汚いなぁ~」

っていうのが私の最初のこの島での印象。

残念です。

だって「南の島~♪」だなんて聞いたら
パソコンのデスクトップスクリーンにあるような画を思い出しますよねぇ。
でもここにはそれがない!!!

ポンペイ島には白い砂浜のビーチはなく
周囲をマングローブで囲まれています。

私はミクロネシア連邦、ポンペイ島に赴任されました。
ここはこの国の首都があります。
他の州の中で一番栄えている島です。
まだ来て3か月程。
今この国にいる環境隊員の中で新人です!


空港から中心部へ向かう際
ポンペイ島で使用している唯一のゴミ処理場を通過します。

といってもただの「埋め立て地」。
すべてのゴミを一緒くたに持ってきて、
ただ埋めている(山盛りに盛る?)という
斬新なことをしています。

そう、この島ではゴミに対する知識や考えが甘い!
街はごみで散らかり放題。
分別をしない、ポイ捨ては平気。
TVやラジオといったメディア媒体がこの島にはしっかりあり
他の途上国とは少し様子が違う部分があります。

そう、人々はちゃんと環境が悪化していることを知っていて
何がいけないとか、いろんな情報を教授できる状況にいるんです。
ただ、甘い。甘い、甘い!!

海面上昇とか、汚くなっていく川や街を、
目の前に住んでいる現地の人が
な~んにも本気でトライしようとしない。
人々だけでなく、国も、州も。


でも幸いなことにごく一部の人が気がついて、
どうにかしようとしています。

たとえば私の配属先CSP(Conservation Society of Pohnpei)は
本当にアツいパッションを持った、
現地人が中心となっているNGOの環境保全団体です。
→http://www.serehd.org/
これはCSPのWEBサイトですよければ見てください。



*ついこの間私たちは
アメリカが主導するパートナーシップ
(310の世界中の環境保全団体エントリー)の中から
2008年度、この地域において優秀な活動をおさめた
Equator Prizeを受賞しました。
この受賞は地元新聞、太平洋州地域のネットニュースに掲載され
大きく評価されています。
http://www.pacificmagazine.net/news/2008/11/05/conservation-society-of-pohnpei-receives-international-award

私は本当のところ、緑の問題に取り組みたくてJICAに応募し
JICAで活動することを決めて来ました。
でも場所によっては、あまりにも人々の衛生状況を考慮して汚い!
それがこの島の一番の環境問題だと感じて
ゴミ問題の着手に向いてきています。

私の活動がどういうふうに2年後足しになっていることがあるのか、
まったくの未知数ですが、それでも私はとりあえず「やってみます」。
前職や学歴など、何を考慮しても私には解決のための経験値は0。


ど素人に何ができるんだ!


その視点から、遠く小さなマニアックな島で
ごにょごにょしているシガキの動向にご興味のある方は、
このページを通してお付き合いください。

19年度 2次隊 彌永 和子

2008-11-17 11:47:13 | 隊員活動紹介
配属先:コスラエ州資源管理委員会(KIRMA)/サニテーション

グアムから飛行機で約3時間半、途中チューク、ポンペイを経由してコスラエ州に到着します
要請内容は、"水質調査の実施・技術移転、水質管理に関する住民への啓発活動"。
この島には廃液を流すような工場は1つも無く、問題となるのは生活排水です。処理施設がないため排水はそのまま海へ流れ込み続け、そしてそこには500種類を越すカラフルな魚が生息し珊瑚が広がっています。
島には3つの山が連なり、10箇所の貯水池から各家庭にパイプが引かれています。塩素処理はされておらず飲料水には適していないため、多くの家庭は雨水をタンクに溜め利用しています。
現在、サニテーションではそのタンクの水質検査を実施していますが、大腸菌が検出されることも多く、住民に対する啓発活動を続けていく必要があります
KIRMAは環境全般の問題に取り組んでおり、環境教育を主に手伝っています。
残りの任期は、10ヶ月。"大腸菌不検出"になる日を夢見て、コスラエの人たちと共に頑張っていきたいです

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18年度2次隊 片山 仁志

2008-11-12 11:15:23 | 隊員活動紹介


配属先:チューク州 環境保護局(CEPA)

首都ポンペイから西へ600kmほど離れた任地チューク州は、世界中からダイバーたちが集まる美しい海を誇る場所として知られています。また緑豊かでバナナや椰子の木が植生し、南国らしい雰囲気を醸し出しています。しかしその一方で、近年州民たちの生活様式が急激に近代化し、処理しきれない空き缶やプラスチック類を中心にごみの不法投棄が深刻な問題となっています。このような状況の中、私は州の環境保護局の同僚と共に学校や村を訪問し、ごみ削減のために何ができるのかを共に考え、一緒にごみ拾いをするなどの活動をおこなっています。

赴任当初は島がゴミだらけだということに気づきながらも平気でポイ捨てする人たちの行動を理解するのに大変苦しみました。しかしながら、学校や村への訪問を重ねるうちに多くの人がココナッツやバナナの皮同様に空き缶やプラスチック類のゴミがすぐに分解されてなくなるということを心底信じていることがわかり自分の活動にも少しの希望を持ちました。

赴任して早1年11ヶ月、何度もへこたれ、未だ思考錯誤を繰り返す毎日ですが、活動を通じて知り合った陽気で優しい「ごみ仲間」たちに励まされ、今日もまた活動に出かけようと思います。



「Garbage Monster(ごみのおばけ)」に扮する同僚