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ミクロネシア 青年海外協力隊環境隊員のブログ

ミクロネシア連邦国において環境分野で活動する青年海外協力隊、シニアボランティアからの報告。コメントお待ちしています。

コスラエのデディケーション(モーターグレーダー)

2014-02-06 15:09:31 | コスラエ州

2014年2月4日モーターグレーダーのデディケーション

トラックスケール上屋の下で行事進行
ウエストン局長(中央着座)とハイロム管理部長(中央司会中)

私の「活動報告6」で述べた「モーターグレーダー」のデディケーション(dedication)が2014年2月4日配属先の公共事業局で行われた。デディケーションとは辞書によると、献納式、開所式、開館式。
2年間のコスラエ活動中に私がデディケーションに参加するのはこれが3度目である。1度目は2012年10月17日レラ小学校、中国援助金で新校舎建設。2度目が2012年10月19日ウトエ小学校、米国コンパクトマネーで新校舎建設。3度目が今回のグレーダーである。
局長あいさつ、来賓あいさつ、お祈り、テープカット、集合写真、そしてソフトドリンクとサンドイッチでお祝いして流れ解散。なぜか集合写真には局長も来賓も写っていないし、5人のスーパーバイザーの内の1人(ヨセフ・重機)しか写っていない。ベン(道路補修)、ソロモン(上下水道)、ジョン(空調)は仕事中。モーデン(機器維持管理)は行方不明。検査官のザキアスも仕事中・・・配属先・公共事業局員の約1/3が写真に写っていない。仕事柄全員集合は難しいのか。
さあ、これから本格的にウトエ・ワラン間の道路改修工事が始まる。完成を見届けたかったな・・・
H23-4 坂根篤

2012年10月19日マレム小学校デディケーション
左から建設会社代表、米国代表、コスラエ州知事

コスラエのガラス瓶粉砕機 (コスラエ州SV、坂根篤)

2014-01-28 18:03:30 | コスラエ州

粉砕されたガラス1/8“、第一の箱に溜められる

粉砕されたガラス3/8“、第二の箱に溜められる

ラベルは自動排出、第三の箱に溜められる

粉砕機にガラス瓶をそのまま投入

粉砕されたガラス瓶はまるで宝石のよう

旧「ガラス瓶破砕機」で破砕されたガラス

私の「活動報告4」で述べたガラス瓶粉砕機を本日(2014年1月28日)ようやく見ることができた。2013年12月27日に到着していたガラス瓶粉砕機だが、年末年始が忙しく(コスラエはいつも忙しい?が)、荷受け・移送・据付が2014年1月上旬、試運転完了が1月中旬、既に営業運転に入っている。結果は、写真の通りきれいに粉砕されている。手で触っても安全、肌を傷つけることはなかった。ラベルは粉砕ガラスとは別に排出されるので非常に便利。
粉砕後のガラス粉末(3/8“1/8”)はセメント骨材や埋立場覆土に利用する計画。セメント骨材としては一般的に砂利・砂が使われる。海砂は使えないので、島国では輸入する、または陸地の山を崩して砂利・砂を作るので、結構な費用がかかる。当然、セメント骨材や埋立覆土は有料である。その代役品を低コストor無料で提供する計画である。
また、農業関係者から牡蠣の殻をこの粉砕機で粉砕し、焼いてから肥料として利用したいといわれ、できるかどうか検討することとした。ここコスラエの土地は痩せており、農業には肥料が必要だが、値段が高いのがボトルネックとなり普及していない。コンポスト肥料も理論だけは行き渡り、あちこちの団体が作っているが、なぜか一般には普及していない。早速インターネットで牡蠣殻・肥料を検索。
「種類:牡蠣殻、主成分:炭酸カルシウム(CaCO3)
土壌中でのpH:アルカリ性(pH9.7)
製法・性質:牡蠣殻を乾かして砕いたものと、高温で焼いたものとある。焼く温度で水溶性石灰になる。
使い方など:効き目が穏やかで、キュウリやピーマンの生育中にそのまま振りかけると、ほとんどの病気を抑える。牡蠣殻を木酢や竹酢と混ぜて、葉面散布やかん注すると、枝豆が増収したり、キュウリの耐病性が高まったり、イチゴの肥大や日持ちが良くなったりする。」
そういえば、この農家ではキュウリ、枝豆があったな・・・ナス、オクラ、チャイニーズキャベツ、トウガラシ、コスラエショウガ、トマトも作っていたな・・・
牡蠣殻肥料の試みは面白いと思うが結果が出るのと任期が終了するのとどちらが早いか・・・あと1.5か月。結果を見ることはできないだろうな・・・残念。

コスラエのモーターグレーダー(コスラエ州SV、坂根篤)

2014-01-21 16:17:24 | コスラエ州

2013年3月11日、日本政府からコスラエ州に寄贈された
ホイールローダーx6台とエクスカベーターx6台

「草の根・人間の安全保障無償資金協力」で購入した
モーターグレーダー、公共事業局に本日(2014年1月21日)到着

ウトエ村~ワラン村間の道路、草が伸び放題で車が通れない状況

エクスカベーターとホイールローダーで草を取り道路を整備し側溝を造った
この後モーターグレーダー・表土・暗渠で最終整備する

私の「活動報告6」で述べた「モーターグレーダー」がようやく本日(2014年1月21日)写真の通り配属先の公共事業局(州庁舎駐車場)に到着した。配属先の技術屋が製品チェック。長い船旅でバッテリーの充電が少し足りないが、その他は全く申し分のない状態とのこと。早速、州庁舎から300mほど離れた公共事業局の現場ワークショップまで自走し、現場ワークショップでバッテリー充電。
ウトエ村・ワラン村間道路9.5マイル(15.3km)工事は、2013年12月末現在、3マイル(4.8km)の道路の樹木・草を取り、レべリング・整備をし、側溝を造った。今後は整備道路を伸ばして行くと共に、モーターグレーダー・表土・暗渠で道路の最終整備を図る。私の任期中(2014年3月中旬)に全線開通を見ることはできないが、私の手配したモーターグレーダーをこの目で見ることができ、本当に幸せだ。2013年9月の「草の根」調印後4.5か月でこのような重機が手に入るのは異例の速さだと思う。配属先(公共事業局)の仕事がより効率的・効果的に進められるよう、これからも援助を続けて行きたい。後2ヶ月の任期だが・・・


コスラエの「ロンリー」 (コスラエ州SV、坂根篤)

2013-12-29 11:27:17 | コスラエ州

「ロンリ-」一家
卵から5羽が孵り、直ぐに内1羽がいなくなり
母親と4羽(写真は3羽)の生活が始まった


今の「ロンリ-」
まだまだ小さいが元気に生きていこうとしている
警戒心が強いので望遠でパチリ

我家の周りは自然が一杯で、前にも書いたが、オオトカゲ、ニワトリ、イヌ、ネコ、カニ、クモ、ヤモリ、普通のトカゲ、カタツムリ等が出没する。ニワトリは卵がかえってヒヨコになり大きくなるまで見ることができる。うちの庭で生まれた「うちの子」や、隣の庭で生まれた「隣の子」は、卵・ヒヨコの時から知っているので、大きくなっても見分けがつく。餌も優先してあげている。
今年の8月に卵5個からヒヨコがかえった。直ぐにヒヨコ1羽がいなくなったが、母鳥は4羽のヒヨコをすくすくと育てていた。しかし、9月に母鳥が突然いなくなりヒヨコ4羽だけが残されてしまった。母鳥は地元の子供たちがさらって行ったのだろう。小さなヒヨコ4羽だけで大自然に向かい生きている姿は、まさに「けなげ」としか言いようがない。しかし、やはり小さなヒヨコにとって自然の掟は厳しく、1羽減り、2羽減り・・・最後に1羽だけが生き残った。我々は最後に残った1羽を「ロンリ-」と呼んで可愛がっている。
「ロンリ-」は警戒心が異常に強く、我々に姿はほとんど見せず、また我々の姿を見ただけで直ぐに逃げてしまう。小さな体なのに精一杯足を延ばして全速力で逃げる姿はユ-モラスだが可哀そうでもある。しかし、見かけるたびに「ロンリ-」と呼びかけ餌をばらまいた。最近では我々に時々姿を見せるようになり、「ロンリ-」と呼ぶと少し近くまで寄って来て、ばらまいた餌をくわえて一目散に遠くへ逃げていくようになった。我々の任期が終わる来年3月中旬までに大きく育ってほしいと思っている。
私の配属先(公共事業局)・州(コスラエ)・国(ミクロネシア連邦)の廃棄物対策の大きな流れに対し、私のささやかな活動が将来どれだけ生き残るのか・・・「ロンリ-」のようにただ一つだけでも、わずかでも生き残って欲しいと思う今日この頃である。


コスラエのラジオ体操 (コスラエ州SV、坂根篤)

2013-12-15 09:07:30 | コスラエ州

配属先(公共事業局)でのラジオ体操

コスラエ州では糖尿病等成人病に罹る人たちの割合が非常に多い。食事と運動が大事だということはみんな知っているが実行は難しいようだ。去年の話になるが、州政府は州政府職員の健康管理の為、2012年8月から数か月間「Fitness Day(フィットネスデー)」を設け、毎週金曜日12時から2時間程度(金曜日は14時30分まで就業時間)各部局に運動を推奨した。
我が公共事業局では、日本に来たことのある局長が何故かラジオ体操を知っていて、その「フットネスデー」の最初に毎回ラジオ体操をしようということになった。ポンペイの小学校JOCVから英語版ラジオ体操CDをもらい、フィットネスの最初にラジオ体操、その後、ウォ-キングorバスケット、等をする。JICA駒ケ根訓練所で毎朝ラジオ体操を約2か月間したこともあり、何とかみんなの前で見本を見せながら体操ができて「ホッ」とした。みなさんギクシャクと大きな体を動かして・・・楽しみながら見よう見まねで・・・1・2・3・4・・・ワン・ツー・スリー・フォー・・・ご覧の通り。ラジオ体操はギクシャクしていても、その後のバスケットになると見違える動きでシュート。体は大きいし、スピードはあるし、パワーはあるし・・・やはり人種が違う。日本人は「頭脳」と「勤勉」で勝負するしかないかな・・・少し心細いが・・・

頭脳といえば、局の頭脳は局長で職員は手足。仕事はすべてトップダウン、すべての権限が局長に集まっている。権限もあるが責任もある。職員は毎日定時に帰るが、局長のみは毎日数時間残業をしている。米国のコンパクトマネー削減の影響を受け、州政府予算・局内予算のやりくりも局長の仕事。職員はあまり関心が無いように見えるが・・・。局内のプロジェクトを実施する場合、予算・時間・人員配置等すべて局長が決定する。もちろん実務は現地の技術屋が施工監理するが、費用の増減等の権限はなく、施行責任のみ。予算が無くなれば仕事はストップ、局長承認の予算追加で再開。おかげでトラックスケール上屋は簡単な工事なのに2ヶ月もかかった。予算はニュージーランド援助金なので予算内であったのに、追加工事の都度、局長承認が必要なためだった。これが予算オーバーであれば完成までにどれだけの時間が必要なのか・・・1年?2年?気が遠くなる。我々JICAボランティアはこの「頭脳」と「手足」両方の役割が求められていると思う。

ちなみにラジオ体操のCDをこのフィットネスデーのために入手したので、その日以降、我家では随伴家族(妻)と一緒に毎朝ラジオ体操をするのが日課となっている。