星くず雑記

日々の出来事は煌めく星くずのように…

映画『英国王のスピーチ』感想

2011年02月26日 14時28分08秒 | テレビ・映画
英国王のスピーチ (コリン・ファース 主演) [DVD]

初日の初回を観賞してまいりました。

ジョージ6世(現女王の父)は、かなり関心がある人物なので、
前売り券を購入して、楽しみにしていました。

<あらすじ>
吃音症に悩む、ヨーク公アルバート王子は、
妻:エリザベス妃の紹介で、
オーストラリア出身のライオネル・ローグの療法を受ける。

兄エドワード8世は、国民・内閣の支持を得られず、
シンプソン夫人との結婚のため退位。
かくしてヨーク公が、「ジョージ6世」としてまつりあげられ、
さらなる苦悩を余儀なくされる。

1939年9月3日、英国はドイツに宣戦布告。
ジョージ6世は、全英国連邦に向けて、生放送で緊急演説を行う…

<感想>
あれ?目から汁が……

BGMもよろしく、クラシック楽曲の使用が、効果的でした。
特に、クライマックスの演説(※ベートーベン 交響曲7番-2)は、
重厚で、開戦の逼迫感、演説が成功するかの緊張感を
いやが応にもかき立てます。
いつの間にか、目から涙が溢れ出ました。
胸がいっぱいになる熱い涙とは違う、
ゆっくりと滲み出るような涙。

主演のコリン・ファースも、出そうで出ない言葉や、
国王としての孤独や不安が、素晴らしかった。
あまり病弱そうに見えないのが玉に瑕。

アカデミー賞の、主演男優賞・録音賞はいけるんじゃないですかね。
逆に、作品賞取るには、何か物足りない。
発表は28日ですが、さあどうでしょう。

<関連リンク>
BBCアーカイブ King George VI Addresses the Nation
↑クライマックスの演説の、実際の録音。
確かに、途切れ途切れになっています。

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映画『アメイジング・グレイス』試写感想

2011年02月24日 22時34分34秒 | テレビ・映画
アメイジング・グレイス [DVD]

2006年のイギリス映画『アメイジング・グレイス』の
試写会に行ってきました。

会場は、永田町の自由民主党本部

私は、自民党員でもネットサポーターでもありませんが
前から観たかった映画だったのと、
自民党内部ってどうなってるの?という興味から
試写会に参加しました。

会場は、自民党本部8Fのホール。
約500席くらいで、私の母校のホールに設備はそっくりですが
壁一面に、歴代総裁の肖像画が飾られていました。
なぜか、安倍ちゃんまで。福田は?麻生さんは?

約1時間前に到着しましたが、
開演まで、報道局長の新藤義孝議員が
本部ビル内にいる国会議員を次々につれて来て
短いスピーチが行われました。
自己紹介だったり、時事だったり、国会のことだったり
内容は人それぞれ。
西田昌司議員、猪口邦子議員、石原伸晃議員。
あと一言だけの方も何人か。
参加者は、ネットサポーター(JNSC)の方が半数前後いたみたいで、
他、自民党がネット活用に力をいれている感じが窺えました。
(※新藤氏は、JNSCの立ち上げ人でもある)

最後に、小池百合子議員が簡単にスピーチ。
「おじいさんが立派でも方便ばかりの人もいる」
「(facebook自民ページ開設について)じゃあ、金曜日は礼拝なので××広場に集合…」
などという皮肉と言うかジョークと言うかも交え、
最後にアメージンググレースをワンフレーズ歌ってくれました。
他の方に散々煽られた後で、どうするのかと思ったら
本当に歌ったので、ずいぶん肝の座った方だなと思いました。

-----
で、本題の『アメイジング・グレース』ですが、
歴史背景を理解していないと、ちょっと苦しいですね。

やはり、15年かけても通過しなかったという部分が弱い。
フランス革命にナポレオン戦争との関連性も
(日本人には)ピンと来ない。
世代間の対立や、議会工作も弱い。

内容もストーリーも良いのに、もったいない映画です。

ところで、奴隷に関する残酷な描写は皆無です。
あくまで、登場人物の証言や、船の実物等だけで表現されています。
PG対策?
視聴者の想像に任せる方が、辛いものがあるかもしれません。

-----
いまさら、歳の差カップル好きを否定できないのですが、
ウィルバーとバーバラは18歳差と、なんとも美味しい設定w
年齢差をもっと強調してくれれば良かったのに(´・ω・`)

途中からルートンに被って見えますた(死)

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『散るぞ悲しき』(梯久美子、新潮文庫)を
昨日、ちょうど読了したばかりでした。
実は、新藤義孝議員は、栗林「大将」のお孫さんだったのです。
(※"たこちゃん"こと、栗林たか子さんの息子)

私と硫黄島との不思議なつながりを感じた瞬間でした。
そのことに触れた、自民党議員の皆さんは「栗林中将」と
おっしゃっていたことにも触れておきます。

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映画『BEST GUY』感想

2011年02月22日 16時30分47秒 | テレビ・映画
BEST GUY<ベストガイ> [DVD]
(1990年公開、東映、村川透監督)

ちょっと、思い立ったので観賞してみた。

<あらすじ>
千歳基地に、やんちゃな梶谷(ゴクウ)がやって来た。
トップガンの名高(イマジン)にも引けを取らない腕前だが、
班長の吉永とは、パイロットだった兄の死をめぐる確執があった。

二班に分かれて模擬戦を行う、特別強化訓練が始まった。
基地に取材に来たビデオディレクターの深雪との交流とともに、
梶谷は過去と現実に向き合うことになる…

(以下ネタバレを含む)


<感想>
何かを勘違いした映画だと思う。
とりあえず、戦闘機と洋楽をセットにしたらカッコいいんじゃね?w
という安直さが透けて見えるようだった。
つまり、この映画にリアリティは無く、
ひたすら現実離れした、アメリカ風の格好良さだけが目立つ。
例えば、F15墜落させたら、日本では
タダでは済まないでしょうに、深刻さは微塵も感じられない

かと思いきや、ソ連の偵察機・戦闘機が領空侵犯すると言う
リアルな設定も持ち込まれている。
(※本家『トップガン』は、国籍不明のミグ)

やはり、『トップガン』を意識しすぎたため
主人公:梶谷の軽薄なキャラクターが日本的ではなく不自然だ。
ライバル:名高の真面目で誠実な人物像の方が
はるかに好感が持てる。私は晶子さんが好きです。

主人公の成長ストーリーにしても、
梶谷の性格が、もっと心を閉ざしたように陰鬱で
作中の出来事を経て、明るく開かれていく……
とした方が、日本的で自然じゃないかなあ。どうかなあ。
すると、主人公は名高か吉永の方が、ドラマチックだ。

『トップガン』をこんなに意識せず、
日本的な爽やかな青春ストーリーにした方が
正解だったように思われる。

あと、目玉の航空シーンだが、
これは本家に勝る、かなり良い出来映え。
はしゃいだ梶谷がロール(横回転)したり。
これを特撮と組み合わせさえしなければ……
と残念でなりませぬorz

織田裕二は若いが、この時点では「それだけ」。
バブル時代の、ケバケバしさ・痛々しさが見られ
ある時代を切り取った作品としても興味深い。

梶谷と深雪が再会するホテルは、トマムのツインタワー。
地上の池のようなところは、
安藤忠雄設計の『水の教会』(1988年)だそうだ。
ということで、この二人の結婚を想起させるが
どちらもあまり好きではないキャラクターだし、
なんというか、その、安直だよね(苦笑)

ところで、桃色吐息楼さん(脚本の高田純氏?)にて、
BEST GUYのシナリオが公開されている。
実際の映画とは、細部だけでなく結末も異なっているが、
「あっち=新千歳空港」と「こっち=千歳基地」の
対比が、実に切なく大人っぽいラストになっている。

そうだ、映画に足りないのは、自衛官と民間人との対比だ。

1990年には、「マドンナのごとく」と
「ネイビー・ロック・ウォー 撃破せよ!」
でそれぞれ陸自・海自が協力したそうで、
自衛隊の外部露出の転換点になった一年でもあります。

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「趣味:水泳」にするために

2011年02月10日 08時35分51秒 | 日常生活
健康維持も兼ねまして、水泳を始めました。

水泳は小学校以来で、
中学は適当な授業が数回、高校はありませんでした。
…だから、10年ぶりですね。

25mは、小4のときにクロールで1回泳げたきり。
何度か立ち止まりながら、往復50m泳いだ頃には
もう疲れて息が上がってしまい
これじゃあ無理だと言うことで、
ビート板使って、50m×6回=300m泳ぎました。

いきなりハードル上げるのは、無理ですから
まずは体力をつけるのが目標です。

-----
まあ、直接のきっかけはですね、
クレージュの可愛い水着が
伊勢丹のバーゲンで2000円だったんです(笑)

ワンピースタイプの、可愛い水着って全然見かけなくて
思わず買ってしまいました。

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ヅカ本を処分する日が来るとは…

2011年02月08日 14時49分08秒 | OSK・宝塚(OG含む)
いまから10年前には想像もしませんでした。

ちょうど10年前の今頃、宝塚に転び
4年前にOSKに関心を持ち、
昨年、宝塚と決別しました。

私の少女時代との別れのはずなのですが、
罪悪感も躊躇いも、そして寂しさも全く感じません。

処分するのは、書棚3段分を占めていた
グラフと公演パンフレットとおとめ。
両親の時代だと、パンフに台本が掲載されていたので
保管しておく価値がありましたが、
私の時代には、載っていませんので
思い入れが無くなった以上、保管する理由がありません。
グラフとおとめも、いちいち確認するのが面倒くさいので
全部処分します。あー、すっきり。
歌劇文化の資料として最低限の分が残り
まあ書棚2段分に(笑)

代わりに、部屋中に散らばっていた大型書籍
手芸本や戦史本、歴史系写真集なんかを
本棚に入れて、文庫本も整理して、
これから古書店に持っていこうかと言うところです。

何度でも繰り返しますし、子々孫々に伝えますが、
犯罪捏造を容認し、偽証を奨励する
反社会的企業
に、私は関わりたくありません。

とは言え、宝塚歌劇団(と阪急電鉄)が、
少女歌劇文化に多大に貢献したのも事実で、
あくまで「過去の歴史」に対してのみ、敬意を払うものです。

(2010/2/9 追記)
ブックオフに持っていったところ
約60冊で、約900円になりました。
持ち帰れと言われなくて安堵
(追記ここまで)

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