星くず雑記

日々の出来事は煌めく星くずのように…

令和6年8月新橋演舞場 OSK『夏のおどり』2回目(+大谷盛雄氏のこと)

2024年08月10日 09時21分10秒 | OSK・宝塚(OG含む)

2回目(8/9昼の部)に行きました。
2階の下手側廊下に、楊さんの衣装の展示がありました。
これ皆さん観た方が良いと思いますよ~


-----
1回目観たとき、『90年誌』の大谷先生の言葉を思い出しました。

一人一人の(特に、スターでは無い)劇団員さんが、
ファンの方やご家族、ご友人に
「〇〇の場面、一瞬だけセンター踊るから観てね」
「妖精が一人ずつ出てくるところのX番目」
「殺陣でトップさんに斬られる時、ピンスポ当たる」
「ラインダンスでソロパート貰った」
「花道で踊る」
「客席下りで、どこにいる」


と劇団員さん一人一人の人生と
無数の「観てね!」があるんだなあ、
と思うと、箱推しの私としては
ジーンと来てしまいました。
民謡メドレーの後半で、まさかの号泣です。
(客席下りで近くに来た某娘役さんに、見えたかも。すごく感動していることが伝われば嬉しい

晴れの大劇場公演で、
身近な人に「観てね」って言えるのが
本当に大切だと思うんです。
OSKの「風通しが良さそう」なイメージも
トップになる、以外の活躍の道が
沢山開かれていることも、その理由だと思います。

(イメージ、だけでなく本当にそうあって欲しい)


-----
【第1幕】
やはり、日舞のせいらさんが、
精悍で粋で爽やかな日本男児、という感じが
すごく良いです。

『深川マンボ』の最後の掛け合いは、
アドリブなんですね。昨日と微妙に違いました。

『河内音頭』は、空耳なんだけど
「空よりOSK」に聞こえて、
青空とOSK讃歌のような気持ちで聞いてます。

【第2幕】
幕開き、椿さんが「背中で語る」
つまり後ろ姿で、お顔も帽子で隠してるけど、
どこから観ても椿さんと分かるんです。
長身でスラッとしていて魅力的です。

椿さんは、ちょっとニヒルな感じを
持ち味にしてるのでしょうか?
違う感じも観てみたいと思いました。

殺陣は、改めて観ると、
沢山の若手男役(モブ)が
楊さんや翼さんと対峙することで、
その一瞬、ピンスポットが当たるんですね。
楊さんへの惜別の意味でも、
皆さん気持ちが入るシーンだと思います。

ラインダンスは手拍子すると分かりますが、
今回も(≒いつも)かなり高速です。
その中でも機敏で長身でスタイルの良い娘役
華蓮さんがよく目立ちます(上手側2番目)。 
他の場面では、ここまで目立たないので、
シンプルな髪形・衣装が似合う方なのかも。
かつての恋羽さんのように、
いつかラインダンスのセンターに立って欲しい
と思いました。

-----
と、ここまで書いて、荻田先生や桜花さんSNSより
大谷盛雄先生のご逝去の報に接し、大変驚きました(8/9夜)。

私が初めて観たOSK公演も、
大谷先生の手によるものでした。
(→2007年当時の感想
「商業演劇と違う優しさ」が 
これからもOSKに残ることを願います。
素敵な作品をありがとうございました。

-----
以下『90年誌』大谷盛雄氏インタビュー
p81より引用

初舞台の子とか、普段は後ろの方で全然顔が見えないことが多いですからね。歌劇なんだから、顔が見えないというのはおかしい。一生懸命踊っていても、客席から「いてた?」なんて言われたら⋯。
「あ、あそこにいてたから素敵やった⋯」とか、お母さんが「見てよ、うちの娘があそこにいてる〜」とか言ってもらうことも大事やと思います。ほかの商業演劇とは違って、歌劇はそれが絶対大事。その優しさが、僕はあったらいいと思うんですよね。若い女の子が「ここで仕事したい」と憧れて入ってくるというのは、ものすごく夢のあることですから。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

令和6年6月新橋演舞場 OSK『夏のおどり』eプラス貸切

2024年08月09日 15時33分09秒 | OSK・宝塚(OG含む)

この日の感想はこちら

(※メモしていないので、うろ覚え&ニュアンスです)

トークショーは、左から

椿、翼、華月千咲舞美、白藤、城月壱弥

と司会の唯城さん(小旗を持っていて可愛い)。

 

【自己紹介】

名前と「ごほうび御飯」

楊:白いご飯、舞美:母の手作り牛しぐれ煮、千咲:フルーツタルト、白藤:アフタヌーンティー、華月:お寿司、城月:お肉、翼:ニンニク料理と激辛カレー、壱弥:焼肉、椿:ラーメン。

最後に唯城さんは、苺タルト。

 

【見所、感想】

椿、翼舞美、白藤、城月壱弥

印象的な方のみ

壱弥「松竹座・南座とは違う角度で、ジャングルブギウーの楊さんが「危ない」格好良さ」

城月「中堅~若手のラインダンスで、横一線で皆の顔が見えるところ」

白藤「パレードで舞美ちゃんが楊くんを迎えるところ」

舞美「南座は一本立てなので、また日舞・洋舞の二幕に戻り、劇場が変わると新鮮な気持ち」

 

【ドラマ『ブギウギ』劇中劇風キャッチコピー】

華月「いつも元気に!」楽屋も賑やか

千咲「勇ましく!」娘役の殺陣など強さ

舞美「粘り強く!」稽古熱心さ

「そして~」

「感謝の気持ちを忘れずに!」

 

抽選会は劇団員さんがくじを引き、

当選者が全員席番を呼ばれ、場内は温かい雰囲気に。

最後は楽しく写真撮影タイムでした。

 

eプラス貸切は初めて行きましたが、

独自価格のお値引きに、

このアフターはお得すぎます。

素晴らしい企画をありがとうございました。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

令和6年8月新橋演舞場 OSK『夏のおどり』1回目

2024年08月08日 23時07分50秒 | OSK・宝塚(OG含む)

eプラス貸切『夏のおどり』を観劇しました。
すごく良かったです!
こんな前の良い席で、堪能しました。
(※OSKは箱推しで、全員好き。贔屓はいません)

-----
【第1部:日舞レビュー】
いつもの「〇〇のおどりは~♪」ソロはなし。
幕開きは、客席下りもあり華やか。
 
たけのこ、は大阪っぽく、
翼さんの客席下りがたっぷり。
 
民謡メドレーが楽しい。
 
爽やかなイケメンがいる!と思ったら
せいらさん。洋舞メイクと印象が違って素敵。

 
男役オンリーの殺陣は、ストーリー性が謎だけど、
楊&翼の「男の絆」がグッときました。
 
蝶の舞踊も、娘役のみである点等、OSKらしさ満載。
ただ、上位娘役も日本髪(の鬘)にして欲しかったなあ…
 
ちょっとコスト削減な感じが気になりますが
女性歌劇の日舞レビューが、
定期的に観られるのはOSKだけなので
本当に大切な文化として、守り受け継いで欲しいです。
 
【第2部:洋舞レビュー】
幕開き、千咲さんの鍛え抜かれた背中が美しい。
ショートヘアの鬘で、どことなく恋羽さんの面影を感じる。

そして男女ペアで各々踊る中、
白藤さん&千咲さん
麗しい百合デュエットに感嘆

 
極楽鳥の唯城さんが、総スパンダルマに
OSKでは珍しい背負い羽ありのゴージャス衣裳なのに、
立ち位置がスターと横並び。 
トップより派手な衣裳なのに、おかしいでしょ(苦笑)
(※似合っていて可愛いのだけど、
独立した役ならともかく、OSKなりのスター序列は守るべき)
 
『ブギウギ』場面は、ドラマが懐かしく、
それをリアルで観られた嬉しさに
黒と白の蝶の衣裳は、想像を超える美しさ。
(事前にドラマ再現シーンのみ予習しましたが)
映像にないのが「大きなしずく」の桐生さんが、
花道で見守るように踊るところ。
 
続く笠置シヅ子メドレーは、
千咲さん「ジャングルブギ」が圧巻。
娘役の高めのキーではなく、ドスの聞いた低めで迫力がある歌い方が合うのかも。
歌唱力に嬉しい驚きでしたし、
彼女が表現する激しさや熱さを、
優しく包み込む楊さんがいい。
 
中国風の場面は、時代設定が謎。(架空の近現代?)
 
フィナーレまでのダンスは、ちょっとずつ、
沢山の劇団員さんに見せ場があり
『90年誌』の大谷先生(振付家)インタビューどおり
「一人一人の顔が見える【優しさ】」が、
劇団員さんのモチベーション上も重要だと思います。
約40名の小規模だからこそできる、
大切&必要なことだと思います。
 
ラインダンス、フェッテの方は誰かしら?
そして、華妃さんの「私を見て!」という気迫がすごい。
 
近年、(遥花さん、実花さん等)上位娘役が抜けたので
羽那さんが要所要所で、目立つ。
表情豊かで温かみのある、素敵な女役に。
男役では、知颯さんの美形ぶりや、
碧さん・鼓珀さんから溢れる、
男役として舞台に立つ嬉しさが印象的でした。
 
デュエットダンスは壮大で、
二人の集大成に相応しく。
フィナーレは様式美では無く、
花道から楊さんを迎える、また新しいスタイル。
 
-----
OSKは短い公演期間に全てをぶつけるので、
完成度が高く、劇団員さんは涼やかな笑顔だけど、
汗を額に光らせながら踊り、
青筋を立てながら熱唱し、
とにかく誰もが全力です。
 
高校野球のごとく
果たして自分は今全力で生きているだろうか?
と自省すると、涙が出てきました。
 
改めて、一人一人のお顔を観ながら、
それぞれの歌劇への情熱に敬意を表します。
 
-----
ちょっとしたことですが(たぶん100均アイテム…)
OSKに合わせた装飾が嬉しかったです。
新橋演舞場さんの細やかな心遣いに感謝します。

満員御礼!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする