あの日から3ヶ月、震災の影響と問題は長期化・広域化へ

2011年06月11日 | 団長は断腸の思い
今日で震災から3ヶ月。リマインダーとして今回も記事を書いてみます。

被災地の復旧・復興が進まないのは皆さんご存じのとおりなんだけど、
原発事故が長期化し、東日本では放射能汚染の問題が徐々に広域化していっている状況。

上の写真は、毎日のお天気ニュースのように発表される、本日の放射能情報。(一週間くらい前の数値)
関東地方の放射能濃度なんて知れたもんなんだけど、風向きによっては通常以上の値が観測されたりします。
こういう情報に毎日触れるという非日常が、少なくともあと半年は続くんだろうねえ。

普通に生活する分にはまったく問題ないんだけど、東京の下水処理場の空気からは計画的避難地域並の
2.7μSv/hの放射線量が観測されたり、静岡でお茶から基準値を超える放射性物質が検出されたりと
徐々に広い地域での汚染が明らかになりつつあります。


原発事故に端を発して、それ以上に広域化しているのは電力問題で
関西電力でも15%の「節電のお願い」が出てしまう事態に。(上の画像はリリースの一部)

大阪の橋下知事は「15%の根拠がない」などとして協力しない意向を示してるんだけど
関西地域でも、休止中の原発が再稼働できないことや、今後定期点検に入る原発があることを考えると
今後の電力供給が安定しないのは確実で、節電も止む無しといったところか。

浜岡原発が停止中の中部電力もそれほど余裕があるとは思えず、
また定期検査はどの地域の原発にも必要なんで、電力不足問題は日本中に広がりを見せてしまってます。
これは放射能問題以上に長期化する可能性もアリ。

そして電力不足問題も絡んでくるのが、サプライチェーンの日本外しの問題。
チェーンの一部が日本の企業のみだと、今回のように震災やそれによる電力不足により生産が
ストップしてしまうので、生産の一部を海外に割り振り、リスクを分散しようというモノ。

これは放射能や電力問題以上に長期化し、日本全体に多大なダメージを与えるのは間違いないので
今回の震災の影響で起こる問題としては、もっとも深刻なことになりそう。

翌月には、もっとポジティブな記事が書けることを祈りつつ、今回はこの辺で。


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2 コメント

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Unknown (ろとー)
2011-06-13 00:40:58
橋下知事の発言について補足を・・

府側で現時点で出来る節電状況を示したのに
何の説明も無く、いきなり15%節電ってのを
関電が公に出してきたものだから
原発を減らしていこうという知事から見ると
原発が止まってるから節電しないといけない
=原発必要でしょ?アピールに見える
ということで、協力できないという発言がありました。

まぁ、話し合いの場を持つそうなので
良い落としどころを見つけて欲しいところです。
どちらの意見も解るので。

にしても、全国ニュースでの大阪知事の扱いが
過激な発言する人ってだけの伝え方は
なんとかならないものかと思う府民です・・
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Unknown (きゃめ)
2011-06-13 03:24:07
webの記事なんかをじっくり読んでたら分かるけど、
ニュースじゃ真意が伝わらないことは多いからねえ。

そういうワケで、時間があれば国会答弁を
見たりする昨今です。
内閣不信任決議案の提出理由とか、
答弁とニュースじゃ受けるイメージが
まったく違ったりするし。

橋下知事に関しては、府も関電も結局
「節電」というベクトルは同じなのに
経緯を重視しすぎて、反対のベクトルの
発言をしてしまったのがザンネンなところ。
いま関電とケンカしてもしゃあないのに。

例え関電が酷かろうと、
早くベクトルをひとつに統一して
市民を混乱させないようにしてほしいモンです。
テレビの怖さを一番知っている知事のハズなのにな。
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