【TGS2011】東京ゲームショウ2011終了、「モンハン系」タイトルを抱える各社の動きは?

2011年09月19日 | 団長は断腸の思い
日曜日で閉幕したTGS2011。入場者数は過去最高の22.3万人を記録、昨年より1.5万人の増員だったらしい。
最新情報の発表が直前のカンファレンスなどに移行する中、TGSはゲームの体験会の様相が強くなっているけど
今回は発売前のPS VITAを国内で初めて体験できる場と言うことで、注目度が高かったのではなかろうか。

さてPS VITAといえばPSPの後継機。そのPSP市場はモンハンによって築かれた市場といっても過言ではない。
モンハン及び、市場を賑わせた「モンハン系」タイトルはどういった動きだったのだろうか?
その辺りがYSOメンバーおよびこのブログに訪れてくれる人たちの最大の注目点のひとつだったのでは。

モンハン及びモンハン系タイトルについて、注目される要素のひとつが「発売日」。
2010年末商戦、「ゴッドイーターバースト」は出足好調だったものの、わずか一か月後に控えていたMHP3の
発売日が近づくにつれ急激に動きが鈍り、追加生産分の多くがワゴン行きになったのは記憶に新しい。

また、MHP3の発売日を確認してから翌年2月に発売日を決定した「ファンタシースターポータブル2 インフィニティ」。
しかしMHP3の猛威は衰えておらず、また年末から続いたPSP本体の品薄のあおりも受け、発売初週の消化率は
6割に満たない大苦戦を強いられ、こちらは初回生産分の一部もワゴンに送られることになってしまった。

「インフィニティ」発売直前に、まとまった量のPSPが出荷されたんだけど、それはなんとMHP3同梱版だった
というのだから、セガにとっては踏んだり蹴ったりだ。

というワケで、発売日、そしてハードにも注視しながら、モンハン及びモンハン系タイトルの動きをまとめてみた。


■カプコンと任天堂の思惑が合致、急きょ年末に投入された3DS「モンスターハンター3(トライ)G」

モンハンに関しては、TGS開催前にすべての発表が終わったのは明らかだった。
任天堂の戦略もあり、TGSに先んじてMH3G、そしてその先に控えるMH4までが発表されていたからだ。

カプコンとしても、任天堂の強力なバックアップを得るためには、PSPもしくはPS VITA用のタイトルを用意していたと
しても、少なくともMH3Gの発売前には発表できない。自社の戦略として打ち出しているマルチプラットフォーム戦略を
推し進めたいカプコンと、モンハンはPS VITAではなく3DS、とアピールしたい任天堂の思惑が合致した格好だった。


■「ゴッドイーター2」は冒険せず、PSPで手堅く「もう1本」という決断

ゴッドイーター2は、PS VITAのローンチとして発売し、「モンハンもどき」を脱するいい機会でもあった。
既に独自のファン層を形成し、独り立ちを始めてはいるものの、ミリオンを目指した「バースト」は
くしくもMHP3の発売を境に売れ行きが鈍るという辛酸をなめさせられた。

PSPの「モンハン市場」では、モンハンがない時期を狙って発売していかざるを得ないことが明白になったんだけど
ここでPS VITAでチャレンジをし、先に「ゴッドイーター市場」を形成してモンハンを待ち構えることもできた。
しかしバンダイナムコゲームスは、成熟したPSP市場にて「もう1本」という決断を下す。冒険はしなかった。

売れるソフトでは、さらにダウンロード販売等で手堅く収益を上げるバンダイナムコゲームス。
そう考えれば、冒険しないという決断は予想されたモノだったか。


■冒険せざるを得ないながら、冒険しきれなかったスクエニ「ロード オブ アポカリプス」

一方、冒険せざるを得ないシリーズもあった。それがスクエニ「ロード オブ~」シリーズ。
体験版の不評などで、MHP3やGEBに関係なく転んでしまい、ワゴンの常連になってしまった「ロード オブ アルカナ」。
さすがに、そのままPSPで「もう1本」という決断はできず、続編「アポカリプス」はVITAのローンチにするしかなかった。

ただ、成功が約束されているワケでもないPS VITAのみに絞ることができず、PSPとのマルチにしてしまったのは決断が
中途半端だったと言わざるを得ない。旧ハードとのマルチはPS VITA用ソフトとしてのクオリティが疑問視されるためだ。
同時発売タイトルということでそこそこは動くだろうけど、ライバルは「ラグナロク オデッセイ」というレベルか。


■「ファンタシースターポータブル3」はようすをみている

唯一、何も動きがないモンハン系の大型タイトルがあった。それがファンタシースターポータブルシリーズ。
続編を作っていないワケがないんだけど、「インフィニティ」を見る限り、他のモンハン系タイトル以上に
競合タイトルの動きを注視しているのだろう。インフィニティの発売を今年の2月まで伸ばしてしまったのもあるか。

ゴッドイーター2は決算発表から2011年1~3月期の発売と思われながら、MHP3Gの時期を見定めてる状況だと
思うんだけど、ファンタシースターポータブルについては、さらにMHP3GとGE2両方が固まってから
最後に発売日を決めてくるんではなかろうか。PSO2の存在もあるけど、それほど競合はしないと思う。


既存のPSP市場はともかく、PS VITAにおいても勝負しきれなかったモンハン系タイトルを抱える各社。
今後、PS VITAの市場をリードするのは、まだ見ぬ「モンスターハンターポータブル 4th」といったところか。


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2 コメント

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Unknown (じお)
2011-09-20 09:24:05
1ゲーマーとしては、どのハードで何がってのはいいんですが、やはり同型等の発売時期は被らないほうが助かりますね
個人的にあまりモデリングがFFチックになるのは勘弁ですが…
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Unknown (きゃめ)
2011-09-20 21:01:18
FFチックなのが多すぎて、どのゲームのキャラか区別がつきにくくなってるからねえ。

GE2は、その批判を受けたからか、それとも始めからその予定なのか
最終的にはCGとアニメの中間的なキャラになり、
TGSで公開されたムービーとはかなり変わるようだけども・・はてさて。
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