語ろう! 宝塚とかジョジョとかガッチャマンとか。

まさかのここに来てヅカオタ状態、日々叫んでおります、ほかにジョジョ、初代ガッチャマン等好きです。
管理人 Masayo

北翔さんファンになってやっと5か月。

2015-04-12 23:02:45 | 北翔海莉
まだまだカリメロ状態ですが。
なんでも好きになる時、雷に打たれたようになるのがわたくし特徴で、そうなったらもう行くところまで?のめりこまないではいられない。
さんざん好きになってもう満足、となるまで深く深く潜って行きます。

宝塚は、ゆるく浅く観たい演目(ベルばら、エリザ、風共)を見た目好みなキャストで取れたら行きたいな程度だったのですが、このところのベルばらはカーテン前芝居ばっかでおんもしろくなかったし、ビジュアル的にはきれいかもですが、活かせてない脚本がつまらなく、オスカルもフェルゼンもなんだかなでした。
フェルゼンなんて大迷惑なひとりよがりな不倫野郎で、ぶっとばすぞなんだけど、壮さんが素敵だったので許せたという。壮さんすごいわ。

ってな話はさんざんしてきましたが。

で、北翔さん。
実は知ってた、というのは後から気づいた。
宝塚の若手からそこそこ上級生が日本の男性アーティスト曲をアレンジしたものを歌う競作CDの中で、嵐の「Truth」を歌った動画を観て、明日海さんから始まって多数のジェンヌさんたち、みなさん歌の上手い方々が歌い継いでいる形になっていまして。元の歌は相当低音(男性だから)ですが、女性であるけれど甘すぎない声のジェンヌさんたちに合わせたアレンジで美しかった。
役の男声ではないけれど、うんと女性らしく歌ってもいないので、ごくごく無理のない素の声で素敵なのですが、昨年CDを買って、明日海さん以外判らないで聴いていた中、声がドラマチックだったのが未涼さんと北翔さんでした、というのは後から動画を観直して判ったんですが。
こりゃ上手いなあ、というか、上手いのは本当はプロなので歌劇団なので当たり前なんだけど、上手いだけじゃない核みたいな、なんか違うなと感じたのが未涼さんと北翔さんで。北翔さんはひとり赤ジャケットで(オサレ番長か!)、最後もピースして嬉しそうだし、お姉さんっぽいのに可愛いなと思っていました。

何か月か後に未涼さんを生で観られたと思ったら退団(壮さんもです)され、その更に後に出演者は明日海さんくらいしか知らずにやっとのことでチケット取れたエリザで出会ってしまった北翔さんなのでした。

シシィは超わがままで共感出来ない(観てる分にはなんとなく苦悩もわからなくもないが)、トートがかっこよくて好みならそれでいいってないけない観方なのですが、空気みたいな存在だったはずのフランツがまさかの大当たり。
なんとも説明が出来ないので、それが雷だったんでしょうね。
花組エリザはとても良くて、誰も素晴らしかったんですが、抜きん出て素晴らしかったのが北翔さんで、なんで、なんでフランツ?
登場場面の美しさ(ただ座ってるだけだった)と、セリフもほとんどなくて全部やることなすことゾフィーに押し切られるふがいなさみたいなのが良く出ていて、本当は決断したいのに、ゾフィーが決めちゃって逆らえないみたいな「あんたダメじゃん」さが(褒めてます)すっごく良かった。
いい人なんだけど、頼りなくてお母様に仕切られまくってて。でも、死刑取りやめ嘆願を却下する時の辛そうな表情や、両手で玉璽?を押すところとかが旨かった。なんだなんだと思っているうちにシシィを見初めて嬉しそうだし、なんかお手手のつなぎ方も素敵だわ、でもあなたはダメダメなのよーーと思いつつ。ほんとにダメっていうか、純粋培養すぎてねぇ。
子供を母親に渡しちゃうとか、あーーー。
そしてなんで妻に嫌われるのかも今イチ理解できないまま、妻は部屋にこもって出てこなくなるし。
どうして? だからあなたがふがいないからです! だけどなあ皇帝だからなあ、家庭のトラブルまで手が回らないというのが現実だったろう。妻にも等しく重荷がかかるよって言ってたのにさ、シシィがわがままで。まあシシィの辛さもここまではまだ判るが。 そして、ドア前でドアにすがりつくように切々と歌う声の麗しさよ。ドアをさする手の美しさよ、すがりつきながらも美しく伸びた背筋よ。おひげのおじさんになってる(失礼)のに、なんか泣きそうな顔がセクシーに見えてこりゃなんか自分がどうかなってる気がすると気付いた時には遅かったかも。

困った眉毛でシシィから最後通牒手渡されて本気で泣きそうになってすごすご。皇帝なのに!

妻の要求を呑んであげる優しい夫フランツ、ハンガリーでも反乱からシシィを護ろうとしてくれたし。

彼はハプスブルク家を続ける義務がある、だから息子が中央ヨーロッパの解放運動に感化されるのは当然許しがたい。年齢を重ねて髪も白いものが混じり、声はどんどん低くなるが、そこに無理さがない。えっ?低い声すごい通る。。。
ルドルフに厳しい目を向け、皇位継承は難しいと言い渡す険しさ。シシィには向けない感情に皇帝であり父の厳しさがにじむ。
だが、クーデターに失敗し、母親であるシシィに父の説得を拒絶されて進退窮まったルドルフを喪った時の悲しみは後継者であり息子を亡くした悲しみが刺さるほど伝わって。
旨いというより、フランツその人が居るのかもしれないと思えるほどの説得力で、涙ながらに棺にかぶさってなでる様が痛々しくて。
抱きしめても妻はその手をすり抜けてしまうし。

本当に年を取ったように見えるからすごいし、夜のボートでのヨロヨロぶり、結婚を申し込んだ時につないだ手を取ってもらえない空しさ、まさかの号泣でした。
こんなに老いてしまって、ずっと離れていてもでも夫婦なんだよって。あーシシィのわからずや!!!
まあ、浮気してましたけど、フランツ。 ちょっと色気出し過ぎだからさフランツ。もっと朴念仁でいいんだけど。なんかね。ごほごほ。

で、こんな場面あったっけな、トートとの対決。なんかトートの分が悪く負けそうだった、一気に若い時代に戻ったフランツ、亡霊ながらトートとシシィを巡って争う。
すごい爆発力で自信に満ちていたし、え、こんなかっこよくていいのかなと。

そんなこんなで終わったふー、の後フィナーレでいきなりソロが北翔さんでしたが、あまりの変貌ぶりにというか、組成が変わったようなキラキラな雰囲気でつややかに「愛と死の輪舞」を歌ってて、「え、フランツ?なんなのこの違い!」と、いい加減グラグラ来ていたところを打ちのめされた感じで。
更に群舞で明日海さんが出る前、明日海さんが去った後のセンターも北翔さんでしたが、センター似合いすぎかつ、ダンサー揃いの花組より抜きん出たダンスで圧倒的すぎて、終わったら何が何だかでした。

パレードでは若いフランツに戻って笑顔だし、うわー混乱!

そんな強烈すぎる観劇だったのでまともに戻れるわけも無く。
知れば知るほどはまってしまう北翔さんの魅力なのでした。

全方向ぬかりなし、絶対の旨さと安定感でありながら、どんどん加速して上達している不思議な存在です、北翔さん。
どこまで行くのか、自分に厳しいあまり無理をしすぎてしまわないでほしいと願うばかりです。


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