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管理人 Masayo

ネタバレ 「ガイズ&ドールズ」 翻訳もののセリフ

2015-09-28 00:51:53 | 宝塚
明日大劇場千秋楽の「ガイズ&ドールズ」ですが、翻訳ものは観客側もセリフの理解をちゃんとできてないといけないなと思いました。
楽しい話だし、細かいことは分からなくても困らないんだけど。
映画をまだ原語で観ていないし、原語と日本語の舞台セリフを較べるのも有益とも思わないですが。

楽しく観た後、あれ、そういえばあれはどうなんだっけなと振り返ったりして。ほぼ記憶で書いてるので間違いもあると思います、あくまでも自分の理解です。

スカイとネイサンのやりとり、お金が無くてピーピーのネイサンに対して、5万ドルも儲けて意気揚々とニューヨークに戻ってくるスカイ。
何とかショバ代をスカイから取れないかと画策するネイサンはチーズケーキかシュトゥルーデルかどっちが売れるかともちかけ、それに取り合わないスカイを、会話の端から拾い上げて「なぜいつも一人なんだ」と流れを自分のほうに引き寄せて、会話の最初から「ギャンブルが第一、女は二の次」と明言するスカイに「賭けるか」と持ちかけてサラをハヴァナに誘えるかとノセてしまう。
チャラいが人を巻き込む話術を駆使するネイサンを紅さんが上手く表現している。

スカイはクールで頭が切れ、冷静さと大胆さを合わせ持つギャンブラーで、父親からの教えを守って着実な勝利を収めていて、「女なんてどれも同じ、その場で調達(失礼)すればいいんだ」と思っている。女なんかに熱くなるのはダサいと思っているんだが、彼の自信をうまく逆手に取るネイサンの抜け目なさが面白い。クールなはずのスカイは簡単に賭けに乗ってしまう。強いから簡単に乗ってしまう。
負けるわけがないんだ、俺が。
しかし相手が悪かった、たまたま通りがかった救世軍のサラを落とさなくてはならなくなった。
ハメられたと嘆きつつも、サラを見やるスカイの目は、女性を見るというより「獲物」を狙う目つき。


教団でのスカイとサラのセリフの応酬は、お互いの言葉尻を取り合って負けまいとするのが面白かった。
スカイは言葉巧みに、ディナーに行く代わりに罪人1ダースを教団に来させようと取引を持ちかけるのがギャンブラーらしい。
ああ言えばこう言うスカイに、サラは「うそつき」と言うが、そこでスカイは「うそはついてない」とやり返す。確かにギャンブラーである彼は罪人だし、そこを偽っていないが話がうさん臭いってことですね。
スカイはサラの腹をさぐっているが、サラのほうがカタブツすぎて額面通り言葉を受けとってしまってカチカチ。
人の心を読むのに長けたスカイは、「ぶっている」お堅いサラの抱える内面の葛藤を見抜いて、本人から認めさせてしまう。罪を恐れるばかりに頑なであると。
弱みを握ったら落とすのは簡単だ。

そこまでの流れがたいへん巧みに進んで行って、息もつかせないのは北翔さん、妃海さんの力量。

ここで一気に落としにかかるスカイ、ここでの彼はサラを女性だなんて思っていない風、ただの獲物。ワルな表情に自信を漲らせて無理やりサラにキスする。
抵抗しつつもうっとりしたかのようなサラだが、怒ってスカイの頬を平手打ち。しかし、スカイは余裕で、「もう片方も殴りたいだろうから」と笑顔で去る。
キリストが言ったという右の頬を殴られたら。。。というあれですね。

サラを追いかけて救世軍の行脚についてまわるスカイ。

カートライト将軍がブロードウェイ支部を閉鎖するというのを聞いて、賭けを強固なものにするためにも(多分)罪人1ダースをサラの口から将軍に約束させてしまう。
教団場面でスカイがサラに渡した「借用書」は、なぜか教団の外のごみ箱にそのまま捨てられているのがちょっとわからない。室内のごみ箱は無いの?って重箱ですかね。

スカイが捨てられているのに気付いて、再度サラに自信たっぷりに渡すのが面白いんだけどね。「ほーら、もう俺を遠ざけられない、ハヴァナに行くことは断れないよ」と。

全然難しくもない流れであるけど、偶然が転がって話が進むテンポが上手く噛み合って面白い。









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