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管理人 Masayo

「オペラ座の怪人」日本公演24周年記念

2012-04-29 23:09:51 | オペラ座の怪人
チケット取れる見込みがないので最初から諦めておりましたが、お友達が2枚持っていたうちの一枚を譲ってくださり、なんと幸運にも本日の「オペラ座の怪人」観られました。
大入袋に今日の日付と、24th Anniversaryと入っている麗しい赤い正方形のクロス。かなり大きくて、テーブルクロス?手ぬぐいじゃないわな、大阪公演の時は何周年記念だったかぁーー、3年くらい前???
手ぬぐい売られてましたお。

今年オペラ座を観るのは2回目、ってか日本で。 1回はプリマスの新演出。

なんと、ファントム、クリス、ラウルが1月に観た時と同じだったー、大山さん、高木さん、涼太。
涼太「さん」じゃないのは、ラミンさんとシエラさん来た時に「ラミンとシエラ」って呼び捨てしてたから(おいおい)。

えーと、うーんと、かなり今日は苦しかったです、というかハラハラして観て居ました。
大山さんが辛そうで。
オペラとミュージカルの違いと難しさの間で苦しそうでした。

オペラは、まず声ありき。 自分の持ち声の外の音域には絶対出て行かない。
もちろん、バリトンにも高め低めあり、ハイバリトン、バスバリトンありますが。んでもフィガロはフィガロだし、ドン・ジョヴァンニはドン・ジョヴァンニ。
どーーーー天地がひっくり返っても、フィガロだった人がカラフを歌うことは無いです。
ミュージカルはそこまで声だけに固執しないので、音が出れば、低めでも高めでも歌えちゃう。25周年ロンドン公演での歴代ファントムさんたち、アンソニーさんは深いバリトン、ジョンさんはバリトンだけど高音伸び伸びなのでカテゴリーとしては高めバリトンか、コルムさんはテナー領域、ペーテルさんはちょっと不思議な高い声でポップス色が強い。
ラミンさんもクラシックの範疇からははみ出たロッキーヴォイスですが、カテゴリーとしてはテナー域、かなりハイヴォイスだけど低くも出るのよね、こりゃちょっと不思議。

と、5人居てもすごく声がいろいろ。

要はちゃんとその役として歌えれば声の色合いは構わない的な要素が強いのでした。
クリスはファルセットでちゃんとコロコロしてないとだめだけどね。

なので、大山さんはバリトン領域の音はものすごく鳴る。ほっといてもすんごい音量。ところがそこを一歩出てしまうと、音だけじゃなく息も細く弱くなってしまって、ポキッと折れてしまったかのように失速してしまうので、なんでなんでなの?っていう残念感が。10月初登場の日に拝見して、その時は慣れてないからねーと思い、1月の時はちょっと伸びるようになったかなと思ったのですが、今回はお疲れもあったかもですが、高音全滅。

MOTN、ファルセットで「高くー(soar)」を出すの、出せればいいのかもしれないけどそれじゃ弱くなっちゃうだろうから、がんばって地声から上げようとされてるんですが、音域外だから無理になっちゃう、そうすると本業オペラに支障が出てしまうだろうからどうしても踏み込めない、そんな印象でした。
カウンターテナー以外はよほどのことがない限り、男性は地声で歌うそうです、ゆえに音域をむやみにはみ出す事は出来ないんでしょうね。
女性はある一定の音からファルセットに転換しちゃうので、地声からねじり上げられるんですが。それにだって限界はあるけどね。

「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」での高音soar のところと to beのbeは同じ音でした、高いラ。 beの時のほうが、より音が強いので出すの大変よね。ここは「出すぞ」っていう踏ん張りも欲しいところ。
ここ何気なく出すの、もったいない。 アクセル踏む!っていうのは歌舞伎の見栄じゃないですが、欲しいですよね。
うーん、今日の大山さんは息は足りなかった、beは声が割れてたし息も足りず、聴いてるほうも「あああ残念」と思いましたが、ご本人が一番つらいのではと思いました。
だって、普段はものすごく歌えてる方ですから、オペラでは。フィガロなんてもーーすっばらしかったんだもん。
だから音域外の音を強く長く出すことは本当に大変なんだなと「辛そうだなああああ」と思いながら観ておりました。
最後のnightのところも五線譜の下に音が入っちゃってて、あああああ勿体ない、誰より歌を判っている方だと思うからよけいに辛い。
しかも日本語だしねってそりゃしょうがないんだけど、「ナーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーィト」って歌うのも相当消耗しますが、「にぃいいいいいいいいいいいいいいいいい」のほうがもっと大変だと思います。 いーって音で引っ張るの喉締まっちゃうもん。

2幕目はだいぶ頑張ってらっしゃいましたが、やっぱり最後音割れしちゃってて、演技はいい感じになってるのに、歌が苦しそうで、カーテンコールではスタンディングになっていたのですが、出来としては辛かったので微妙でした。
調子のいい日も悪い日もあるけど、実は長い目で見てねっていうのは違うのかも。だって一生一度しか「オペラ座の怪人」を観ない人のほうが多いでしょう。一生一回観たオペラ座が出来が良くなかったら良かったなあと思って帰れなかったりするんじゃないかなあ。残念っぽかったねっていう感想で終わっちゃうの、寂しい。
ロングランだからこそ、毎回の精度が高くなってくれないと辛いなあと、なんだか偉そうで申し訳ないのですが感じた今日でした。

高木さんは相変わらずデッドパンなので、美しいし歌も歌えてるんだけど「つまんなそー」なのがどうしてもつきまとう。
演技じゃなくてつまんなそうに見えちゃうのが勿体ないなあ、もっと突っ込んで来ていいと思うんだけど、控えめというより、早く帰りたいっぽく見えてしまう。

ラストでファントムが消えるところも、もぞもぞっとなっていたので、体格いいファントムさんは消えにくいのかしらとも思ったり。あのからくりは判りそうで判らない、判らなくていいんだけど観てる方は。
シュッと気配を消せないとちょっとカッコ悪いのよね。 まさか残っちゃったら!!!!! とかね。
だけど、最後にメグが暗幕?をはがすところ、なぜバリっと音がするんだ、マジックテープかいな。 ひっかけてるだけじゃだめなのかーーー、あのバリって音が気になる。
引っ越しのガムテ観たいじゃない?

大山さんは団員じゃないから、四季側も強く言えないんだろーなー、「出てもらってる」んだもんね。
でもこのままじゃダメよね。。 クラシックの勉強してるほうが断然歌い易い「オペラ座の怪人」だけど、クラシックのままでは無理、だけどクラシック本業の人を迎えてるとなるとこれ以上は要求出来ない、というところでしょうか、ジレンマだねー誰もかれも。 団員の出る出る詐欺な芝さんを登板させてあげてよーーー! とか、高井さんも年齢的に2週間続投が大変だったりしているみたいだから、若手からベテランまで、劇団内で「ファントムやってみたい人」を集めて鍛えたらよかですがな。

客演ってのもすごいけど、どっぷり浸らないと、歌い方も特化していかないと務まらない役であることが痛感された今日でした。
大山さんにはもちろん今後も出ていただきたいのですが、このままではご本人が苦しい(いろんな意味で)だろうな。涙。


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