語ろう! 宝塚とかジョジョとかガッチャマンとか。

まさかのここに来てヅカオタ状態、日々叫んでおります、ほかにジョジョ、初代ガッチャマン等好きです。
管理人 Masayo

まさかの宝塚

2015-02-14 23:40:07 | 宝塚
宝塚は大劇場も東京も子供の頃さんざん行っていたので(ふーるーーーーいーーーー)、中学生になったらパタッと興味なく。
グラフはちょいちょい買ってたけどね。
昔からチケ難だったのだ。友の会に入るほどじゃないし、横目でスターさんたちの変遷を追っていた。
NHKの放映とかでけっこう満足してましたよ。

大人になって超久々に観たのは、姿月さんのトート、花總さんのシシィで「エリザベート」でした。
これは超ラッキーに取れた。そのあと真矢みきさんの退団公演も観れました。

そこからまた随分経ってから春野さんの「ファントム」、また随分経ってからやっと2013年月組ベルばら。
昭和ベルばらが大好きだったので、新しいベルばらの脚本のしょぼさに愕然としてしまい、龍さんと明日海さんの美しさには感動したものの、お話が地味すぎてなんじゃこりゃでしたな。
王妃さまの出ないベルばらはベルばらじゃないんだよまったく。
かといって、フェルゼン編の王妃さまの扱いもひどすぎたし。
まだしつこくベルばらはドル箱的に出すけど、あまりに段取り臭く見えてしまって、これでいいものかねと辛口な観客は思うわけです。
昨年宙組のオスカル編に至っては、オスカルのみ、以下略なコスプレものに終始してしまいお話は枝葉切り過ぎていくらオスカルが美しいと言われても乗り切れず、ワンマンショーみたいなひとりうっとりなオスカルは不要なのでした。
演技がどうのというより、脚本がそうだからしょうがないわよね。。。もったいない。

しかし、昨年5月の蘭寿さん退団公演がポロっと取れてしまい、何も知らずに観て、ほおーーー素敵やなー!となり。遅いって。
もともとベルばらばっかりだったので、芝居とショーの形式のものをほとんど観ておらず、一本ものばかり好んでいましたが、「ラスト・タイクーン」「TAKARAZUKA夢眩」を観て、ショーも楽しいなあと今更ながらに知ったり。
蘭寿さんのダンスのかっこよさに加えて、ライトからも外れているはじっこの下級生たちが素敵な笑顔で踊っている姿に感動したのも事実。かなり前のほうの席だったので、そんなところまで観られたのでした。

そのあと自力でなんとか取れたオスカル編を観、夏にはお友達がチケット融通してくれて壮さん雪組これも退団公演。すっごくかっこよくてショーも素敵で。これでふたりのトップさんを「初めて観たのが退団公演」というここから好きになってもしょうがないじゃん、な状況で観ましたよ。
前田慶次な壮さんは、大槍を豪快に振り回して、松風に乗って暴れまくって男前だった、うう。
一応、NHKスペ観て、誰がどこの組の方なのかは押さえておりました。龍さんはもう観てるし、かなめ様は風共でチェック済み。

そして、皮一枚でつながって観られた「エリザベート」。明日海さんトップお披露目、ひさびさの演目、超人気作品だし。
しかし、「エリザベート」というタイトルなのにプログラムは明日海さんドアップだけとは良くないと思う。明日海さんお披露目なのはいいけど、やはりシシィと一緒じゃないと。あ、でもプログラムって一人でトップさんが写るものなのかしら。
そうなのねきっと。ふむ。
ポスターの柄でいいじゃんね。失礼ですよシシィに。

最強ビジュアルと歌唱力でこの世のものではない美しさの明日海さん、本当にこの世のものではないトートを見事に演じられていました。
蘭乃さんもラスタイの時はつまらなかったんだけど、シシィ役はすごく成長していたし良かったです。東宝もがんばれ! 濃くてアナーキーなルキーニ望海さんも迫力ありましたよぅ。
そんな演目のみ目当てだったはずが。 まさかのトラップにかかってしまったフランツ・ヨーゼフ! 確かにフランツは二番手か専科から招いて演じられる役ですが、はっきり言って空気みたいな役だと思ってました。
重要な役ではあるが、役に対する自分の興味はあくまでトートだったのに。のに。のに。
登場から目を奪われた北翔さんのフランツ。 何このキラキラ美形。ママベッタリに何の疑問もないお坊ちゃま。

はっ。。。大劇場の感想でもフランツがすごくいいとたくさん読んでいたのですが、百聞は一見にしかず。フランツを観て居なかったら今のわたしはありません。
若くして皇帝になり、なんかノリみたいに一目ぼれでシシィと結婚したが、フランツ悪い人じゃない、悪くないがわからなすぎ、しかもわかってないことに気づきもせず。
愛しているってうーんうーん「あんたダメだよそれじゃ」なんだけど、ダメさが突き抜け過ぎ、シシィは自己主張しすぎ、なんで?っていう。
惚れた弱みでドア開けてもらえなくてショッキンだったりするフランツ。 なんせ数十年を2時間くらいで生きて行くわけだから、どんどん老けて行く。
お化粧も場面ごとに変え、ひげも違うものになり、髪も白いところを入れ、刻々と声も変え、シシィに対しては困った眉毛でドア開けてとお願いするも、息子にはやたら厳しいフランツ。
全身全霊で年齢を重ねて行く様にどうなってんだこれ?と、以前も観てわかっているのに、化けっぷりがすごすぎて引き込まれ。
トートもシシィも見事だったし、ルドルフも良かったけど、フランツの「出過ぎない」けど「超絶な存在感」に圧倒されてしまったのでした。
空気じゃなかったのかよフランツ! ルドルフ葬儀場面での言葉もなく棺をなでる悲しみに暮れる表情と動作、本気で泣いてるし。もうフランツしか見えてませんから。
「みな、退出するように」って、それもう演技超えてる! 自分も泣いてましたよ。
そして夜のボート、よろよろな老齢のフランツ、ウィーンに戻らないシシィを訪ねて行く、愛なんだよ愛!通じてないけど。
嵐も怖くない、と、夜のボートは同じメロディーなのに、もうフランツと手をつながないシシィ。うううう。
伸ばした手を取ることなくすれ違う妻、夫は残念そうに手を少し握りしめて、うつむく、とかの動作だったと思います、よぼよぼの歩き方に声も枯れてどっこいしょで、哀しすぎるよフランツ。

ぼーぼー泣いてしまってコントロール不能でした。ここで泣くかねって。

一転して若返って、トートとの対決。こんな場面あったんだね、東宝にはあった?覚えてない。それくらいフランツは空気だったのに。
北翔さんフランツはトートを凌駕するほどの迫力で主張する。これすごい対決だ。いいないいな。
それでも人間だから死んで行くんだが。

演技も歌もうまく、大変よくまとまっていた舞台に更なる輝きを加えた北翔フランツにやられてしまい、かなり体力消耗。

とどめにフィナーレでいきなりソロだったし、振り向いた時になんかすごいスターオーラが出てるけど、まぶしくて見えない、誰?え、フランツ? キラキラでつやつやな何か光るものが全身から放たれておりました。
歌すげえよ、同じ人なんだよね、フランツと? 芝居の中の歌もすごく良かったが、ソロのキラキラオーラハンパねえ!!!
ソロで鳥肌立ってしまい、群舞もすっごいかっこよかった、率いているのは北翔さんでした。 しかもソロの時と群舞で口紅付け替えてるし。おいおい!
ダンスは振りがきちっと決まりつつ動きがしなやかかつ力強いし伸びやかで、もうこの人センターでいいじゃんとつくづく思いました。

まさに番狂わせ。

人生何があるかわかりません。 昼の回だったので17時より前には終了して、劇場も出たのですが、作品力花組パワーのすごさはもちろんでしたが、フランツショックですぐに帰れず、有楽町駅そばのスタバでぼっへーっと一時間くらい幽体離脱しておりました。 エリザベートはこの一回のみの観劇でしたが、すごい価値がありました。


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