さいたま報告ー＆more

はぁー、ちょいとまえにバレエ終わって帰って来ました、ぜはぜは。
先生のお言葉「毎日からだは硬くなるのよーっ、普通の生活してちゃ絶対柔らかくならないからね、日々柔軟やるのよ！」だそうです、あううぅ。
わたしは後ろ体重になりがちで、腹筋にパンチくらったり（笑）「ほれっ！腹筋！」とかやられてます。あははー、痛かないですよ、もちろん。
反っちゃうんだな、背中が。

さて、昨日18:55のMOVIXさいたま行ってまいりました、なんじゃこりゃロードショーか！というほど相当数おちゃくさん居ましたよ、女性のグループは「きっとジェリータさんたちにちまいない」と思ったとです。いや、わかんないけど。
今週はDVDでファントムは観ないようにしてたんだぁ、えへえへ。
再上映でも日に二度の興行で、夜の回もかなりの入り、すげえな。
つらつら考えるに、映画としての完成度は「うーむ」なので評価が高くならなかったりするんだけど、それをさっぴいても（爆）、現実を遠く離れた夢の世界で繰り広げられる、美しい音楽に彩られた悲恋物語というのは乙女心ちょくげーき！なんでしょうな。しかし、王子キャラが大好きな日本女性がなじぇここまで悪役要素満載のファントムに惚れるかねというのは若干疑問。Gerry＠ファントムは、風貌からしても全身からダークネスな危険さをビリビリ発していてやヴぁいじゃん！ですよねえ。もちろんそこがたまらない魅力だし、なんてったってハンサムでかっこいい。わたしなんぞはあんまりハンサムで若くてかっちょよすぎるからダメ出ししたくらいだもん。ぷぷ。
全く王子キャラじゃないのは元よりですが、映画版は舞台版より相当に「悪党」要素高いです。舞台版での「Sing for me」というセリフは全然ワルっぽくないです、四季版でも。語りかけるようだもん。Gerry＠ファントムは声を絞って叫んでる風なので、もんのすごいワル。だからなんだっつうくらい、もうこの場面あたりで乙女心はすっかりさらわれているので気にもならないが。
だいたい、あの声がワル要素高い。　もともと舞台版のファントムは朗々としたテノールが多くて、ときおりバリトンの俳優もいるけど、たいがいはテノール。うなったりしません。これは舞台でうなってたら声帯傷めるというのがあるし、そんなにリキんだら喉が絞まって響かないからというのもあるし、要はうたい方が違うからなんですが、Gerryちゃんの、あの深く、低く、響き渡る声はたまらないですよね。映画版でのファントムの声はロックでってなことはさんざん言ってたけど、あれはやっぱりGerryちゃんの持ち味だったと思うな。その荒々しさが舞台ファンを驚かせ、「天使の声じゃない」と言われてしまったけれど、映画版はあれでいいのだ。でも、高い声も出るし、♪クリースティーヌ...とチャペルで呼びかける声なんて素敵に甘い。あれじゃないともうわたしでさえ納得出来ない最近であるし。もちろん下手じゃない、音痴じゃない、そして、さすが映画俳優なのは、映像と合わさったときに最大のパワーが出るように歌ってる。細かい演技しながら、歌もちゃんと表現できてる。

世界中で演じられているミュージカル、完成されつくした感のある作品をあえて映像にした挑戦、そして、ファントムの年齢をぐっと下げた試み、クリスティーヌの役と女優の実年齢を合わせた試み。多々の挑戦が奏功した作品といえましょう。
更には、舞台版では殆ど印象に残らない「ポイント・オブ・ノーリターン」をとんでもなく強烈に美しくエロティックに昇華させてみせた監督の目のつけどころが素晴らしい！舞台ではドン・ファンのリハーサルという設定が、映画では本舞台になり、ファントムは堂々と主役を張ってしまう。クリスもしっかり応えてふたりの熱演にはラウルはじめ張り込みの警官隊も手が出せなくなるほど。
これは初めて映画を観たとき、ほんとにびっくりしました。すごかった、感動が。
Gerryちゃんだから出来たのねっていう後半の見せ場ですよ。黒マスクで目玉と口しか見えなくても、ドキドキしちゃうほど美しくてセクシー。また、顎とか首のラインが美しいのでフリフリブラウスもOKだし、クリスの首だの腰だの折れちゃうってくらいぎゅうぎゅう抱きしめる情熱も素敵。
同じ曲は舞台版でもあるのに、あえてトリノのフィギュアスケートアイスダンスでは映画サントラのこの場面を使って演技していたくらいですから、やっぱりインパクト大だったと。

尊大で悪党で、誇り高く、恐ろしく、強く、でも悲しくて切なくて寂しいファントム。えらそうで強くていばっちゃってるのが、実は強がりなんだよねっていうのが露わになるにつれ、観ているこちらもぐいぐい同情しちゃう。涙しちゃう。
すっかりはまってしまうわけだ。
さらわれたいよねえ。ドンファンの時、あたしもクリスになりたいと、何万人が思ったことやら。あれ、あの勢いで落下して骨折せえへんのかとか野暮思うのはあたしだけ？フリーフォールだぜ。
あんなふうに、ぎゅうっ！ってひっつかんでさらわれちゃうの、あの荒々しさがたまらないの。王子キャラは絶対やれない技よ。好きな女をかっさらっていくなんて。でも乱暴するわけじゃないけどさ。あー。
可哀想なファントム、ほんと可哀想だ。泣かれると一緒にわたしも泣いちゃうよ。
でもわたしじゃだめなんだな、ファントムが一緒に居たいのはクリスだけだもん。

ラストの薔薇の花にこめられた永遠の愛に、柄にもなくハラハラと毎度涙がこぼれます。この世では結ばれなくても、クリスの心はファントムの元へと旅立ったのかなと思ったり。うう。あのラストは違反だよなー、涙枯れるよ。

それと！ジェラルド・バトラーって名前が違反。男前すぎだ。
乙女心わしづかみすぎよっ。

だけど、ご本人は両手におねいちゃんでうははだったりするお茶目さんだからね。
そこらへんも混乱を招くわね。あは。

とかなんとか言いつつ、あんまりマジメに書けてないな。
いつかマジメーーーにファントムを論じてみよう。

今日も夜の部さいたま行きます、平日は無理っぽいから。
ものすごい音響いいです、画面もいいです。くらくらします。
またたくさんおちゃくさんいるといいな、たくさんのジェリファンの方々もいらっしゃることでしょう、みなさんそれぞれに素敵な鑑賞となりますよう。