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管理人 Masayo

「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」@THE CINEMA

2011-05-15 00:16:29 | Movie
なんとなく観ちゃった。
公開当時にもヒルズで観て、ぎゃー!と思っちゃったのでした。
最初のミンサーぐるぐる場面で、「あ、うちにある肉挽き器のでかいやつだ」と思ったのでした。
うちのはちょっとごつい鉛筆削りみたいなかっこで、重たい金属製、多分アメリカの製品?ものごころついた時からある、手回し式のもので、ハンバーグ作る時は、上から肉を入れてぐりぐりハンドルを回すとウニューーっとレンコンのような出口?からミンチになって出てくるっつうものです。

しかし、映画は「人肉」を挽いているっていう描写ですからねえ。
恐い恐い。

もともとは舞台作品なので、舞台なら血がビューとかないだろうから映画とは観客の受け取り方も違うんで、話の本質が判りやすいと思うのですが、映画版は敢えて血がビュービュー!噴水のように出る演出にこだわっているので、スプラッタ一直線でしたね。
色彩も、スウィーニーとラベット夫人は白塗りに目回り黒いおそろいみたいな姿だし、全体的にもグレートーン、だから血が真っ赤なのが目立つようになってる。
19世紀末くらいの設定でしょうかね。ロンドンなんて、あんな感じだったんだろうなあ、ヨーロッパ全体にあんなんだったんだろうなー。貧富の差も激しいし。
不潔で病気蔓延っぽいし。
映画はことさら不潔さを強調してきて、そこまでやらんでもーで、食傷。

スウィーニーはもとは悪い人じゃなかったけど、復讐に凝り固まって本来の標的を狙いながらも、自分を脅そうとした同業者をぶっ殺したのに始まり、そいつの死体の処理に困ったところがラベット夫人が自分の作るパイのネタにしちゃおうとか持ちかけて、それに乗った。
そうすると今度は彼の店に来る客は、ぜーんぶパイネタにされちゃう=恨みもなんも無い人たちをバサバサ剃刀でぶっ殺して、床下に落として、バラしてミンチにしてパイにして死体の残りも燃料にってな感じでしょうか。
これを延々細かい描写で見せられるのでかなりオエーになってしまうのでした。

キャストは大変に豪華で、バートン監督作品には欠かせないデップさん、ヘレナさんがスウィーニーとラベット夫人、スウィーニーを無実の罪に陥れた判事にアラン・リックマンさん、その手下にティモシー・スポールさん、スウィーニーの正体に気付いて脅そうとして殺される理髪師にサシャ・バロンさん等々。

なんだけど、なーんとなく類型的な演技にそれぞれはまっちゃってて、スウィーニーの本当はあるんだろう心の叫びみたいなのが感じられず、ただただ恨んでいる、殺してやる、関係ない奴らはどうでもいいっぽい歪んだ感情が見えなかったし、悲しさも伝わってこなかったな。
ミュージカルなので、歌で表現しなきゃなんですが、歌が難解なので入り込めなかったのも事実。 トニー賞8部門受賞の傑作だそうなのですが、親しみやすくない歌が殆どなのと、内容が恐ろしすぎて舞台以外では歌われない歌たちなので、聴く機会が少ないかもですね。
ジョアンナを思う船乗りのアンソニーの歌う歌は判りやすすぎたけど、一曲としてというより、要所要所で挟まって来る程度だからちょっと弱いかなぁ。

恨みつらみで暴走しちゃったスウィーニーは人の見分けもつかなくなって悲劇を招いてしまうのですが、悲しすぎる。でもあんまり悲しい気もしなくなってたなあ、はい、バサーって感じだし。

バートン監督らしい強烈さはあったけど、観ていてぐったりするほどの残酷描写ばかりで疲れてしまったなーというところ。容赦ないところはいいと思いましたし、やりたかったんだねこういうのって思いました。


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