ギルのヘヴィ-メタル、プログレ系音楽室

ヘヴィ-メタル、プログレ系、ハ-ドロック等、幅広く音楽CDの感想を書きます。

一週間ほど

2006年09月30日 | Weblog
一週間ほど海外出張のため留守にします。この間、コメントのお返事ができませんのでご了承ください。

帰国してからバリバリ感想を書きますのでしばしお待ちください。


Rhapsody of Fire

2006年09月29日 | Weblog
Rhapsody of Fire / Triumph or Agony 2006 ビクタ-

トライアンフ・オア・アゴニー

オフフィシャルHP
http://www.geocities.jp/rhapsody_east/

イタリアの劇的物語仕立てシンフォニック&メロディックスピ-ドパワ-メタルバンド6th。

あまりにも醜い音楽が蔓延し、嫌気が差して洋楽から離れていた90年代。
2000年にジャケットがあまりにも魅力的で試聴したPower of the Dragonflameには驚いた。まさかこんなに凄い事をしているバンドが存在するとは。彼らが演奏する劇的物語仕立てシンフォニック&メロディックスピ-ドパワ-メタルは、それまでメタルをバカにしていた私の考えを根本から覆した。ツ-バスドコドコがやかましい!と思ったのだが、それもすぐ慣れた(笑)。CDを買わない世代と化してしまった私がCD散財するきっかけになった思い入れバリバリの大好きなバンド。その後、彼らのCDは全て手に入れたのは言うまでもない。それほど彼らには強い力があった。各作品のレベルも異様に高かった。

前作、前々作あたりから彼らに陰りが見え始めた。俗に言うマンネリ。聴く私が飽きたのかもしれない。彼らも音楽性を少しずつ変化させ、方向性をハリウッドメタルと称し、もっと大きな世界へ乗り出そうとしていた。

先に発売されたルカ・トゥリッリのソロアルバムを聴いて驚いた。今まではもう一つの
Rhapsodyとも思えるような音。それがなんとまったり系オペラになってしまっていた。私が聴きたい音楽はここにはなかった。遠くへ行ってしまったルカ。

そんな折、Rhapsodyが改名したと言うニュ-ス。改名は著作権の問題なのだろうが、嫌な予感がした。

前置きが相当長くなってしまった。読んでくれた人はありがとう!

とうとうRhapsody of Fireの新作を不安な思いで聴く。

これもまったりオペラかい!

さようなら、Rhapsody of Fire。過去の作品は後世に伝えるからね。
新作はルカのソロ同様、聴かなかった事にする。

評価2/10

Into Eternity

2006年09月27日 | Weblog
Into Eternity / The Scattering of Ashes 2006

Scattering of Ashes

オフィシャルHP(いきなり音が出ます)

試聴先

レコ社試聴先(4曲)

DISCOGRAPHYから旧作の試聴可

カナダの4人組プログレッシブデスメタルバンド4th。

プログレッシブメタルとデスメタルを見事に融合させた音楽性は見事。コ-ラスに普通声を取り入れているので聴き易さもある。2ndのDead Or Dreamingは傑作。(DVSレコ-ドからリリ-ス。音質はあまり良くない)

新作は、よりデスラッシュ色が強くなり、メロディ-や魅力的なギタ-リ-ド部分が若干衰退。疾走&一本調子のアルバム内容は同じような曲ばかりで個々に聴くと悪くないのだが、通して聴くと飽きる。もちろんそのあたりに転がっているようなつまらないバンドに比べれば非常に面白い事を演奏してくれているのだが、私が彼らに期待したような強い個性と予期せぬ展開は新作では聴かせてくれていない。

彼らの能力はこんなものではないはずだ!センチュリ-メディア(レコ-ド会社)色に染まったのか、それとも楽曲作成能力は限界で、これ以上の事はできないのか?

評価7.2/10
私は期待が大きすぎたが、まだ聴いたことがない皆様はぜひ試聴を!


激しく妖しいRoyal Anguish

2006年09月22日 | Weblog
Royal Anguish / A Journey Through The Shadows of Time 2006

オフィシャルHP

試聴先

レコ-ド会社(Eluveitieと同じレコ-ド会社)

彼らのジャンル
"The groundbreaking extreme metal band from Florida"

フロリダ出身のデス声男性と女性普通声ツインボ-カル体制4人組シンフォニックメロディックデスメタルバンド。(鍵盤奏者は正式メンバ-ではない模様)

彼らについて詳しい事はまったく知らない。が、いきなり1曲目の音を聴いて驚いた。体が熱くなり、ドキドキもした。

激しくメロディアスで妖しいギタ-サウンドに、キ-ボ-ドによる絶妙なシンフォニックアレンジ。激しい男性デス声に、高音まで良く伸びる妖しく艶やかな女性普通声のツインボ-カル。ブラックメタル風のドラムのようだが、時折不規則に叩いたりもするダイナミックなドラム。

俺の理想だ!ヴァイキング/ペイガンエピックメタルのような民謡調メロディ-やゴシックメタルの要素も時折取り入れた攻撃的でメロディアスな音はUSA出身バンドとは絶対思えない。この音は明らかにヨ-ロッパの良い所取りな音。

メロディアスで血沸き肉踊るクレイドル・オヴ・フィルスサウンドに妖しい魅力の女性ボ-カルが追加され、民謡調メロディ-の隠し味が入ったと思ってもらえれば想像がつくだろうか?

インディ-ズレ-ベルのためか、音質はA級とは言いがたいが、まさかの魅惑的な音発見。

ゾクゾクしながら血が沸騰する。

評価9/10

メンバ-
MATT KNOWLES - Male Vocals, Rhythm Guitars
KATY DECKER - Female Vocals
MARIUS KOZLOWSKI - Lead Guitars
SEAN TIBBETTS – Bass

アマゾンUSA

Fairyland

2006年09月20日 | Weblog
Fairyland / The Fall Of An Empire  2006 マ-キ-

ザ・フォール・オヴ・アン・エンパイア

オフィシャルHP

試聴先(表記してあるが、ペ-ジがない!近いうちにか?)

宣伝文句
迷宮の扉は時空を超え今、再びここに開かれる…
現世のストーリー・テラー「フェアリーランド」が綴る古の華劇第二幕、究極のエピック・メタルが奏でる至上の楽園。

フランス出身のエピック・メタル・バンド「フェアリーランド」、ヴォーカリストに「マジック・キングダム」の「マックス・レクラーク」が加入して制作された、 ファン待望の2ndアルバム。より劇的に展開する、現代のストーリーテラーの真髄がここに!

フランスの5人組シンフォニック&メロディックパワ-メタルバンド2nd。
そうか!エピックメタルバンドだったのだな。

いつも歌い手に恵まれないバンド。前作は現ドリ-マ-カ-の女性ボ-カル、エリサ嬢?を起用したが、エリサ嬢のいつもながらのへたうま加減のおかげでB級の匂いがプンプン。

今回は男性ボ-カルに変更になったが、またしても上手!とは言えない歌が品質をかなり落としている。それでも繰り返し聴いているうちに馴れてくる。慣れとは恐ろしいものだ(笑)

サウンドは厚過ぎず薄すぎない絶妙なシンフォニックアレンジのファンタジック&ドラマティックなもの。ラプソディ-程大仰ではないが、かなり近いものがあり、随所に見せる厚いコ-ラスが更に音の厚みを増してくれる。メインボ-カルのB級な歌を軽く聴き流せるようになると彼らの良さがどんどんにじみ出てくる。2曲歌っている女性ボ-カルは悪くない。彼女が中心になって歌った方が良いアルバムになるのは間違いない。

アルバムは全編通して聴いても強弱があるので飽きさせない。もちろん微妙?な曲もあるが、緻密な音作りを堪能できる。

ボ-カルがちょっとしょぼいラプソディ-だと思ってくれ!(謎)

評価 7.5/10

次はもっと上手な歌い手を起用してね。バンドの方向性は大好き。

Chara

2006年09月15日 | Weblog
Chara / 世界 2006年9月

世界

オフィシャルHP&ちょっと試聴

試聴先

最近街中でながれているCharaの新曲。

表現力豊かな歌唱と、覚えやすくキャッチ-なサビメロは久しぶりにJ-POPを聴かせるだけの強い力があった。

どうにもメタルにあまり良い新作がなかったせいなのか、とても新鮮。

これ音楽の基本だね。すばらしい!

実はまだラジオでしか聴いていない事は内緒(汗)
ニュ-アルバムが出たらちゃんと聴くからね。

評価 頭の中から離れない。

Manticora

2006年09月13日 | Weblog
Manticora / The Black Circus part I - Letters 2006

THE BLACK CIRCUS PART 1 [LETTER]

オフシャルHP

試聴先

デンマ-クの4人組シンフォニック劇的ファンタジ-メロディックパワ-メタルバンドの5th。

ファンタジックで劇的なメロディックパワ-メタルは私の大好物(笑)。前作まではB級の域を脱出できないでいたが、さて新作は?

サウンドは予想通り美味しそうな劇的系メロディックパワ-メタル。しかし明らかに雑でヘタクソなボ-カルにかなり閉口。素人のど自慢に出たらカネ1回鳴らされて終了する勢い。

せっかくの旨そうな肉汁がしたたり落ちてくるステ-キを、強すぎる火力で真っ黒こげにしてしまったかのような無念さ。

ボ-カルが全てをぶち壊した典型的な作品。

評価2/10
期待したのにな~
マンティコラなんて誰も知らないかな?

Iron Maiden

2006年09月12日 | Weblog
Iron Maiden / A Matter of Life and Death 2006

ア・マター・ライフ・アンド・デス~戦記

オフィシャルHP

試聴先

待ちに待った英国のベテラン王道ヘヴィ-メタルバンドの新作。トリプルギタ-の6人組。なんと14作目だそうだ。初期のファンからは前作同様あちらこちらで評判が悪そうな予感がするが、さて内容は?

私は2000年発売のBrave New Worldから彼らを聴いて感銘した新参者。このアルバムは誰がなんと言おうがすばらしい。トリプルギタ-万歳!

後追いで聴いた初期の薄っぺらい音にはあまり良い印象はない。だから私は本当の彼らのファンではないのだろう。前作DANCE OF DEATHもBrave New Worldほど良いとは思えないが、好きなアルバムだった。

DANCE OF DEATHといえば、ダイナミックレンジが狭く音質が最悪だった。とてもメジャ-レ-ベルからリリ-スされた物とは思えない音。新作はこのあたりがかなり改善されているが、他のメジャ-級バンド最新作に比べると少し音が悪い?中~高音がすっきりせず、抜けが悪い。特にボ-カルの歯切れが少し悪い。このあたりは改善しないと損をするぞ。

前置きが長すぎた。さて本題。

1曲目は彼ららしいシングルにもなりそうなメイデン節たっぷりのノリノリ気味な曲で、掴みは良い。しかし私にとっては平凡過ぎる。まあ順当なオ-プニングなのかな?実は掴みの良い曲はこの曲だけ。

ここから先はミドルテンポ&展開入りのDANCE OF DEATHの流れを汲むダ-クで長い曲が続く。曲の合間にドキっとさせる演奏や展開を聴かせてくれたりもするが、歌メロはネタ切れなのかマンネリで先が読めてしまう。もちろん彼らの最低限と思われる品質は十分保っていると思うが、聴いてワクワクドキドキするような楽曲ではなく、掴みはかなり悪い。

これは聴き込まないと良さが理解できないだろうと聴き込んでみた。
サビ歌メロがマンネリだが、インスト部分が嬉しい②、前半が最悪だが、中盤から盛り上がる③、おっとここで流れるようなコ-ラスが気持ち良い④等、1曲中全てがすばらしいと思う曲はあまりないが、所々に聴き所はある。ダラダラした最悪な⑦の後は9分台のドラマティックな大作。でも肝心なサビ歌メロがやはりマンネリ。ラストはアコ-スティック風の前半から重いギタ-、重いメロディ-で展開、後半部分に盛り上がるこれまたドラマティックな9分台の大作。後半の大作群は好印象。

全体を通して聴くと悪くはない。繰り返し聴きたくなるような力もある。
でもあまり変わり映えしないメイデン節群には、我々はこれ以上変化できませんからよろしく!と言うメッセ-ジが伝わる。保守的でハズレのないアルバムかな?

今後はもっと思い切った変化がないと飽きられるのでは?

評価 7/10


BLIND GUARDIAN

2006年09月08日 | Weblog
BLIND GUARDIAN / A TWIST IN THE MYTH 2006

ア・トゥイスト・イン・ザ・ミス(初回限定盤)

オフィシャルHP

ビクタ-試聴先

ドイツの4人組ベテラン民謡調メロディックパワ-メタルバンド8th。
ドラマ-、Thomen Stauchが抜けてから出来た4年半ぶりの新作。

ジャケットはすばらしい!勇敢でファンタジックなイメ-ジのスト-リ-が勝手に頭の中で湧いてでてくる。

その新作をさらっと聴く。1曲目からブラインドガ-ディアン特有の厚いコ-ラス入り民謡調節回し系骨太メロディアスジャ-マンメタルを聴かせてくれる。これは!

ベテランの彼らは演奏、ボ-カル共に安定していて安心感は抜群、特有のクサいメロディ-も健在だ。しかし、殆どの曲がキレ、スピ-ドがなく、メタル度が落ちてしまっている。

先行シングルのFLYをラジオで聴いた時はかなり微妙だな~と思わせたが、アルバムを何度も聴いているうちに今回の音に馴れてきた。新作は楽曲の良し悪しで勝負しようとしているのだな。確かに捨て曲らしい曲は少なく、どれも平均点レベルらしく聴こえる。

でも、以前からのファンはこのような音を求めていたのか?バンドとファンの間に溝が出来てしまうような気もする。

個人的にはアコ-スティック曲のSkalds And Shadows がすばらしいと思った。この曲は泣ける。彼らはメタル以外でも勝負できる楽曲能力があるのだな。

感想は一言 
熟しきったようなくどい程のコクはあるが、キレがない ←ビ-ルかい!

評価 7.5/10
B誌は90点近くの平均点でベタ褒め?そこまで褒めるか?

本家BLIND GUARDIAN新作 VS 分家Thomen Stauch率いるSAVAGE CIRCUSは、SAVAGE CIRCUSの圧勝。


Persefone

2006年09月06日 | Weblog
Persefone / Core 2006  サウンドホリック

コア

レコ-ド会社バンド紹介&試聴先
宣伝文句
アンドラ公国の若者が創り上げた、超シンフォニック・スケール壮大絵巻完成!バンド名の元となったギリシャ神話の女神、「ペルセフォネ」をコンセプトに、3曲70分の優雅且つドラマティックな叙事詩があなたを迎える。シンフォニックに劇的にその卓越したセンスで物語を彩る究極の深遠なる世界!

アンドラってどこやねん?
答え スペインとフランスに挟まれピレネー山脈に覆われた小国の6人組シンフォニックプログレデスメタルバンド2nd。

3曲で70分というコンセプトアルバム。この宣伝文句を見てハァハァしたのは私だけではないはずだ!怪しく美しいジャケットの1stはもちろん聴いた。B級だが、何か光るものがあるバンドで、彼らの成長具合がとても楽しみな新作。

ワクワクしながらCDを聴く。あれ~、ギタ-の音が宅録みたいで非常にもったいないな~。

音楽性は簡単にいうと、ドリ-ム・シアタ-が何を思ったのか、間違ってシンフォニックデス/ブラックメタルを演奏してしまい、少しOpethのような叙情性も出てしまいました系のサウンド。

ここで大きくドラマティックに展開するぞ~!と思わせつつ、以外や地味に展開してしまったり、ここはもう少しクサイメロディ-が入ったほうがいいのにな~と思わせたり、意味のなさそうな平坦パ-トがあったりで、俺がここをこう指導してやれば素晴らしいアルバムになるぞ~!とついつい口を出したくなるような不完全燃焼系の音が以外に面白い(笑)。

男性デス声は聴きやすいものではないが、時折入るクリア-女性ボ-カルで癒される。

アルバムを数回聴いただけではいまいちしっくりこない部分は、何度も繰り返し聴いていくうちに彼らの演じたい部分が見えてくる。確かに今の世代の人達に1曲23分は長い。飽きずにフルで聴けというのがムリな話かもしれない。

でも、こんなに面白い事をしてくれる彼らに賛辞を送りたい。こんなアルバム構成では売れるはずがないのにチャレンジしてくれている。次もぜひ頼むぜ!

国内盤はボ-ナストラックにメガデスのカヴァ-。こんなカヴァ-曲はいらない。芸術性が損なわれるだけです。なぜメガデス?

こんなにマニアックなのに国内盤をリリ-スしてくれたサウンドホリックは立派(笑)。
皆で褒め称えてしまいましょう!

でも、一般人の方々にはあまりお勧めしません。

評価7.5/10
ギタ-の悪い音質が本当にもったいない。