ギルのヘヴィ-メタル、プログレ系音楽室

ヘヴィ-メタル、プログレ系、ハ-ドロック等、幅広く音楽CDの感想を書きます。

Dark Lunacy 祝!国内盤

2006年12月10日 | Weblog
Dark Lunacy / The Diarist  2006 自主制作盤
前作Forget.me.notはビクタ-より国内盤が出ています。

ザ・ダイアリスト

2nd
フォーゲット・ミー・ノット

1st
Devoid

オフィシャルHP

試聴先

評価9.2/10

イタリアの4人組クラシック風シンフォニックデスメタルバンドの3rd。1stと2ndはヴァイオリン×2、ヴィオラ、チェロの弦楽4重奏を大胆に取り入れた物哀しいメロディ-重視の芸術的シンフォニックデスメタルを聞かせてくれた。クラシックの美しさとデスメタルの凶暴性が見事に融合したすばらしい作品で、まさに孤高の存在。その彼らの新作が届いた。今回は第二次世界大戦でのスターリングラード攻防戦を題材にしたコンセプトアルバムらしい。今までの彼らの音も含め、期待に胸が膨らむ。

ところが、彼らの最大の特徴でもある弦楽4重奏がない?これにはかなり落胆したが、繰り返しアルバムを聞いてみると、サウンドは今までの彼らの音に間違いはない。魅力的なギタ-とダイナミックで畳み掛けるような攻撃的でドラマティックな疾走サウンド、物哀しく悲壮感のあるメロディ-は彼ら独自のすばらしい物だ。これにクワイアや効果音、キ-ボ-ドによるシンフォニックアレンジが所々挿入され、スケ-ルの大きなコンセプト芸術作品になっている。今までより若干シンプルな音作りのため、曲そのものの良し悪しが顕著に現れるが、各楽曲の出来もすばらしい。女性ボ-カル入りの曲もあり、楽曲にもかなり幅が広がっている。もはや彼らに追随できるようなバンドはありえないだろうと思わせるような圧倒的な存在感はさすがとしか言えない。同じく芸術的デスメタルバンドのOpethと共に、世界を席巻して欲しいバンドだ。

でも美しい弦楽4重奏も聴きたかった。弦楽4重奏入りなら10点満点+α
ギル超お勧めアルバム。2006ベストアルバム暫定No.1。これを超える作品は今年出てくるのか?

過去作含む3枚共ぜひ聞いて欲しい。間違いなく歴史に残すべきバンドだ。


劇速ネオクラシカルタイプのツインギタ-

2006年12月07日 | Weblog
Burning in Hell / Believe  2006 サウンドホリック

ビリーヴ

オフィシャルHP

試聴先(とりあえず聴くといい事があるかも?)

ブラジルの5人組メロディックスピ-ドメタルバンドの2nd。

すばらしい!何がすばらしいかというと、劇速ネオクラシカルタイプのツインギタ-を弾きまくりな所。しかもリ-ドパ-ト満載で、ボ-カルと共にギタ-もバリバリ歌っている。

昨今、ヘビィ-なリズムギタ-ばかり前面に出す、つまらない音が多い中、彼らのサウンドはとても新鮮。ここまで速くて気持ちよくギタ-を聴かせてくれるバンドはドラゴンフォ-スくらいだろう。

肝心の楽曲はドラゴンフォ-ス+アングラ÷3(謎)の臭ささかな?といった感じで、臭すぎず硬派過ぎない程度にメロディアスにまとめている。ボ-カルもなかなかうまい。1曲のバラ-ドを除いて全てスピ-ディ-な曲はとても頼もしい限り。ただし、途中で少し飽きてしまうというのは内緒にしておこう(笑)

最新作のアングラよりもよっぽどアングラらしい元気一杯なアルバムが楽しい。これに神の曲があれば10点満点。ブラジルは熱いぞ!

評価9/10

ブログ更新が遅くなってすみません...
感想を書きたくなるようなCDがなくて嘆いていました。