ギルのヘヴィ-メタル、プログレ系音楽室

ヘヴィ-メタル、プログレ系、ハ-ドロック等、幅広く音楽CDの感想を書きます。

ILLNATH

2006年08月24日 | Weblog
ILLNATH/Second Skin Of Harlequin  2006

オフィシャルHP

試聴先(Afspilをクリックすると、リモコン操作画面が出てきます)
新作から2曲試聴可。She the plagueが面白い音です。

2003年リリ-ス前作1st Cast Into Fields Of Evil Pleasureがクサクサなキラキラ疾走メロディックデスメタルで、輸入盤市場を大騒ぎさせたデンマ-ク出身5人組の新作2nd。

1曲目の序盤からいきなりダラダラシンフォニックゴシックな出だし。これは曲順失敗だろう!1曲目を試聴した人が2ndはだめじゃん!と棚に戻されるのが想像できる。

気を取り直して聴く。1st同様クサクサキラキラシンフォニックメロディックデスメタルに若干プログレッシブ風味を加えた音楽性に変化はないが、なんだか1stより若干クサクサ加減が減ってしまい、スピ-ドも落ちたような気がする。もちろん一般的なメロデスよりはクサいと思われるのだが、どうしてもインパクトの強かった1stと比較してしまう。いや、今思うと1stアルバムはもの凄くすばらしいアルバムだった訳ではなかった。ただ、いきなり新人でこいつらやるな!と思わせた印象がかなり残っているだけかも?

時々妙なメロディ-もあり、微妙だな~と思わせつつ、ドキっとさせるような場面も多々ある。完全に自分の趣向から外れてしまったかと言われると、そうでもなく、以外に気に入っていたりする。今時流行りのUSAメタルコア風路線をまったく無視している所も好きな部分。

彼らに過度な期待をしていた分、少しがっかりしたのだが、無事に2ndをリリ-スしてくれた喜びで少し満足な
評価7.5/10
試聴して気になったら輸入盤店に!

The Red Jumpsuit Apparatus

2006年08月12日 | Weblog
The Red Jumpsuit Apparatus / Don't You Fake It  2006

Don't You Fake It

オフィシャルHP(いきなり音が出ます。ビデオ有り)

試聴先

フロリダ出身の新人5人組。ジャンルはPop Punk / Screamo / Rock

今ではありきたりとも思えるパンク、スクリ-モ、ハ-ドロックミックスサウンドを演奏する彼ら。またこの音かと思って聴いていたのだが、彼らはその辺に転がっている出来の悪いバンドではなかった。

パンチの効いたサウンドに、なぜだか懐かしく思えるポップでキャッチ-なメロディ-の出来の良い楽曲群に驚いた。もちろん目新しさはあまりないが、この手のバンドでは上手いと思えるボ-カルと、ツインギタ-が心地よい。過去のメロディアスなロック、ポップスをうまくまとめ、刺激を追加している。車の中でラジオを聴きながら運転している時に、彼らの曲がながれたら、これは誰だ?と気になってしまうだろう。

アルバムはロック、ポップス好きなら全編違和感なく聴け、とても親しみやすい。出来の良いバラ-ドもある。たまには気楽に音楽(ロック)を楽しもう!

さらさらの髪に甘いマスクのボ-カルは若い女性に人気が出そうな予感。
俺は男に興味はありませんが(笑)

評価8/10 
普通に良いアルバム。捨て曲はありません。
彼らに先行投資しませんか?


I Am GHOST すばらしい新人

2006年08月04日 | Weblog
I Am GHOST / We Are Always Searching 2006 ソニ-

ウィ・アー・オールウェイズ・サーチング

オフィシャルHP(ビデオ有り)

試聴先(4曲)

レコ社宣伝文句
ロスト・プロフェッツ+マイ・ケミカル・ロマンス!? 期待の新人デビュー!
スティーヴ(vo)と紅一点ヴァイオリニスト、ケリスを筆頭に、ダークさを前面に打ち出した全メンバーのビジュアルと、まるで演劇のような凝ったステージ・パフォーマンス、そしてピアノとヴァイオリンをフィーチャーしたダークかつメロディックなロック・サウンドが、ここ日本でも耳の早いキッズ間で既に盛り上がってます!ロスト・プロフェッツ、マイ・ケミカル・ロマンスなどが好きな人は要チェック!


ジャンルはPost Hardcore / Punk / Gothicとなっているが、俗に言う激情ロック、エモコア/パンク/メタルではないかと思う。女性ボ-カルがヴァイオリンを兼任するカリフォルニア出身の6人組みデビュ-アルバム。輸入盤では去年発売済み。

男性ボ-カルと女性ボ-カルのツインボ-カル体制。基本的に男性ボ-カルが主導しているが、女性ボ-カルもハ-モニ-、ヴァイオリン含む大活躍。時々嫌味がない程度に叫び声。

小気味良い疾走感&躍動感に溢れ、親しみやすい硬派系メロディ-と厚いハ-モニ-が魅力。更にヴァイオリンが目立ちすぎない程度に入るので、音に隙間は無い。

宣伝文句にもあるように、2nd時代のロスト・プロフェッツサウンドにマイ・ケミカル・ロマンスの甘いエモ/パンク加減をプラスして、張りのある女性ボ-カルとヴァイオリンが更なる色を付けてくれる。これってすばらしいではないですか?

若干ボ-カルに若々しい荒さが見られるのだが、聴きこんでいくとどんどん快感に。捨て曲なしの完成度抜群な楽曲群。アルバムラストまで気持ちよく聴ける。

軟弱になってしまったロスト・プロフェッツ新作にがっかりした私を彼らが替わりに救ってくれたすばらしい新人。この手のバンドでは間違いなく買いです。彼らのライブが観たい!

評価9/10

ネタ元はSEVENさんでした。騙されたと思って試聴してください。

FROST 親しみやすく美しい音楽

2006年08月01日 | Weblog
FROST / Milliontown 2006

Milliontown

オフィシャルHP

試聴先

メンバ-
Jem Godfrey, John Mitchell, John Jowitt, Andy Edwards, John Boyes
英国ポンプロック(プログレッシブロック)ミュ-ジシャンが集結した新バンドの1st。

Note: Ronan Keating や Atomic Kitten などとの仕事で有名なポップスプロデューサー Jem Godfrey が、 Kino のギタリスト John Mitchell 、さらに IQ のリズム隊 John Jowitt と Andy Edwards を誘って立ち上げたプロジェクト、フロストのデビュー作。
(ア-クライトオンラインより)

英国ポンプロックのミュ-ジシャンが集結したバンドの音とは、プログレッシブロックをポップ&メロディアスにして大衆に聞き易くしたような音ではないかと想像できる。

ところが1曲目から緊張感溢れるインスト。ピアノ、ギタ-が泣きまくり、変拍子リズム隊が畳み掛ける劇的系サウンド。これは凄い。ちょっと軟派なポンプロックの音を想像していたので嬉しい誤算。

2曲目はKinoを感じさせるようなハ-ドロック調。もちろんアレンジは凝っているが、新鮮味は薄い。

3曲目はほっとさせるようなバラ-ド。

4曲目はメロディアスなインダストリアル系?で微妙.........俺の好みではないだけかも?

5曲目はキラキラしたポップソングから泣きのギタ-(これが良い)が挿入され、ゆったりと美しく歌い上げた後にダンサンブルなサウンドに展開する10分の曲。

極めつけはラスト6曲目の物語性大で展開する26分の大作。
最近のNeal Morseを思わせるようなポップな歌メロディ-と美しいハ-モニ-パ-トに、緊張感溢れるメロディックスピ-ド変拍子パ-トのメリハリがすばらしい!ゾクゾクする~!歴史に残る名曲になりそうな予感。

正直2,3,4曲目はあまり音に引き込まれなかったのだが、1曲目とラストの大作だけでも大満足なアルバム。洗練された美しいギタ-とキ-ボ-ドの音に、嫌味がなく変幻自在な変拍子リズム隊は相性抜群。久しぶりに親しみやすいプログレッシブロックを聴いたような気がする。

評価8.5/10