
庭のモッコクバラの枝に沿って、ズラリと並ぶ「はとむし」。子供の頃、よく綿毛のかぶった幼虫を含め、指で追いかけてはピョンと飛んでいくのを飽きもせず日がな一日やっていた記憶がある。「はとむし」が子供たちの使う俗称だと思っていたら、どうも横須賀辺りだけで通用する地域特有の固有名詞らしく、正式には「アオバハゴロモ」というらしい。木の樹液を吸う害虫に分類されているから、行列のように並んでいるのを余り喜んでもいられない。妻が虫嫌いのために、子供たちも虫嫌いで、教えようにも覚える気がさらさらない。地域特有の文化や言葉は、ただレッドデータの動物のように消え去るだけなのか?動物や昆虫などなら図鑑に残るのに。
見た目の形が鳩みたいだもんね。