朔望月(さくぼうげつ)と呼ぶ、
月の満ち欠けは平均して29.53059日だそうです。
この日の夕刻見上げた空にある月は「満月」と思ったのですが、
国立天文台の暦要項(ここをクリック!)を見るとそのひとつ前「小望月」でした。
太陽暦が導入される前、月の満ち欠けで暮らしていた人々は、
この微妙な違いがわかっていたのか、調べてみると・・・
月が地球の影に隠れて見えない「新月」の名の由来は、
英語の「New Moon」から名付けられたそうです。
実際に目に見え始めた月を「三日月」と呼び、
生まれたばかりの月ということで「朏」の字をあてました。
フランス語では「クロワッサン」です。
いわゆる月が半分に見える「半月」は、
弓になぞらえて「弦月」「弓張月」とも呼びました。
夕刻、西の空に見える半月を「上弦の月」、
東の空に見える半月を「下弦の月」と呼ぶそうです。
上に見える、下に見えるの別で名付けたという説があるようですが、
上旬・中旬・下旬の例のごとく、
満月の前の弦月に「上」、後を「下」とした説の方が納得できます。
さて、満月も英語の「Full Moon」から名付けられたようです。
ご存知「十五夜の月」あるいは「望月(もちづき)」がそれです。
この満月を過ぎると、
十六夜月、立待月、居待月、寝(臥)待月、更待月から、
百人一首の歌などによく詠まれている「有明月」などの呼び名が付けられています。
「待つ」ということが文化だった時代を思うと、
スマホで連絡を取り合い、遅れること、待たせることを許せない時代になった今、
あまり恋い焦がれるという思いが理解できにくくなった気がします。
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