前回じぃさん達の時代はマチスモだった、という話をした。
だからと言ってすべてのじぃさんがマチスタというわけではない。
ハッキリ言って本人の性格次第だ。
もちろん今だって同じ。どこだって同じ。
マチスタな人はいつでもどこにでもいる。
(ヨーロッパの男性が人気があるのは元々がマチスモな国であるアルゼンチン人より文化的に進んでいるからだ。
そして外国から来る人たちは真剣にタンゴを勉強しに来る人たちなのだからただ単にミロンガに踊りに来ているアルゼンチン人たちよりマナー的にも技術的にも優れているのは当たり前の話)
そして昔から女性や音楽を大事に踊っている人たちもいっぱいいる。
じぃさん達の中にだってすごいじぃさん、ばぁさんはいっぱいいるのだ!
今回紹介するのはその中でもやり手のこの1組。
オスワルド & コカ
2004年、最初のメトロポリターノ チャンピオン
この時はまだサロン部門の世界大会はなかったので事実上の世界チャンピオンということにもなる。
あの頃、まだタンゴを始めたばっかしだったオレはこういうじぃさん、ばぁさんの踊りは全部同じに見えた。
タンゴの音楽自体、全部同じに聞こえてたもんなー。
彼らの踊りの良さが分かるのに何年もかかった。 ...
当時は
「なんや、結局じぃさん達が優勝するようにデキてんねんやん。アホくさー」
と思ったものだが、今はたしかに初代チャンピオンの栄冠に値する踊りだと納得できる。
50年以上いっしょに踊り続けているこの2人。
味のある個性的な踊りだ。
たしかに使う技はいつも一緒だが(それはチチョだって同じ)、やることがデスコネクシオンを利用した小技など最近のダンサーと似ている。
簡単そうに見えてけっこう難しいのだ。
しかもちゃんとコカを見せる部分とオスワルドが主役の部分と両方入っている。
しっかりフレーズに合わせて技を切り替える。
クラスではオスワルドが歯のない口で「みゅしかーっ!」(ムシカ、音楽)と連発する。
音楽を大事に踊ることを教えるのだ。
実際彼らが50年前からこういう踊りをしていたかどうかは不明だが、今の踊りと比べて違うのは脚がに上がるようになったことぐらいか?
ボレオの脚が上に上がるようになったのはここ最近の話だからね。
(2、30年くらい?)
彼らは基本クローズベースの踊り。
(オープンの踊りが最近のものと思われているが実はタンゴがタンゴの踊りなる前からオープンで踊られていたようである)
オスワルドの動きはクローズが得意のガストン・トレリと体の使い方がよく似ている。
上手な人の基本的な体の使い方、リード&フォローは昔から変わらないということ。
上手な人のリードは女性に優しいリードなのだ。
彼らはずぅ~と2人でしか踊らないじぃちゃん達にありがちな合図式ではない。
ときどき失敗したりするのはオスワルドのリードミス。
ちゃんとフォローしているからこういうミスが生じる。
つまりちゃんとリード&フォロー出来ていると言うこと。
他の人と踊ってもちゃんとリード&フォローできる。確かなテクニックなのだ。
ちょっと短いが、フランスのマティアス&デルフィンとカンビオして踊っているビデオ。
オスワルドはいつもの技をデルフィンにリードしているし、コカもまったく普通にマティアスと踊っている。
いやいや、ほんとに大したじぃさん、ばぁさんである。
と、いうわけで、
「いつの時代も、男はマッチョである前にカバシェーロ(紳士)であれ!」
ということだ。
だからと言ってすべてのじぃさんがマチスタというわけではない。
ハッキリ言って本人の性格次第だ。
もちろん今だって同じ。どこだって同じ。
マチスタな人はいつでもどこにでもいる。
(ヨーロッパの男性が人気があるのは元々がマチスモな国であるアルゼンチン人より文化的に進んでいるからだ。
そして外国から来る人たちは真剣にタンゴを勉強しに来る人たちなのだからただ単にミロンガに踊りに来ているアルゼンチン人たちよりマナー的にも技術的にも優れているのは当たり前の話)
そして昔から女性や音楽を大事に踊っている人たちもいっぱいいる。
じぃさん達の中にだってすごいじぃさん、ばぁさんはいっぱいいるのだ!
今回紹介するのはその中でもやり手のこの1組。
オスワルド & コカ
2004年、最初のメトロポリターノ チャンピオン
この時はまだサロン部門の世界大会はなかったので事実上の世界チャンピオンということにもなる。
あの頃、まだタンゴを始めたばっかしだったオレはこういうじぃさん、ばぁさんの踊りは全部同じに見えた。
タンゴの音楽自体、全部同じに聞こえてたもんなー。
彼らの踊りの良さが分かるのに何年もかかった。 ...
当時は
「なんや、結局じぃさん達が優勝するようにデキてんねんやん。アホくさー」
と思ったものだが、今はたしかに初代チャンピオンの栄冠に値する踊りだと納得できる。
50年以上いっしょに踊り続けているこの2人。
味のある個性的な踊りだ。
たしかに使う技はいつも一緒だが(それはチチョだって同じ)、やることがデスコネクシオンを利用した小技など最近のダンサーと似ている。
簡単そうに見えてけっこう難しいのだ。
しかもちゃんとコカを見せる部分とオスワルドが主役の部分と両方入っている。
しっかりフレーズに合わせて技を切り替える。
クラスではオスワルドが歯のない口で「みゅしかーっ!」(ムシカ、音楽)と連発する。
音楽を大事に踊ることを教えるのだ。
実際彼らが50年前からこういう踊りをしていたかどうかは不明だが、今の踊りと比べて違うのは脚がに上がるようになったことぐらいか?
ボレオの脚が上に上がるようになったのはここ最近の話だからね。
(2、30年くらい?)
彼らは基本クローズベースの踊り。
(オープンの踊りが最近のものと思われているが実はタンゴがタンゴの踊りなる前からオープンで踊られていたようである)
オスワルドの動きはクローズが得意のガストン・トレリと体の使い方がよく似ている。
上手な人の基本的な体の使い方、リード&フォローは昔から変わらないということ。
上手な人のリードは女性に優しいリードなのだ。
彼らはずぅ~と2人でしか踊らないじぃちゃん達にありがちな合図式ではない。
ときどき失敗したりするのはオスワルドのリードミス。
ちゃんとフォローしているからこういうミスが生じる。
つまりちゃんとリード&フォロー出来ていると言うこと。
他の人と踊ってもちゃんとリード&フォローできる。確かなテクニックなのだ。
ちょっと短いが、フランスのマティアス&デルフィンとカンビオして踊っているビデオ。
オスワルドはいつもの技をデルフィンにリードしているし、コカもまったく普通にマティアスと踊っている。
いやいや、ほんとに大したじぃさん、ばぁさんである。
と、いうわけで、
「いつの時代も、男はマッチョである前にカバシェーロ(紳士)であれ!」
ということだ。