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mem-papaのきままな自分用メモ帳
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固いこと柔らかいことそのとき

こころと脳の対話

2011-10-02 22:10:08 | books


子供2人を連れて画像上のところで読んでたら、おもしろくて引き込まれるように4時間で読み終えました。

夢と無意識、シンクロニシティ、創造性、自然科学はなぜ関係性を扱えないか、河合さんの仕事はなぜ関係性の世界にどっぷりなのかとか、聞き手の茂木さんもいいし、河合さんは貴重な存在だったなと思った(追記1)
河合さんがカウンセリングで大事にされている、「中心を外さずに(言葉、表情、服装などディテールへの注意から離れて)最大限のセンシビリティを持って言葉以外のものを聞いていく感じていく技」というものにも惹かれるものがあった。

ある脳外科の先生が語った「脳が完全にわかったとして、それが心をわかるということと考えてもらっては困る」という話の意味が少しでも多くの人にわかってもらえるといいのかなというのが感想。それもこれも(文中にあるように)別に関係ない人には関係ないことなのだけど(笑)




(追記1)
貴重と思った理由
・1つはDSM-3とか米国のように標準化を押し進めて症状を判断することで科学の装いを身につけようとする臨床心理の世界で、河合さんは全く別の、しかも有効性をもったアプローチをアピールできる人材だったのに、惜しい人をなくしたよなという点

・世の中全体の流れとしてはセンシビリティより切り離したドライな態度がカッコいいのだろうし、仕事はこと細かな言語的な規定に沿って因果の鎖の中で当たり前のことだけを当たり前に情報処理/行動が原則なのだけど、河合さんの言われている無意識の力(創造性)とか、人生の味わいが深くなるということとか、標準化しすぎたり答えを急ぎすぎることがその人を理解するうえでの失敗につながるという言葉だったりは、可視化や効率性が主観的な達成価値を押し潰しがちな社会で貴重な視点だなという点


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