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わが家の食育…「お家で作ろう! 食べよう!」

家族の健康づくりは、わが家で作る食事から…。信濃毎日新聞発行「週刊さくだいら」「週刊いいだ」特集掲載をまとめます。

上手においしい煮物を・・・(3)ゆでる、煮込む

2008-02-10 | 「料理を科学する」シリーズ
ゆでる      材料に火を通す

  味付けを目的とせず、沸騰した湯に入れて火を通します。
  材料はそのままゆでて食べる場合と、料理の下ごしらえとしてゆでる
  ものがあります。
  その目的には、「アク抜きや生臭み抜き」「色鮮やかにする」「軟ら
  かく
する」「たんぱく質を凝固させる」「脱水する」「消毒する」
  などがあります。

   ゆでる際に、塩、酢、重曹、米ぬか(米のとぎ汁)などを水に加えると、
  それぞれの目的の効果が高くなります。

  
    野菜の繊維を軟らかくします。
    緑の葉緑素を安定させるため、色鮮やかに。
  
     漂白効果がアクの黒ずみなく白く仕上げます。
     軟らかく仕上がります。
 重曹 
     水をアルカリ性にしてアクを除き、繊維質を軟らかくします。
     水の重量の1.5%位の濃度にします。
 米ヌカ
     アクをヌカに吸着させて、材料を軟らかく白く仕上げる効果。
     タケノコのエグ味はヌカの旨みで緩和されます。
 焼ミョウバン
     サツマイモやクリの煮崩れを防ぎ、タコを色よく柔らかにします。
     殺菌、pH調整剤となり、日持ちをよくします。

卵をゆでる
    ゆで卵こそ、料理の科学を知って目的のゆで加減で楽しみたいもの。
   半熟卵、温泉卵は特に、ゆでる温度と時間をしっかりと把握しましょう。
   最初は卵黄が中心になるように転がしながらゆで、卵白は70~80℃、
   卵黄は65~70℃で固まることを利用します。

   ゆでる時の基本は卵をまず室温にしておき、水から入れます。
   冷蔵庫から出してすぐゆでるときは、針や画鋲を殻に刺して穴をあけ、
   水に酢を少し入れて。

【温泉卵】65~70℃で25~30分加熱します。

【半熟卵】沸騰してから5分ゆでます。一般のゆで卵は10分ゆでます。むいて食べ
     やすいのは7~8分。




 煮込む     コトコト煮る
    長時間一定温度で煮続けることで、煮汁が材料にしみ込む効果と、
    材料の成分が煮汁にしみ出し味がミックスされる効果があります。
    
    煮込み料理は、低い温度で長時間煮るものですが、基本は冷めるとき
    に味がしみる特徴を利用したもの。徐々に味を含ませてやわらかく
    しますが、ただ熱を加えるだけでなく、火から下ろして冷まし更に加熱
を繰り返すことで、省エネしながらおいしく仕上げることができます。

【煮豆】 豆は乾物ですから、まず十分に水を含ませやわらかくしてから
徐々に味を含ませます。
びっくり水と砂糖を何度かに分けて加えるのは、なるほどおいしく上手
に煮るコツです。
 【肉】 肉を長時間煮るとパサつきますので、調理に適した肉を使います。
鶏肉は骨付き肉、牛肉はすね肉、それぞれゼラチン質がしみだして旨みに
なります。
豚肉は脂身が赤身の間に程よく入ったバラ肉やロース肉を使います。

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   もくじ

かんたんクッキングEX         地産地消と特産品を訪ねて    

ブログ}春夏秋冬いつもそよ風




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