メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

メガヒヨ in SPAIN 17 《パラドールに宿泊編》

2012年03月11日 | メガヒヨのホリデイ

サン・マルティン・ピナリオ修道院の美味しくてリーズナブルなランチに満足したメガヒヨ。
お次はTRAIN SPORTESで市内一周観光へ繰り出すことに。


ヨーロッパ中で見かけるこの機関車型観光車両。
トレドでもお世話になった。
ここでの乗車料金は5ユーロ。


運転手は若い女性。
観光名所の解説は録音ではなく、彼女が運転しながら説明してくれる。
こんな長い車両を走らせながらだもんね。器用だなぁ…。

 


街のいたるところに歴史ある建物がいっぱい!

 
でもこんな感じの近代的な建物もあったよ。
県民ホールみたいな公共施設の様だったけど。
お堀の中に建っていて、これも素敵だった。

 
さて。今夜は大聖堂に次ぐ名所、
PARADOR DE SANTIAGO DE COMPOSTELA (旧称 レイエ・カトリコス)に宿泊するよ。
パラドールとは、歴史ある建物をホテルとして営業しているスペイン国立のホテル・チェーンのこと。
こちらも例にもれず、1499年に王立病院として建てられている。


入ってすぐのホール。
柵の向こう側には宿泊客しか入れないようになっている。

 
モニターには嬉しいメッセージが!!
(2011年5月現在) 


入口ホール近くのサロン。
重厚なインテリア。

 
ホテルには二つのパティオ(中庭)がある。


そしてそのパティオを囲むようにクロイスター(回廊)がある。


クロイスターには絵が飾られていて、ちょっとした美術館のよう。


そしてそして。
そのクロイスターを囲むようにしてまた廊下があり、そこから客室に入れるのだ。
なんて贅沢な設計!!


象嵌細工の素敵な家具もさりげなく置かれていたり…。

 
むきだしの石造りの階段、梁などは建造当時を思い起こさせる。


入口ホールの柵を上階部分から見下ろしたところ。


柱一つとっても、見事なつくり。

 
あちこちにこの様なサロンやライブラリがある。


メガヒヨが宿泊したお部屋。
形だけとはいえ、天蓋つきベッドは生まれて初めて!!


なにもかも、メガヒヨにはもったいない位!!


クローゼット。
これをフル活用する位、滞在してみたいものだなぁ。 


さてさて。
職業柄、一番興味を惹かれる水回り。
5つ星だけあって、シャワーブースがバスタブとは別にあるね。


ホテルの紋章付きのお風呂はジェット機能完備。
でもいまいち使い方が分からなかった。
お湯を抜いた後にブォーンと作動したりして


シャワーも多機能型。
複数のノズルから豊富なお湯がほとばしって、気持ちいい!!
こういう歴史的な建物に最新の設備が整っているのって、心が震えるくらい好き!!


お手洗いは四角だった。
仕事でもプライベートでも、こんな形を見たのは初めて。


シンクはダブルだった。
でもこのメガヒヨには必要なし
こういう場所は一人で来るものではないと思い知らされる。

あ、アメニティは大抵のものが揃っていた。海外では珍しい歯ブラシも。
でも日本人の口には合わないくらい、大きかった。


アメニティのひとつ、靴みがき。
写真だと分かりづらいけど、点字表示もされているよ。


さて。夜も更けてきた感じ。

 
本日は屋根に上ったり、色々アクティブにして疲れてしまったメガヒヨ。
下着姿でだらーんとベッドで寛いでいた。
そんなとき、ドアをノックする音が!!
でも急に服なんて着られないし、無視していた。

そうしたら何と、ガチャガチャと鍵が開けられている気配!!
悲鳴をあげて、侵入を防ごうとドアに駆け寄る。

一歩遅く、開いてしまったドアの向こうに立っていたのは…
何のことは無い。夜のチョコレートサービスのセニョーラだった。
赤っ恥をかきながら、あられもない格好のメガヒヨ。お礼をいってチョコレートを受け取る。
場馴れしていたら、すぐに予想できたこの訪問者。
ひとつ学習できたものの、ドジを披露してほろ苦さを味わった


ほろ苦さはお酒で洗いながそうと、ホテル内のレストランへ。
メイン・ダイニングはコースを完食出来無さそうなのと、女性ひとりの引け目から敬遠してしまった。
なもので、もう一軒のレストラン。ガリシア料理のEnxebreに行ってみることに。


庶民的な雰囲気。
ホタテとひょうたんのメニュー立てが可愛い!


ここはグラスワインがあった!
連日お一人さまフルボトルは体にやさしくないものね


くるみとクリームチーズのサラダ。
この組合せ、とっても美味しかった! 家でもやってみよう


ホタテ貝のガリシア風。
やっぱ、サンティアゴ・デ・コンポステーラに来たらこれを頂かなきゃね!!


ラストはカフェ・コン・レチェで締め。
トータルお値段は27.5ユーロ。
カジュアル・ダイニングとはいえ、5つ星ホテル内にしては良心的

 
おなかいっぱいになり外で風に当たると、目の前にはライトアップされた大聖堂。
こんな遠くまで一人で来て、これ程まで美しいものを見られるなんて!!
このような瞬間は、自分の人生が好きでたまらなくなる。胸が締め付けられるくらに
もちろん、この幸せが家族や職場の皆さんのバックアップありき、ということも忘れないでいる。


幸福感に包まれながら寝るとしよう。
おやすみなさ~い。


とはいえ、しょせん庶民のメガヒヨ。
こんな豪華な部屋は身分不相応だった。

あまりのベッドの高級っぷりになかなか寝つけず、何度も起きてしまった。
鐘のうるささに悩んだあの修道院の小さな部屋の方がまだ落ち着けた位(笑)

しかもあまりの歴史のありっぷりに、オバケが怖くなってしまった。
だってここ、昔病院だったんだよね…

再び眠りに落ちるまでは、かなーりびくびくしながら布団にくるまっていた。
やっぱりこういう場所って一人で来るものじゃないと、つくづく思い知らされた。 



2 コメント

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それは。。。 (MARI)
2012-03-11 04:03:45
いたんじゃないですか~?いや、オバケとか(笑)

昔、イギリスのコッツウォルズの古城を改装したホテルに宿泊したときに似たような経験があります。夜中に何度も目が覚めるんですよ。で、必ずね、横に寝てた男も同時に目を覚ますんです。お互い口には出さないけど、なんか妙なカンジがするんですよ。うまく表現できないんですけど。
広い部屋でね、豪華なんですが、どうも、、、あそこはおかしかった。別に何かがあったわけではないんですが。何も見ていないし。でも何かを感じたんですよね~。
それ以来、歴史があり過ぎる建物には個人的に泊まるのは避けるようになりました。シャイニングじゃないですが、古い建物はそこであった色々な出来事が染み付いていますからねぇ。
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オバケに負けるな! 好奇心!! (メガネヒヨコ)
2012-03-11 12:44:45
MARIさん、こんにちは!

やっぱりどなたかはいらしたのでしょうね。見られている感覚はありましたから
だけどあの建物を乗っ取るとか、壊しに来たわけではないので、オバケ側も
「今日は"平たい顔族"か。珍しいな。」くらいにしか思わなかったのでしょう(笑)

歴史ある建物には変わらず心惹かれてますので、今後もチャンスがあれば泊まるつもりです。
建築物への愛や敬意があれば、そこの住民さんも意地悪をしてこないはずですし。
それより目下のハードルは、オバケより欧米のカップル社会の壁だったりするんですよね
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