メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

メガヒヨ、バレエの思い出

2009年12月22日 | メガヒヨの日々つれづれ
レニングラードのくるみ割り人形を見ていたら、はるか昔のことを思い出した。

実はメガヒヨ、子供の頃にバレエを習っていた。
姉のレッスンについていって2歳から始めたのだ。

初舞台の発表会の様子を親が8ミリ(注・ビデオじゃないよ)にて撮影してあったので映像が残っている。
その華々しい光景の一部をごらんいただきたい。


演目は「ピーターとおおかみ」
アヒルの役で登場。
中央にいるのがリアルヒヨコ時代のメガヒヨ。左にいるのは姉。


まったく振付を無視して、前衛的な舞を披露。
幼い頃から人と違う方に向かうのを好んでいた様子。


狼役のダンサーさんにリフトされ、撤収。
ではなくて(笑)、当時一番チビ太だったので食べられてしまう役だったのだ。
練習ではいつも泣いてたみたいだけど、本番では無事役割遂行できた。

実は発表会は後にも先にもこれ一回のみ。
この後教室を変えたのだけど、次の先生がすっごいスパルタで、タンバリンでバンバン叩く様な教育方針だった。
今だったら問題になりそうだけど、まぁ昭和のご時世だったからね。
根気の無いメガヒヨは、白雪姫の七人の小人役を途中降板した。
4歳春の挫折だった…(はやっっ)
そのトラウマかどうか不明だけど、今でもタンバリンはちょっと苦手である。

レニングラード国立バレエ『くるみ割り人形』

2009年12月22日 | 国外・舶来エンタメ
12月22日 鎌倉芸術館にて

バレエ『くるみ割り人形』は年の暮れの代名詞みたいな存在。
だけどメガヒヨは生で観るのは今回が初めてだった。

前から観て見たいと思ってはいたものの、年末は何かと忙しいからね。
年が明けたらどこのバレエ団も『白鳥の湖』に演目が入れ替わっちゃうし。

そんな訳で今年こそは観るぞと気合をいれていた。チケットを購入したのはまだ暑いころ。
めでたくも1F席センターの前から2列目の席を手に入れた。

会場に入り、配役表を見てびっくり!
主役の女の子の名前がクララではない。

今回上演のレニングラード国立バレエは、当たり前だけどロシアのバレエ団。
ロシアのくるみ割り人形は、主役の女の子は子役ではなくプリマドンナが演じるのがスタンダード。
名前もマーシャとなっている。
2幕の女王もマーシャが変身した姿なので、そのままプリマの役だ。
主役のアナスタシア・ロマチェンコワさんの金平糖のシーンは見事だった。

くるみ割り人形と王子については、それぞれ別のダンサーが演じていた。
メガヒヨの目には、くるみ割り人形のアンドレイ・ラプシャーノフさんのバレエが魅力的にうつった。
小柄ながら、コアがしっかりしていてブレが無い。
王子への変身を少々残念に思った。

とはいえ王子役のニコライ・コリパエフさんはかなりの美形で目の保養となった。
ジャンプも軽やかで、滞空時間も長かった。

他には人形師ドロッセルマイヤーのマクシム・ポドショーノフさんの踊りもキレがあって大変好みだった。
あと機械人形のコロンビーナのユリア・チーカさんも、物体的な動きに徹していて目を奪われた。

衣装も色とりどりで華やか。全体的にピンクを基調としているので、観てみて明るい気分になった。

オーケストラも申し分なし。
ここのところミュージカルのオケの電子音ばかり聞いていたので、滑らかな管弦楽を聞いていると心も溶けるようだった。
演奏はレニングラード国立歌劇場管弦楽団によるもの。
でもオケピを拝見したら日本人の方ばかりだった。
これって「日本支部」なのかな?レニングラード関係ってよく日本公演があるし。

それにしても気になったのはお客さんの入り。
1F席で7割程度しか入っていなかったように見える。
平日とはいえやっぱり不景気なのかも…。

今年は色々な国のバレエとかミュージカルが日本へ公演に来てくれたけれど、
このまま不況が続くとみんな日本をパスして別の国に行ってしまうのでは…。
正直、そんな危機感を持ってしまった。

まだまだ来年も厳しそう。
でもこういう舞台を観に行く気持ちと、少々の懐の余裕を持ち続けたいなと思ったのであった。