最初の文ではso … that S’V’構文を押さえることと、名詞句が能動的意味か受動的意味かを判別する。The desire for praiseはthe desire to be praised、またthe fear of blameはthe fear of being blamedという受動的意味を押さえる。2文目のthe fear of disgrace in the event of discoveryは「(不正乗車が)発覚した時の不名誉を恐れる気持ち」。
訳文を挙げます:
人から褒められたいという願望と、人から非難されることを恐れる気持ちは実に強力で、他の全ての動機に勝ることがある。「不名誉よりも死を」という気持ちは好ましいものと考えられているが、厳密に言えば私利私欲を離れた気持ちではない。同じような気持ちは慎ましやかな形で働いている。例えば、切符を持たずに電車に乗って鉄道会社からせしめてやろうという気持ちが働いたとしても、不正乗車が発覚した時受ける恥辱を恐れる気持ちが法的処罰よりもはるかに強力な抑止力として働くのである。このように、毀誉褒貶(きよほうへん)は、個人の利害を社会の利害に調和させる点で刑法を補完しているのである。
訳文を挙げます:
人から褒められたいという願望と、人から非難されることを恐れる気持ちは実に強力で、他の全ての動機に勝ることがある。「不名誉よりも死を」という気持ちは好ましいものと考えられているが、厳密に言えば私利私欲を離れた気持ちではない。同じような気持ちは慎ましやかな形で働いている。例えば、切符を持たずに電車に乗って鉄道会社からせしめてやろうという気持ちが働いたとしても、不正乗車が発覚した時受ける恥辱を恐れる気持ちが法的処罰よりもはるかに強力な抑止力として働くのである。このように、毀誉褒貶(きよほうへん)は、個人の利害を社会の利害に調和させる点で刑法を補完しているのである。