今年の高1生から文科省の学習指導方針が学力シフトに動くのはいいのだけれども、国を立っているという意識のない子供にすべてをおしつけるのはどうなのか。基本的に私のスタンスはどんな学校であれ高1生徒は「バカ」扱いである。こんな学年は初めて持つとか、「コンナバカ学年は初めてだ」とか絶叫する。
私自身高校ではそんな扱いだった。それが生活・学習の改善ともう一つ「刺激」に繋がると思っていたからだったのだが。でも、よく考えると夏目漱石の言葉が思い起こされる:「内発的」なるものに対する「外発的」なるものの対立である。
外部からの刺激は規律であり管理だ。外部からの外発的ものである。一方、好奇心とか~が好きだという気持ちで何かに望む場合は内発的な衝動によるものであろう、後者をしてよしとするものであるが、情報にまみれている高校生には無理な要求か。私はあと4年で退職である。もっと授業を哲学的なものにしていこうと考えているのだが無理だろうか。