誤報で終わらせるのは勿体ない

【「東海地震です」中野区で防災無線誤放送、住民騒然】


　３１日午後７時４５分ごろ、東京都中野区で、街頭に設置されている防災行政無線のスピーカーから「駿河湾付近を震源とする大地震が起きる恐れがあり、中野区で震度５程度の揺れが予測される」「テレビ、ラジオ、区からの情報に注意し、落ち着いて行動してください」などとするアナウンスが誤って流れるトラブルがあった。

　この約２時間半前には、東京湾を震源とする地震で中野区も震度３の揺れを観測したばかりとあって、住民は一時、騒然となった。

　同区役所によると、放送が流れたのはＪＲ東中野駅周辺や区北部の一部地域。駅や公園、学校などに設置されているスピーカーから放送された。９月３日に予定されている防災訓練の準備中、職員が誤って防災無線で警戒宣言のテープを放送してしまったらしい。放送を聞いた住民から、区役所などに問い合わせが殺到したため、同区は誤放送の約４０分後から、３回にわたっておわびと訂正の放送を流した。

　放送は、区長の肉声で「区民の皆さん、区長の田中大輔です。総理大臣から東海地震の警戒宣言が発令されました」と注意を呼び掛ける緊迫感あふれる内容。

　区内の団地に住む主婦（７３）は区役所に電話したが全く通じず、テレビやラジオでも状況がわからないため、都内に住む息子に電話して状況を確かめたという。主婦は、「地震が起きた直後で敏感になっていたので思わず団地の廊下に出ると、同じように放送を聞いて不安を感じた住民が集まっていて、『本当なのか』『どうなっているんだ』と顔を寄せ合っていた。訂正放送が遅すぎる」と怒り心頭だった。

（2006年9月1日1時50分 読売新聞）




結果的には誤報だった訳ですが・・・
これほど真に迫った予行練習もないでしょうなぁ～（笑）
昨日の防災の日、TVで各地の訓練の様子を色々をやってましたけど。
実際に大きな天災が起きたら、まず、あんなに上手く立ち回れないでしょ？
訓練なんて、所詮は台本の決まってる劇みたいなものですから・・・
まあ、何にもやらないよりは良いと言うのは、そりゃ当然だと思いますけどね。



それにしたって・・・
偶然夕方に本物の地震があったもんだから、防災無線を聞いた住人達は、さぞ緊迫感を抱いたであろう。
でもそこで単純に、誤報に怒ってる場合ではないと思うのですよ
「これは丁度良い訓練だった」、位の発想が必要です。




そもそも、TVやラジオで取り上げられてない時点で、何かおかしいぞと気付くべきなのですが・・・（笑）
役所に慌てて問い合わせる前にね。



でも、今回の件でいくつか為になった事もありそうだ。
誤報じゃなく、いつか本番としてこの様な放送が流れたなら、今回と同じように役所なんかに問い合わせたってまず繋がらないでしょ？・・・という事。
つまり、役所に問い合わせるなんて無駄な行為は、次回からしない方が良い訳です。
団地の廊下に出て、不安げに顔を寄せ合う？？
なんでそんなに無駄な行動をとるんですか（笑）
これが現実だったら、数瞬後にでも凄まじい揺れが来るかも知れないんですよ
廊下に出てウロウロしてる場合か（笑）
もっと他に確認する事、やるべき事があるだろう？
と言う事で、次回からは無為にウロウロしないようにしたら良い。




今いる場所は安全か？非常用の荷物など、いざと言う時の備えは？
家族との安否の確認方法は？等々・・・
普段からの備えが必要なのは言うまでもないですが。
せっかく事前に防災無線で知らせてくれるのなら、地震が起きる前の貴重な時間を稼がせてもらったと考えて、もっと有効に使わなきゃ。



気の緩んでる時に、前触れも無しにいきなりやるのが1番良い訓練です。
じゃないと身に付かないし、頭使って考えもしないでしょう。
今回の誤報の時、真相が分かるまでにどんな行動を自分は取っていたか・・・？
それを検証出来るだけでも、十分に価値ある体験だったのではないかと思うのだが。

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