clover note

徒然なる日々の覚え書き。

命の選択を

2006-03-29 15:06:55 | ニュース記事より
【患者宅に張り紙「呼吸器取り外しに家族は同意」】

 射水市民病院の延命措置中止問題で、発覚のきっかけとなった男性(当時78歳)の家族が28日、自宅玄関に「(人工)呼吸器取り外しに家族は同意した」とする張り紙を掲示した。

 張り紙には「父が倒れて病院に搬送されてから数日後、呼吸器取り外しの話が出て同意した。しかし、院長の認められないとの説明に納得した」と書かれている。家族は、読売新聞の取材に3人が「呼吸器を外すという話は一切聞いてない」と話していた。これについては、「今回の問題が私たちとは関係ないということにしたかった」としている。

(2006年3月28日23時4分 読売新聞)



・・・こんな事だろうと思っていました。
医師が、勝手気ままに人工呼吸器を取り外すなんて事・・まずする訳がありません。
それも7件も・・・
そんなリスクをわざわざ犯す必要が、医師にはないですからねぇ~
必ず、事前に家族からの同意を確認するはずです。


しかし、この医師も迂闊でした。
本人も今は悔やんでるようですが、『同意書』を書かせなかったのは失点だ。
それに、院長は取り外しに反対だった様ですし・・・
院内における医師同士の統一見解が出来てなかったまま事を起こしたことにも、問題があろう。
今後、これをきっかけでも良いから、全国で統一したルールを定めるべきです。
口頭でのあやふやな確認で証拠が残りづらいから、何かあったときに問題が大きくなるのです・・・
事は命にかかわるので、しっかりとした枠組みが必要ではないでしょうか?



それにしても、この患者家族の行動には憤りを感じざるを得ませんね。
最後になって玄関先に張り紙をするなんてのも情けないですが・・・
あまりに自分達の決断した事柄について無責任すぎますし、卑怯だ。
人工呼吸器の取り外しに同意した事は、非難しません・・・
これは傍の者がとやかく言える内容ではないと思うからです。
家族ごとに価値観や事情が違うので、綺麗事だけで非難できないのです。
そのような現実を直に経験した事がない人は、面白おかしく非難だけはします・・・でも、それは仕方がない。
自分も同じ決断を迫られた経験があるので、尚の事そう思う。


この患者家族に対する憤り・・・
それは、『自分達家族の決断が、世間から「身内を殺した」と非難されるのを恐れ、虚偽の説明をして責任回避を狙い、医師を殺人罪の危機に追いやろうとした事』
これに尽きる。
それに、このコメントは許せない・・・
「今回の問題が私たちとは関係ないということにしたかった」


なんだそれ(笑)
もっと、自らの下した断に責任を持つべきだと思う。
そして、理由あって決めた事は、何ら恥じる必要は無いと思う。
そうでも思わないとやっていられない・・と言うのも本音ですが。
人工呼吸器を着けたことによる、患者本人と家族・・その後の長い時間・・・
双方の肉体的・精神的・経済的な負担の実際を知らない人間には、好きに非難させておくが良い。
同じような目にあえば、そう言う人も自ずと考え方が変わるものです。
これも今までで経験済み。
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