■詳細
出版社:新潮文庫
原題:Dinosaur Tales
訳者:伊藤典夫
イラスト:ケネス・スミス/デイヴィッド・ウィースナー/
ウィリアム・スタウト/オーヴァトン・ロイド/ステランコ/
ゲイアン・ウィルスン/メビウス
発行年月:1984年12月
価格:462円
ジャンル:SF/幻想文学
■収録作品
「恐竜のほかに、大きくなったら何になりたい?」
「いかづちの音」
「見よ、気のいい、気まぐれな恐竜たちを」
「霧笛」
「もしもわたしが、恐竜は死んではいない、と言ったとしたら」
「ティラノサウルス・レックス」
■感想
ブラッドベリの作品に、一流アーティストの挿し絵を織り交ぜたお得な文庫本。
作品はどれも恐竜をテーマにしたもので、短編が四編、詩が二編収録されている。
裏表紙のあらすじには「愛蔵版恐竜SFコレクション」とか書いてあるけれど、SFというよりも幻想文学といったほうがしっくりくる内容なんじゃないかと思う。
いずれにしろ、ジャンルにとらわれないブラッドベリの短編集なのだ。
ノスタルジーがあり、優しさがあり、詩的なリズムがある。ブラッドベリの小説はそれだけで素晴らしい。
「恐竜のほかに、大きくなったら何になりたい?」
恐竜にあこがれる少年の話。こういう少年時代のノスタルジーを書かせたら、ブラッドベリは超一流。
「いかづちの音」
これはタイムトラベルもののSF。タイムマシンで恐竜を撃ちに行く。でも、過去への干渉を避けるためにいろいろと小細工を……、という話。「これがほんとの〈バタフライ効果〉か!」と思わず叫んでしまうラストだった。
「霧笛」
恐竜が灯台に恋をした!……という話。
この作品はなんといっても〈音〉の描写が素晴らしい。こういうのは、小説というジャンルでしかできない表現だろう。
■満足度
(5)
出版社:新潮文庫
原題:Dinosaur Tales
訳者:伊藤典夫
イラスト:ケネス・スミス/デイヴィッド・ウィースナー/
ウィリアム・スタウト/オーヴァトン・ロイド/ステランコ/
ゲイアン・ウィルスン/メビウス
発行年月:1984年12月
価格:462円
ジャンル:SF/幻想文学
■収録作品
「恐竜のほかに、大きくなったら何になりたい?」
「いかづちの音」
「見よ、気のいい、気まぐれな恐竜たちを」
「霧笛」
「もしもわたしが、恐竜は死んではいない、と言ったとしたら」
「ティラノサウルス・レックス」
■感想
ブラッドベリの作品に、一流アーティストの挿し絵を織り交ぜたお得な文庫本。
作品はどれも恐竜をテーマにしたもので、短編が四編、詩が二編収録されている。
裏表紙のあらすじには「愛蔵版恐竜SFコレクション」とか書いてあるけれど、SFというよりも幻想文学といったほうがしっくりくる内容なんじゃないかと思う。
いずれにしろ、ジャンルにとらわれないブラッドベリの短編集なのだ。
ノスタルジーがあり、優しさがあり、詩的なリズムがある。ブラッドベリの小説はそれだけで素晴らしい。
「恐竜のほかに、大きくなったら何になりたい?」
恐竜にあこがれる少年の話。こういう少年時代のノスタルジーを書かせたら、ブラッドベリは超一流。
「いかづちの音」
これはタイムトラベルもののSF。タイムマシンで恐竜を撃ちに行く。でも、過去への干渉を避けるためにいろいろと小細工を……、という話。「これがほんとの〈バタフライ効果〉か!」と思わず叫んでしまうラストだった。
「霧笛」
恐竜が灯台に恋をした!……という話。
この作品はなんといっても〈音〉の描写が素晴らしい。こういうのは、小説というジャンルでしかできない表現だろう。
■満足度
(5)
時々、こんなに感傷的に書いていいのかなんて心配するほどです。
伊藤典夫氏は、対談なんかを読むと、ブラッドベリを訳すような印象がないんですが。
でも氏の翻訳文はとても好きです。
特別、あっと驚くような結末があるわけではないのですが、どの短編も独特の情感にあふれています。
伊藤典夫さんの訳も読みやすくてよかったですよ。
ブラッドベリでは、『たんぽぽのお酒』を今度読んでみようと思っています。
わが家に本持ってます。20年位前に買って、その時読んだままですが、
エピソードのいくつか…特に青年と老婆のエピソードは強く心に残っています。
また読もうと思いながら、なんとなく20年たっちゃった。
ブラッドペリは短編だけでなく、長編でも面白いものが結構あるみたいですね。
短編集でも読みたいものがたくさん残っていて、手に入り次第読んでいってるんですよ。
当時は人生論みたいなのばっかり読んでいたから、SFは幻想的に感じたなー。
とくにブラッドベリは不思議だよね。
あれから20年ぐらいたっているのにちゃんと今でも読まれているなんて、歌とか本とかそういうところがすごいよね。
ブラッドベリが日本でも知名度が高いのは、萩尾望都が『ウは宇宙船のウ』を漫画化したおかげかもしれません。
ブラッドベリはたまにふと読みたくなる不思議な作家です。
話が変わりますが、きのうの巨人戦は長嶋さんが観戦されたんですよね。
長嶋さん、元気そうでよかったです。