■詳細
出版社:徳間デュアル文庫
発行年月:2001年9月
価格:620円
ジャンル:SF
■感想
北野勇作の傾向がだいたい読めてきたぞ。
その1、主人公の記憶があいまい。
その2、バイオテクノロジーの産物で、妙な生き物とか機械とかが出てくる。
その3、夢で見たような不条理な情景の連続。
その4、それでいて不思議な懐かしさと、切なさがある。
この『クラゲの海に浮かぶ舟』も、そんな北野勇作の不思議な味をそなえた長編小説。
あいまいな記憶の断片が徐々につながっていくような感覚などは、ハヤカワJコレクションで出た『どーなつ』によく似ている。どちらかといえば、『クラゲの海に浮かぶ舟』の方が分かりやすいかもしれないけど、両方とも面白い作品だと思う。
この作品の一番の読み所は、〈ぼく〉、〈君〉、〈機一郎〉という3人の登場人物の関係。
途中までつながりがよく分からなかったり、途中で誰が誰だか分からなくなったりしてとても楽しかった。
それにしても、北野勇作は何を読んでも面白い。
もはや北野勇作なしでは生きられないかも。
■満足度
(7)
出版社:徳間デュアル文庫
発行年月:2001年9月
価格:620円
ジャンル:SF
■感想
北野勇作の傾向がだいたい読めてきたぞ。
その1、主人公の記憶があいまい。
その2、バイオテクノロジーの産物で、妙な生き物とか機械とかが出てくる。
その3、夢で見たような不条理な情景の連続。
その4、それでいて不思議な懐かしさと、切なさがある。
この『クラゲの海に浮かぶ舟』も、そんな北野勇作の不思議な味をそなえた長編小説。
あいまいな記憶の断片が徐々につながっていくような感覚などは、ハヤカワJコレクションで出た『どーなつ』によく似ている。どちらかといえば、『クラゲの海に浮かぶ舟』の方が分かりやすいかもしれないけど、両方とも面白い作品だと思う。
この作品の一番の読み所は、〈ぼく〉、〈君〉、〈機一郎〉という3人の登場人物の関係。
途中までつながりがよく分からなかったり、途中で誰が誰だか分からなくなったりしてとても楽しかった。
それにしても、北野勇作は何を読んでも面白い。
もはや北野勇作なしでは生きられないかも。
■満足度
(7)