鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
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Cornell & Diehl - Stratfordshire バルク

2022年01月29日 | パイプタバコ
2022年 1月

今回もC&D のバルクタバコになります
こちらのブレンドは バルクの供給のみで 缶入りはありません
2006年頃の発売になると思われる
Cornell & Diehl - Stratfordshire(ストラトフォードシャー) となります


缶入りがありませんので あまり知られていないようですが 評価の方は随分と高いようです
3.7 がその評価値なのですが バルクのみの供給ではありがちなことで
この数値がこのブレンドの素晴らしさを正確に現しているかどうかは当てにならない部分もありそうです
(バルクタバコの評価は高くなりがちな傾向がありますのでね…)






いつものように空き缶に移して喫うのですが
バージニア オリエント ラタキアの混じり合ったリボンカットなのですが
ペラペラのリボンというのではなく 少しカッキリとした幾分硬めのカットになりますので
燃えすぎるということもありません

チンノートとしてはラタキアのニオイもしっかりとしてくるのですが
一つ気になったのは 軽いバニラのような香りがすることになります…


このブレンドの葉組は TRDC によると
Black Cavendish, Burley, Latakia, Oriental/Turkish, Virginia となっており
分類は English ということになります
その中で 赤色のバーレィの存在が少し気になるところでしょうか


このブレンドの名前の部分が気になりますね
Stratford(ストラトフォード)と言えばすぐに思い出すのが
GLP ブレンドです

ロンドンのシェイクスピアの故郷でもあるその土地がストラトフォードということになります
Stratfordの場所

テムズ川に注ぎ込む リー川(エイボン川?)という細い川が真ん中を流れている街になりますが
あのシェイクスピアが生まれ育った町としてよく知られている観光名所となっています
ロンドンの中心部とはほんの数キロのところにあります


  
 



シェイクスピア劇場もそこにはあります



しかしC&D のこのブレンドにつけられた名前はそうではありませんでした
このロンドンの観光地とは全く関係のないことが説明を読むとわかります
Cornell & Diehl's Stratfordshire, a medium strength blend of red and lemon Virginia, latakia, Turkish, and black cavendish, is evocative of long strolls through the hills and the moorlands of its namesake.

ロンドンではなく アメリカのどこか田舎の情景が浮かび上がってきますね
そこで この名前の場所をよく調べてみると
Stratfordshire(ストラトフォードシャー)の地図

ノースキャロライナの西側 サウスキャロライナの少し上のところの
シャーロットという町のすぐそばにその土地はありました

あまりにローカル過ぎでピンとこないのですが C&D ゆかりの地 ということならばそれも理解できそうです





この周りの歩道を散歩する情景が浮かんでくるようです
ノースキャロライナの田舎道を散歩する情景と その空気感がこのブレンドのイメージと重なったのかもしれません





軽く詰めて火をつけるのですが
最初にこのブレンドを喫ったときに感じたのは
ずいぶんバルカンっぽいEnglish だということ
ラタキアもしっかり効いているということ
オリエントもしっかり効いているということ
清涼感がかなりある
 ということでしょうか


同時に浮かんでくる有名なブレンドとしては
①Dunhill MM965
②Presbyterian
③Arango Balkan Supreme

これらの3ブレンドになります

いずれも評判の良い超有名ブレンドになりますが
MM965 のオイリィでターリィなクレオソート臭
Balkan Supreme のフローラルなSamsun 風の甘さ
Presbyterian におけるマケドニアンオリエントの清涼感

そういった要素を併せ持つようなブレンドになっているのかと思った次第です


事実TRDC のレビューを読んでみると そういった感想を持つ方がたくさん見られます
そこで よく味わいながらの
感想 となります

点火とともに立ち上がってくるのは
ウッジーでスモーキーなラタキアの森林の香りになります
その香りと伴にオリエントの香りが広がってゆきますが
右端にはバージニアの甘さを感じることになります
真ん中にはオリエントの少しオイリィでフローラルな甘さとともに
少しターリィなラタキアのクレオソート臭を感じることになります

ブラックキャベンディッシュのまろ身を含んだ甘さもあって
この部分の味わいが MM965 の味わいをすぐに思い起こさせます
実際よく似た味わいになるのですが 当ブレンドの方がより甘さを感じるようで

その原因がBalkan Supreme のようなオリエントの存在によるものかと思いましたが
どうも違う原因によるものだと後から思い当たります…

静かに喫ってやるとこの甘さがずっと続いてゆくのですが
MM965 よりもずっと甘く 少しバニラに似た甘さを感じさせるようです


ここでこのブレンドのオリエントが随分と香ります
ラタキアのウッジーな部分がそれを増幅させるのだと思うのですが
ミントやメントールを思い起こさせるようなクールな冷たさと清涼感を感じさせるようです

Izmir のターキッシュがベースになっているのかとは思いますが
Presbyterian を思い出させるような マケドニアのオリエントの存在を感じたものです


しかしこのミントのような清涼感が オリエントによるものかは甚だ疑問であることをすぐに感じることとなりました
その原因として挙げられるのが その香りと伴に感じることになる
バニラのような甘さになります

このブレンドの甘さはバージニアとブラックキャベンディッシュの他に この少し不自然な甘さが
関与しているのではないかという考えが浮かびあがります


バージニアもあまく オリエントも少し甘いのですが その他に
毎度おなじみな トンカビーンズの甘さを感じた次第です


そう考えると ラタキアと共同で増幅させる清涼感も
バニラに似た感じの甘さも説明が付きます



このブレンドにはバーレィが入っていると書かれていますが
喫ってみてバーレィの風味を感じるわけではありません
しかし ケーシングの手段としてこのバーレィが役割をはたしているのかと思いました
トンキンのケーシングにバーレィを使っているのかと考えました



このブレンドのウッジーな部分がそういった香辛料によるものであるなら
このブレンドのオリエントはさして強いものではなさそうです

オリエントのスパイシーな部分も強いものではなく 香りの広がりと甘さを与える程度のこのオリエント
ラタキアこそしっかりとその存在は感じられますが 適度な甘さを最後まで感じ
穏やかな清涼感一杯のクールな喫煙が進んでゆきますので
実に喫いやすいブレンドになっているかと思います

MM965 よりも甘さは強く喫いやすさがあり
Balkan Supreme の甘さにラタキアと清涼感を強くした感じの喫い味は
それらよりも味の濃さとわかりやすさがあるのかと思います


ただし 一つ気になるのは
オリエント ラタキアと混じり合って醸される
甘さを伴うバニラ風味の青緑っぽさの風味になります
この部分のキシリトールの様な 少し鼻につくところがこの私気になるところでしょうか
この部分が安っぽさを少し感じさせるようです


さして強いものではありませんがそこが気になるようです
しかし それ以外のバーシーさやイヤミな部分は全くありませんので
美味いバルクだと思います

Arango のBalkan Supreme と肩を並べるブレンドかと思います
Peterson のMM965 を買うよりこちらを推します 値段も安いしね


最近レビューした Odessa ,Red Odessa よりも
こちらの方が ピンとくる味になるかと思います
私的にはこちらが好みでしょうか

そういった感想となります
それでは また

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