鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
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G. L. Pease - Odyssey (Original Mixtures) 再喫

2019年03月24日 | パイプタバコ
2019年 3月

今回は G. L. Pease - Odyssey (Original Mixtures)
こちらの有名なタバコの再喫になります
このタバコ 喫ったのはかなり前になるのですが 最初に喫った GLP タバコになります。
その時は むせかえるような熟成したラタキアの 素晴らしいタバコなんですが
あまり甘さを感じることが出来ず いまいち な感じだった記憶があります・・・。
しかし 今喫うとどう感じるのか その辺りの事が気になりました。


その前に この Odyssey(オデッセイ) という名前なのですが 気になります・・・。

調べてみると すぐに出てくるのが ホンダの ミニバン 車の名前なんですが
どうもこれは違う・・・。

記憶の中で オデッサファイル というのが残っていて
オデッサというのを調べてみると 黒海はクリミア半島の付け根の ウクライナ南端の
海に面した ウクライナ3番目の都市 である地名が出て来ます。

しかし バルカンからは少し遠い・・・なのでこれも違うと思います。
オデッサファイルは 映画の名前でした 元ナチの親衛隊を匿うために出来た秘密組織が
オデッサといって その元親衛隊党員のファイルが いわゆる オデッサファイル という
ことになります。 1974年の映画でした。


素直に Odyssey と入れてみると

1 《the Odyssey》オディセイ、オディシー、オデッセイ、オデッセー◆ホメロスHomerの叙事詩。トロイ戦争後オデッセウス(Odysseus)が故郷に帰るまでの10年間の旅の大叙事詩。

2 多難な長旅[長期旅行]、長期の冒険
〔知的な〕探求、追求
3 《Odyssey》《宇宙》オデッセイ◆2001年4月に打ち上げられた米飛行宇宙局(NASA)の周回探査機。火星の放射線環境の調査を目的とする。コロラド州デンバーのロッキード・マーティン・アストロノーティクス社


1 に関しては 本当にあったトロイという都市 で BC1200年位にあったと思われる
トロイ戦争後に オデッセウスなるギリシャ人が 故郷に帰るまでに10年漂白した
という話ですが あのトロイの木馬の話の後になります。

トロイの地図

そのお話をもとに
2の 意味が この Odyssey という言葉に付けられたようです。
故郷に帰る為 10年物長い間 あのバルカンの大地で 野営を繰り返しながら旅をする
その時に 夜焚火をたいて 寂寥感に浸りながら 夜空を見上げる・・・。

そんなことをイメージしてみるのですが Greg Pease さんがイメージしたのは
そんな事だけではない様です(私が思うのですが)

そこで 出てくるのが 3番目の意味 かと思うのです
1960年代から70年代にかけて 活躍した SF作家がいます
当時 ビッグスリー と称されたのが
ロバート・A・ハインライン
アイザックアシモフ
そして もう一人
アーサー・C・クラーク 

私も若い頃 SF物はよく読みましたが
この人のは読んでいませんでした
この方の代表作は 60年代に書かれた 2001年宇宙の旅 で映画化されています
その後にも オデッセイシリーズとして たくさん書かれています。


Greg Pease さんが
宇宙的なものをイメージして 名付けたのが この Odyssey というタバコなのでは
ないかと思うのです。


広大な バルカンの台地で 夜 キャンプファイアー にあたりながら
夜空の星を見上げながら 瞑想に浸る・・・
ちっぽけなことは忘れ 遠くの視界には入らないものを見つめながら生きて行く・・・
そんな情景が見えてくるような気がします。
そこには想像もつかないほど広大な宇宙が拡がっています・・・。

とまあ このおっさんの独り言 ですが
少し違うかもしれませんが
こんな曲も イメージしてみました

サンタナ ブラックマジックウーマン
 
こんな曲でも聞きながらどうぞ


いつにも増し 前振りが長くなってしまいましたが

上の缶が Odyssey 


小さなリボンカットになっていますが 炒ったお茶のように コロコロした感じです
炒った


ラタキアが多いのと ストーヴドバージニアが黒いので ほぼ真っ黒に見えます

葉組は
Latakia, Oriental/Turkish, Virginia


湿気は そのままでも良い感じなので そのまますぐに詰めたのと
5~10分位 皿の上で乾燥させたのと 両方試しましたが
味わいは 随分変わる様です 以下その詳細を


再喫の 感想

先ずそのまま詰めた方から
カットは細かいので 揉む必要はないようです というより揉まないほうがいいです
もう既に この記事を書いている時には 1缶 なくなりそうになっていますが
それだけ何度も喫っていますね。
葉自体がカッキリしているので あまり押さないほうがいいようです

点火は2回 
点火と同時に ラタキアが香ります 松やにのようなツーンと来る香りではなく
もっと熟成した 味わいのあるラタキアの香りです
それと同時に オリエントが香ります まさしくバルカンの香かと思いますねこのオリエントは・・・ イズミルも入っていると思うのですが それよりも 
Xanti--Djebel 辺りの ギリシャ東部--ブルガリア南部 辺りのオリエントのような気がします・・・。(あくまで 私の感想ですが・・・)

参考までに
ブルガリア ジェベルの地図

このオリエントが ラタキアと混じり合い バルカンの台地に響き渡るような
ウッジーな味わいを直に感じます 少しだけスパイシーなところもありますね。

そこで レッドバージニアの登場となる訳ですが
かすかに甘い・・・やはり甘みは強くない様です
というか ラタキアの存在感が強く感じられ 甘さが分かりにくいのかもしれません・・・
ストーヴドバージニアは 番茶のようなコクと香ばしい甘さを出すのですが
これもまた おとなしいですね・・・。

総じて ラタキアの旨さと オリエントの香りたちと甘さ 
ラタキアに引っ張られるそれへと広がる清涼感は素晴らしいものがありますが
やはり 甘味がもう少し欲しいという感じがしたものです。

同じ様に ラタキアが主体の 私の好きな Pirate Kake は これと比べると
もっと甘さを感じます 強いわけではないですが 素晴らしい甘さがあります
その辺が違うのと 
Odyssey の方は 上へ伸びて行く ラタキアの清涼感があるのですが
PK の方は 地を低く這う様な もっとアーシーな清涼感 そんな違いを感じてしまいます


しかし 何度か喫ううちに 凄い美味さを感じる時があります
そこで 今度は
皿の上で少しだけ乾かして詰めてみます(5~10分位)
詰め方は軽く押さないように しっかり平らに詰めてみます

すると 今度は 随分と甘みが起ってきました!
これはいいです ラタキアと オリエント そして バージニアが 実にバランスよく
小宇宙を作っているかのように 独特の世界が広がります・・・。

いやぁ これは凄い 美味いですね・・・。
素晴らしい味わいです 他にはない タバコの様です。
Westminster も美味いのですが あれとは違い
もっと独創的な 哲学的な味ワイをこのタバコには感じてしまいます・・・。



このタバコの事を HUGE という人がいます
広大な とか とてつもなくデカい事を指すのですが
その気持ちが分かる気がします

宇宙的な広がりを感じるのですね。

ラタキアは多いのですが 松やに臭さはなく ニコチンも少ないので
後味もすっきり爽やかです 
このタバコを喫いながら 瞑想にふけるのも 極上の時間となりそうです。

GLP としては初期の作品のようですが このタバコが Greg Pease さんの名前を
世に知らしめた と言ってもいいと思うわけです

Westminster と Odyssey どちらも GLP の偉大なバルカン ですが
私的には 前者を押します いつ喫っても疲れないのでね
ただ 時として喫いたくなるのも この Odyssey なのでしょうね。

このタバコも 私の中で 順位を上げたようです
GLP の ビッグスリー に入るかもしれません

そんな感想でした




パイプランキング
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