鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
好きな日本酒の感想、等を、写真でメモ

Gawith, Hoggarth & Co. - Glengarry Flake

2022年03月17日 | パイプタバコ
2022年 3月

今回は Gawith, Hoggarth & Co. - Glengarry Flake


Glengarry を調べてみると
すぐに出てくるのが
スコットランド高地人のかぶる独特の縁なし帽。通常キルトと組合せてかぶる。前頭部が高く,後頭部にいくにつれて低くなっており,その末端にリボンを下げ,左横に羽などを飾る。一般には柔らかいフェルト製。 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

スコットランドの兵隊さんの被る帽子のことになります



頭頂部がへこんでいますので平たく折りたたむことが出来ますので 日本でも初期の軍隊ではこの帽子をまねたそうです


スコットランドというと ケンダル地方よりもずっと上になりますので
その辺りを調べてみますと それにちなんだ土地が出てきました
この辺りはハイランドと呼ばれるところになり 高さがある土地柄になります

グレンガリーキャッスルホテル

この地図を見ると Glengarry のホテルやそれにちなんだ地名が見えるのですが
おそらく




山側から見るとこの様な景観の高地になるのだと思われ
これもまたケンダル地方と似たイメージの土地柄になるかと思われます


もう一つ引っかかって来たのは スコッチウイスキーになります



これらの地方で作られる たっぷりピートの効いたウイスキーになりますが
おそらく このブレンドにも入っているかもしれないスコッチになりますので
あながちこのウイスキーのことを指しているのかもしれません…



まあ何となくそんなことで このブレンドの名前のいわれがわかったような気がしますので
少しすっきりしました   のはこの私だけ…?



こちらが当ブレンドになります
割と売り切れるのも早く人気があるようですが
TRDC の評価は 3.0と少し低めでしょうか

TRDC の説明を見ると
この様に書かれています
A similar blend of pure Virginia leaf as Bright CR Flake, but with the addition of some special Virginia casings to enhance the natural sweetness of the leaf, finished off with a light top flavour of honey dew and other sweet flavourings which all combine after pressing to provide a mild sweet gently aromatic smoke.

これを解釈すると ブライトCRフレイクと全く同じバージニアに 特殊なケーシングをし圧縮した後
honey dew(甘露蜜)とその他のフレイバーをトッピングしたものだそうです

このブレンドのフレイバーを見ると
Flavoring Alcohol / Liquor, Honey, Irish Mist, Other / Misc, Whisky
この様な書き方をされており なんかよくわかりませんな…
アルコールとリカー そしてウイスキーが書かれていますので何のことやら……よくわからん

分類は アロマチック ということになっておりますが
喫った感じでは アロマチックというよりもいつものケンダルタバコという感じであり
香りの強いEnnerdale などと比べるとずっと香りは弱いと感じます


このブレンド一番最初の印象は 香りも味わいもどこか中途半端なところがあって
美味さのよくわからないブレンドであると感じました
味がピンとこなかったんですね…



何故にこのブレンドが人気があるのかよくわからなかったのですが
何度か喫い進めるうちにその良さも次第に分かってきました

その原因を少し考えてみたいと思います


感想

このブレンド 長いフレイクになっておりますので ハサミで裁断した後揉み解すのですが
まだ新しいのかフレイク自体に弾力性がありますので 揉み解すのには手間がかかります…

時間が経つと少し黒ずんできますので そうなってからの方が良いかと思いますし
熟成をたっぷりかけた方が美味くなるのは間違いがないです

よく揉み解すと点火は楽ですが 雑にほぐすのはなかなか点火が出来ないのですが
いったん火が付くと静かに燃えてくれます


細かくほぐすのと 雑に大きめに解すのとではどちらがベストなのかが問題ですが
雑にほぐした方が美味いと思いました


実はこのブレンド最初の内は火が付きにくかったもので細かくほぐして喫っていたのですが
雑にほぐした方が美味いということは後から気づきます
そうすると印象が変わったようです




点火とともに
軽いシトラスとともにやって来るのは あのケンダル臭になります
いわゆる石鹸とハーヴと花の匂いになります

軽いながらも確実にその匂いを感じるのですが Ennerdale などと比べても確実に弱く
その辺りは物足らなさになるのかと思いますが この匂いが気になる方には良いのかもしれません

その独特の香りはすぐに気にならないほどに消えてゆくのですが
すぐにやって来るのは Irish Mist によるものでしょうか いつものケンダル特有の
あの酸味を少し含んだお花の香りになります
このブレンドにもそういった香りを感じることになります

その辺りから基本バージニアの甘さと風味がやって来るのですが 
強いものではありません

そのバージニア本来の甘さよりも強く別の甘さを感じるのですが
これが説明にも書かれていた Honey Dew の甘さでしょうか

トンキンでもリコリスでもないこの甘さ 
少しコクがあって舌を刺激します
蜂蜜なのですが 一緒に入っているウイスキーのピートの風味が甘さを濃く感じさせるようです
この甘さがいいですね


バージニアの甘さも次第に存在を増してくるのですが
小麦を焼いたような香ばしいダークバージニアの風味も感じます


喫煙が進んでボウルが暖かくなるといろんな香りが混じり合う傾向になりますが
最後まで蜂蜜の甘さとかすかな酸味を感じながら終煙を迎えることになります

細かくほぐし過ぎるといろんなフレイバーが混じり合う感じでとりとめのない味になってしまいます
なので雑にほぐして静かに喫ってやった方が印象に残る味わいになります

喫い終えた後 舌に少し雑味が残るようです
そこがマイナーポイントになりますが
雑味が残るということは そもそもこのタバコのブレンド自体に問題があるのだと思います


喫い方によってかなり美味しいと感じるブレンドですが
その辺りが気になります

魅力度的には 
Ennerdale>Glengarry Flake
という結論になります(私的感想)

独特の甘さもあってバージニア自体もしっかりしており とてもよろしいのですが
味のインパクトも弱くどこかホッとするところもないのかと感じます
少し寝かせると良いのかもしれません

そういった感想になりますが
美味いブレンドだとは思います

それでは また

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