松本健史の「生活リハビリの達人」になろう!

超高齢社会の切り札「生活リハビリの達人」になる!講師・原稿依頼は matumomo@helen.ocn.ne.jp まで

生活リハビリの達人になろう!in大阪 参加のみなさんお疲れ様でした!

2013年04月21日 | Weblog

昨日は講座を開催しました。

ご参加いただいたみなさんありがとうございました。

福井県、滋賀県、兵庫県、奈良県、など遠方からもきていただき、うれしかったです。

なにか明日から使えるものが一つでも二つでもあったら幸いです。インテックス大阪でみてきた福祉用具情報も速報で紹介しました。

普及したらいいなーと思ったのは排泄介助用具「ノリスケさん」です。興味のある方はググってください。

僕ら生活リハビリの達人をめざす者たちは、「現場で普及したらいいな」という物にはゴーサインを、「これはヒトをだめにするやろ」という商品にはストップをかける、そんなミッションもあると思っています。

現場で真剣に取り組んでおられる方々だけあって、質問にお答えするのが大変難しく、たじたじでした(笑)。

 

こんな質問)認知症で過去に帰る方はよくいるけど、未来に行く方はどうしたらいいんですか?

うーん、どうなんでしょうね?初めてのケースです。いまは6月だ!と2か月ほど先を生きておられる認知症の方がいるそうです。

その人のカレンダーはいつも2か月先まで破られており、セロテープで何度も補修するそうです。

よく回帰型の認知症の方は、過去に帰ります。「子供が待ってますのでご飯をつくりに家に帰ります」と施設を出ていこうとされる。

自分が一番頼りにされていた時代、自分が自分らしかった時代に回帰される・・・。

今の自分は自分として認められないのであれば、「今のあなたでいいんですよ」というメッセージを伝えるケアが必要です。その方の「居場所づくり」をしていく。具体的には居場所と役割づくりの3条件 

1.かつてやっていたこと 

2.今でもできること

3.周りの人に認められること 

この3条件がそろうものは何かないか?と探していけばケアの糸口がつかめるときがあります。たとえば家にご飯をつくりに帰ろうとされるご婦人には「今日は大家族にご飯をふるまうので、よろしくお願いしますよ~」と調理を一緒にするとがぜん張り切っていただけた、なんてケースですね。

でも未来に行く方は・・・もし詳しい方がおられましたら、ご一報ください。

 

私の本を買っていただいた方ありがとうございました。感想などありましたら、また教えて下さい。

拙著『生活リハビリ術』では「未来に行く方のケア」は書かれていませんが、試行錯誤のなかで思わず笑いがこみあげる、気持ちがほっこりするようなエピソードを満載しています。本書の「時ニハ刑事ノヨウニ」(p110)や 「尿意表現ハ自由ダ!」(p34)などをぜひ読んでみてください。きっと、明日からのケアの種(タネ)にしていただけることと思います。

「生活リハビリ術」

~介護現場の理学療法士が提案する21の方法~

松本健史著

発行ブリコラージュ

 次回は6月15日同じ会場でおこないます。またお会いしましょう。同僚の方お誘いあわせの上、ぜひお越しください。お待ちしてまーす!

 

 

 

 

 

 


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