松本健史の「生活リハビリの達人」になろう!

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入浴介助勉強会 (温泉編) 感動しました!

2010年11月13日 | Weblog
大宮苑で、新しくできたグループホームのヒノキのお風呂に入所者の方をお連れして入浴してもらうという企画を開催しました。この企画は「入所されている方に温泉気分のお風呂を味わってもらいたい」という職員のI君の思いからスタートしました。

やはり思いのある企画というのはインパクトがあり感動的です。この人に入ってもらいたいとかねてから思っていたOさんに承諾を得て、入ってもらうことになりました。

・・・とは言っても、職員は個別浴槽の介助に慣れていません。Oさんに入ってもらう前に、しっかりみんなで練習しました。座位の姿勢、足を浴槽に入れるときの支え方、浮力を利用した浴槽での骨盤の誘導・・・。

僕が強調したのは、いかに普段の介助が本人さんの力を大切にしておこなえているか?ということ。介護側のタイミングで「ヨイショ!」とやっていては、こういう本人さんの力が必要な時に発揮されません。前かがみ姿勢、足をひいた立ち上がり動作、頭の動きを邪魔せずに動きを誘導するなど・・・いわば陸上の介助がうまくいってないのに、いわんや水中をや!である。

このことは、多くの職員さんに気付いてもらえた様子で、これからは食事の姿勢やトイレの介助などで本人さんの姿勢・動き大切にして、残っている力を引き出せるように考えていきます。という感想をいただきました。なによりうれしかったのはOさんの「あーえー気持ちだ」とゆったり入っておられる姿でした(けっこう長くて大丈夫かなとも思ったけど笑)。それと相談員のKさんは「Oさんがこんなふうに風呂に入れるなんて想像できなかった!」と驚いてましたね。お風呂は介助技術の修行の場。そう「ふろフェッショナル」を目指していきましょう!

みなさん、お疲れ様でした!最後のビールもおいしかったよ!