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Sparkring Life

旧・京都Sparkring Life
通って住んだ足掛け10年の京都生活を終え、横浜に住まい中。
書く人:maiky

伏見で1番小さな酒蔵

2012年09月17日 | 【京都】おさんぽきょうと

  まだまだ暑い9月。
  久しぶりにおけいはん(京阪電車)乗って、
  伏見へと出かけてきました。

  ガラガラの普通列車。
  優先座席のシートがどこかノスタルジィで。
  

  そういえば、お盆休み以来のお出かけです。
  休みの日の過ごし方、ヘタクソになりました。
  いかんなぁ…と思いながらも。。。
  どうしても、ダメみたいです。

 

 


やってきたのは 【藤岡酒造】 さん。
酒処、伏見で1番小さな酒蔵です。
京都の純米酒・「蒼空(そうくう)」の醸造元。
一般の小売店では、なかなか手にすることは出来ません。
居酒屋さんで置いてあるところもまだ少ないようです。

というのも、先代のご不幸からしばらく酒造業をやめていた時期があったそうで。
現五代目当主が再開したのは平成14年のこと。
『蒼空』は、京都ではまだ若いブランドなのです。




さて。
おつかいものをすませたら、せっかくここまで来たので・・・。




 



併設されている「酒蔵BAR えん」さんで、ちょっと利き酒を


 純米吟醸酒 山田穂 (山田錦のお母さん)
 特別純米おりがらみ 短稈渡舟 (山田錦のお父さん)
 純米大吟醸 愛山


本日のラインナップです。
クリームチーズの酒盗のせをアテに、ちびちびといただきました
個人的には、“短稈渡舟”が好きだなぁ~。
にごりでありながらスッキリとした味わいの微発泡。


蒼空、私が京都で1番好きなお酒です。
京都以外の居酒屋さんでも置いてあるかな??
もし、お店で見かけたらぜひ飲んでみてくださいね。



***



去年秋から勤めていたカフェバーを、先月末で辞職しました。

昼~夕方まではいつものカフェで働いて、夜~深夜までバーに行ったりする日々。
それが10ヶ月続いたわけなんだけど、ちっとも辛くなかった。
そりゃ、体力的にしんどい日もあったけど。
昼の店も、夜の店も、いつも行くのが楽しみで仕方ありませんでした。


カフェバーの方は、一緒に働くスタッフの年齢が若かったり、
まだ大学生の男の子と一緒だったりして、毎日が新鮮。
交流の輪がさらに広まりました。
お客さんもみんな気さくで、ホールを動き回ることがどんなに楽しかったか。


でも。
特に思い出深いのは、仕事が終わった後にみんなで1杯飲むこと^^
しんどければしんどいほど。
「お疲れビール」が美味しくて美味しくて!
コップ1杯だけのささやかな乾杯で、いつも楽しくお喋りしてました。
あっ、もちろんみんな近くに住んでるんで飲酒運転とかはしてません


あの時間は本当に有意義で、貴重で、楽しかった。


仕事のバランスの関係で、残念ながら辞めることになったのだけど。
辞めてからも、バイト仲間がもう1つの店にご飯食べに来てくれたり、
「今日こんなんだったよー」ってメールくれたり。
仲良かったお客さんとの交流も続いていたり。

本当に出会えて良かったなぁって、思います。
いいお店でした。


だから、私が大好きだった「あの時間」に楽しんでほしくて。
今日、「蒼空」を求めに出かけたのであります。
近日中に、制服返しがてらお届けに行くのだ★



最近、私の周りはとても変化に富んでいる。
その中で私はどんどん置き去りになっていくのだけど。
置き去りのままでいるのは私自身のことだからね。
流れには乗れないかもしれないけど、地道にやっていこうと思います。
楽しむことを忘れずに。



気がついたら、ブログも9年目に突入。
そろそろ終わりが見えてくるような気がしつつ、ずっと続くような気もします。
まだよく分かりません。。

スマホのせいだ!(笑)


あぁ、夏休み

2012年08月16日 | 【京都】おさんぽきょうと

 

 『おなかすいた~』
 ペコペコのお腹を抱えてやってきたのは、
 下鴨神社のお隣、【cafe yugue】さん。

 やっとここのベーグルサンドに出会えた!!
 いただきものなどで食したことはありますが、
 やはりここでいただかないとね。
 焼き野菜チーズのベーグルサンド、絶品



あ、しっかりいただいております
普段はサッポロを出されているユーゲさん。
「すみません、モルツになりますけど・・・」 もってこいです。
私には嬉しすぎるハプニング★

小皿にそろり、枝豆。
夏はコレコレ。


yugueさんの店先では、小さな古本市がひらかれていて。
神社の古本市では良い出会いをしていなかったお連れさんは、ここで3冊お買い上げ(笑)
私もjazzCDを1枚買いました。だって100円だったんだモン。






しばしお店の兄さんと談笑してから、かもがわへ。





てーんてーんてーん。


と、飛び石をはねる。







ゆけ、竜宮城へ!







渡岸成功。



 




ここでもまた、足つけ。


そういえば最近は引きこもることが多くて、こんな休日は久しぶり。
前はひとりでもどんどん出かけていたのに、最近はどうしてなんだろう?
誰かと過ごせない休日に淋しさを感じて、つい家にこもり気味になっていました。

いろいろ忘れてたこと、ここで思い出しました。


スッキリ。







この日は雨が降りそうな予報だったのに、やっぱり晴れてしまう最強コンビ。
せっかく一日フリーのバスカードをお互いに持っているので、
「来たバスに乗ろう」作戦。


一路、北へ。







日暮れ前の神社。
光っているような白砂の参道に、気持ち良い芝生の青。

上賀茂神社です。







さらさらと流れる小川へ。



 



この日4度目の、足つけ(笑)
ぜーんぶ出て行って、わるいもの。


シャワーのように降り注ぐ蝉時雨。
あまりに元気な声に、その命の大きさを知る。
どんどん鳴け鳴け、夏の命。







夏も残り少ないね。
大切に毎日を過ごそう。







ようおまいり。





東寺からの招待状

2012年05月13日 | 【京都】おさんぽきょうと


家の窓から、東寺の五重塔の一部が見えます。
東寺、しばらく行ってないなぁ~。
イケメン帝釈天に会いたいなぁ~。
そんなことを思っているうちに、長い時間が経ちました。

GW開けの、平日公休日。
朝からの良い天気に誘われるように、東寺へと向かいました。
日ごろの運動不足を解消すべく、この日は歩いての散策です。






久しぶりの東寺!
桜の季節を終えて、今は新緑とのコントラストが素晴らしく綺麗でした。







東寺は平安遷都から2年後には造営が始まっています。
王城鎮護の寺として、都への入口、羅城門の左右に「西寺」と対に置かれました。
西寺が歴史の中に姿を消してなお東寺はそのまま残り、現代へ。

九条通に面した南大門をくぐれば、真言密教の浄土の世界です。







東寺の境内には、「浄土」にふさわしいほど美しい庭園があります。
春の陽気に誘われるように、まずは庭の奥へ。







東寺のシンボル、五重塔が見えてきました。







日本一の高さを誇る、東寺五重塔。
9世紀末に創建されて以来、幾たびの困難を乗り越えて、
今日私たちの目の前に存在するのは、徳川家光の寄進で再建されたものです。







運良く、春の特別公開中。
五重塔の最下層部に足を踏み入れることが出来ました。
内部には心柱を大日如来に見立てて、金剛界四仏像と八大菩薩像が安置されています。
壁や柱は極彩色の筆のあと。
息を呑むような素晴らしい世界でした・・・ドキドキしたぁ。

『五重塔は人の住む場所ではなく、遠くから見て手を合わせるもの』

とは、修学旅行生のガイドをしていたタクシーのおっちゃん。
心柱が大日如来だと知った今、まさにこの塔は信仰の象徴なんだなぁと思いました。







何度も振り返って、何度も仰ぎ見て。







金堂、講堂と諸仏を見て回ります。
もうその美術には目も心も奪われっぱなしで・・・。

「お嬢さん、そんなに近づくとセンサー鳴るよ(笑)」

って、お寺の人に言われるほど。
おっちゃん、私のこと「お嬢さん」て言ってくれてありがとうw


もちろん帝釈天サマにもご挨拶。
シュルンとした顔立ちはさすがの爽やかさ。
でもでも・・・。
今回は、帝釈天の反対側に座する梵天サマにも惹かれてきました^^
梵天サマの方が、鼻筋が通ってはる。







そんな仏像見学をたっぷり楽しんで、再び庭へ。
瓢箪池には、「気持ち悪いくらい亀がよーさんおんねん」とは、タクシーのおっちゃん。



 
 



池のほとりにしゃがみこんで、今度は亀に夢中に
もー、アホすぎて本当に笑える。

カチャ・・・カチャ・・・ドボン・・・バチャン・・・カチャ・・・







それにしても気持ち良い。
花、緑、光、影、風、古都の息遣い・・・。







気がついたら、3時間も居てしまいました^^;
家に向かっててくてく歩いて、近所のパン屋さんに寄り道して。

知的好奇心も日光浴も、新緑浴も楽しんだ充実の休日になりました!
今度はどこへ行こうかなぁ。



洛南から洛北、くるり京都。

2012年03月27日 | 【京都】おさんぽきょうと


洛南から洛北へ。
こんな長距離移動も、市バスの一日乗車券、たった500円で可能になります






父が帰った翌日、私と母がまず向かったのは、洛南・城南宮。
私にとっても、未踏の地です。
(5年前、墨染目指してたときに自転車で通りかかったことは有)


枝垂れ梅を見る前に、まずはお参り。
神文の「日・星・月」が、何だかとても素敵でした^^







枝垂れ梅の美しさは、先日UPしたとおり・・・。
あれから1週間、城南宮のHPによると、 『半分以上散りました』 だそうです。
少し寂しいですね^^;







散るものあれば、芽生えるものあり。
ぽとり、はらりと梅の花が落ちた苔のじゅうたんは、生命力に溢れていたのです。







生と死が共存する光景を、梅園の片隅で見ることが出来ました。
それぞれは相反するように思えても、これを見ると、同じもののような気もしてくる。
そしてそれは、「生」であるんだと。

ちょっと難しいこと考えてしまいました^^;







肌寒い日だったけど、おだやかなお昼間。
のどかな庭園を眺めると、ここが離宮であったんだと、往時を偲ぶことができました。


そして市バスはゆくよ
私たちを乗せて、ひゅーーーんと洛北へ!







綱吉公のお母上・桂昌院こと、お玉さんゆかりの地。
洛北は今宮神社へ。

目的は、「玉の輿御守」ではなく・・・







今回はこちらで。







あぶり餅^^



わぁーーー久しぶりだぁ~!(…5年ぶり?)
親指サイズのあぶり餅、15本で500円。
2人で1人前にしました。
でもね、1人で1人前ぺろりといけちゃいます


 


「かざり屋」さんと「いち和」さん。
2つのお茶屋さんが向かい合わせで元気に営業中。

なんと!

かざり屋さんは創業400年。
いち和さん(一文字屋和助)に至っては、創業1000年!!!
日本最古の飲食店として、その名も店も、今に伝わっています。


いち和さんが創業した平安中期の時の天皇、一条天皇の子が病にかかったとき、
厄除けの願いをこめてあぶり餅を供えたことが始まりだそうです。
ここから、今宮神社に参拝の際に「無病息災」を祈願してあぶり餅を食べる風習がおこったとか。


ちなみにかざり屋さんもいち和さんも、同じあぶり餅屋さん(値段も本数も同じ)。
でも、使用している白味噌は違うのだとか。
どちらに入るかはお好みで^^
おばちゃんたちのたくみな客引きに釣られるのも楽しいですよー。







さて。
むしやしないを済ませたら、洛北の大寺院・大徳寺の境内を抜けてゆきます。
立ち並ぶ松の木に石畳。
この渋い色合いが、大徳寺境内の個性だと思います。







“猫の辻”


細川家菩提寺・高桐院への曲がり角は、にゃんこスポットです
この日も、わらわら。
↑ の子たちは、魔女の宅急便のジジとリリーさんみたいだね。







じぃっと見られる私たち。
そして、まるで気にも留めていない様子の黒猫。







最後はもちろん、この参道を見てから。


ちょうど閉門の時刻。
この参道だけ見て、大徳寺を後にしました。



*****



市バスの1日乗車券で、この日は7回乗車。
1回乗ると220円なので、普通に乗ってたら1540円!
それが500円で済んでしまうから、やっぱりお得ですねェ。

城南宮のあとは白梅町で降りて天神さんの梅を眺めつつ、
上七軒のがまぐち屋・まつひろさんへ行ったり。
今宮神社の参道入口にある「はしもと珈琲」さんで珈琲豆買ったり。
大徳寺からバスでそのまま京都駅へ行って買い物したり。

この日は1日フルに動き回りました~^^
久しぶりの京都観光、楽しかったです。
もう一度、京都検定の教科書開いてみるかな。。。


東山めぐり

2012年03月25日 | 【京都】おさんぽきょうと


2月のおわりに出た3月のシフトを見てみたら、なんと3連休が・・・!
せっかくの連休、と思い、実家の両親を京都に誘ってみました。
父は土・日で、母は日・月・火と来られることになり、久しぶりの京都観光に出かけました


 
 


湯豆腐を食べたい母のリクエスト
予約も手配してくれました、南禅寺「八千代」さんにて、まずはお昼ごはんです。

前夜にさんざん飲んだくれた私と父。
ここにて迎え酒(笑)







席からは見事な庭園を見渡すことが出来て、優雅な時間を過ごしました。
このお座敷、夏には床席もあり、冬の今は床に出て庭を見ることが出来ます。


 



“「料亭」ではなく、「料庭」。
   老舗料亭の料理と、植治の庭を存分に味わっていただける空間-”


八千代さんのこだわりを、たっぷりと堪能させていただきました^^







意外や意外、両親はまだ南禅寺界隈に来たことがなかったという!
とあれば、食後の散策です。







雨を含んだ水路閣。













時雨れて、しっとりとした趣が。


南禅寺を後にし、龍馬さんのお墓参りへ。
私と父は二度目、母は初めてです。
線香と御花を手向けて。

ここに「海援隊」の文字があること、
初めて知りました!

亀治郎さんの京都探訪の番組で見たと、
母がやや興奮気味に教えてくれました。

龍馬さんは暗殺された翌日にはここへ運ばれ、
土葬されたようです。。。
この中に居ると思うといろんな思いがこみあげて、
手を合わせても何だか心がざわざわしますね^^;

今回は忘れずに、藤吉さんにもお参りしました。
龍馬さんを守ってくれてありがとう。

ぐるりとお墓参りを済ませて、東山を後にしました。



 最後はあまいもんで〆!
 母お気に入りの「月ヶ瀬」さんへ。
 私は抹茶クリームあんみつ

 父もあんみつ大好き人間。
 物凄い勢いでペロリとたいらげてました。

 あんみつ姫組は、ゆっくり堪能・・・
 ほんとに美味しい~。
 こしあんていうところが最高です!


このあと家に帰り、コーヒーを飲んで父は京都駅へ。
「ひと足先に帰宅組」です。
さんざん歩き回り、新幹線では爆睡だったようで^^;
お疲れ様でしたー!