影のヒーロー 続き

元々、感情の起伏が激しいセイジですが、
こんなに試合中に泣くのは

仲が良くいつも一緒で、「お前らは恋人同士か」って
言われるクルーズとセイジ。

いつもなら茶化すところだけど、何も言わずネクストへ向かうクルーズ。
何故か、貧打で嘆いているのに、６年生が引っくり返してくれるって思った。

３番のムロが四球を選んで同点。
４番のクルーズの時にパスボール。
この日のグランドは、ホームベースとバックネットの距離が短い。
後逸したボールがラバーに跳ね返って来て、
突っ込んできた３塁ランナー憤死ってパターンが多い。

いつもなら、躊躇してスタートをしないヒデキが
逸らしたと思ったのと同時にスタート。
後逸したボールを取ったキャッチャーはホームを諦めてサードに送球。
これが逸れて２塁ランナーのソウマも生還。
４-２逆転に成功
その後、キッチリ４番のタイムリーで５－２。

覇気が無いって言われ続けた６年生が、
最後の大会で凄まじい活躍

最終回、相手の攻撃は８番から。
今日のカイセイなら大丈夫って思うけど、
１番バッターが嫌な感じ、１番の前にランナーは出さないでね。
しかし、そんな心配は杞憂でした。
最後はショートゴロ。
ストライクが入らないムロがストライク送球で試合終了。

カイセイは、５回３/３を一人のランナーも出さないパーフェクトリリーフ。
４年生で１番に抜擢されて、反撃の口火のタイムリーを放ったソウマ。
この二人が投打のヒーローですが・・・

タイトルの影のヒーローはヒデキだと思う。
バントがどうしても成功しない。
失敗し続け、最後の最後に絶妙な位置に転がした。
（よく監督が諦めないでサインを出したよなぁ）
あそこから、相手がバタバタ始めて、パスボール。
あのスタートも助かった。
あの場面、スクイズ失敗で満塁だけど２アウト。
野球の神様がどっちに着こうか決めかねていたけど、
あれで決まったよね

そして、セイジ。
スクイズ失敗の涙が６年生の気持ちを高めた
って言い過ぎかな
野球の神様は涙に弱い

もう一人は監督。
リリーフのタイミングも良かったし、
（私が助言したんですけどね決断したのは監督だもんね。）
ソウマの１番起用も当ったし、
２年間で初めてのスリーバントに優勝への執念を感じた。

何より、お母さん達が喜んでくれたのが良かったかな

試合後、クルーズ父が
「俺は、今、猛烈に感動している」だって