今年もあとわずか・・・ということで、今日は今年聴いた音楽の中で個人的に心に残ったベスト10を発表したいと思います。
非常に勝手なランキングなので、文句は一切受け付けません。
ランキングA:今年、最も心に残った曲ベスト10
1、Mr.children「しるし」
⇒やっぱりミスチルの新曲は強い。心に残る、というテーマにおいては断トツの1位である。深いメロディと様々なメッセージを凝縮させた歌詞が光るこの作品は、歌うたい桜井和寿の”完璧に音楽を作り上げる”という音楽精神をこれでもかと爆発させた名曲であると言える。またドラマ「14才の母」の主題歌であるということも大きい。「愛」というテーマがドラマの世界観と共に心に響き、誰もが共感できる美しい一曲に仕上がっている。
2、デルタ・グッドレム「Flawed~埋まらないパズル」
⇒確実な「当たり」が少なかった今年、そんな中で確実に「これはいい曲だ」と思わされ、思わず買ってしまったCDがデルタ・グッドレムの「イノセントアイズ」である。そのアルバムを買うきっかけになった一曲がこの「Flawed~埋まらないパズル」だが、この曲は映画「アジアンタムブルー」の主題歌である。英語でここまでのメッセージ性を持った曲も珍しい。それはガンを克服したデルタならではの強い思いも影響していると思うが、そんな背景を知らなくてもこの曲は僕らに元気を与えてくれる。落ち込んだとき、前に踏み出す勇気を与えてくれる。この一曲は、確実にこれからずっと重宝していきたい大事なものとなったと思うし、この一曲に出会えて本当に良かったと思っている。
3、コブクロ「君という名の翼」
⇒今年はコブクロイヤーといえる一年だった。桜の歴史的ヒットから、ベストアルバムのミリオンセラー、武道館ライブ、とコブクロは次々と活動の幅を広げている。それによって初めてコブクロのことを知った人はかなり増えたと思うし、新しいファンもどんどん増えていることだろう。そんな中、この夏に発売されたコブクロの新曲「君という名の翼」はコブクロにとってかなり大きな役目を果たした一曲だ。「ここにしか咲かない花」と「桜」がヒットしたことによって、世間ではコブクロ=バラードというイメージが定着しつつあった。そんな中、アップテンポなこの曲は、コブクロの持つオールマイティな音楽精神を世間に見せつけ、そしてバラエティ溢れる一枚となったベストアルバムのヒットへとつながった、という非常に良い流れを作った。それもこれもこの曲の持つ、前向きなメロディと力強い歌詞があってこそ。さすがコブクロとしか言いようの無い一曲だ。
4、YUI「Merry Go Round」
⇒今年の2月に発売されたYUIのファーストアルバム「FROM ME TO YOU」の一曲目を飾る「Merry Go Round」。スピード感溢れるメロディに乗せ、抜群にカッコいいギターストリングスが光る。繊細な曲が多かったYUIの音楽がいい形で”はじけた”ような印象を受ける。音楽の新鮮さだけでは語れないYUIのロックなこの曲は、新人シンガーの域を意図も簡単に超えた彼女の力量の大きさを表しているといえよう。恐るべし、19歳。ただ今年のYUIのシングルは心に染み渡るバラード二曲であった。しかし、来年1月「Rolling star」で改めてロックナンバーをリリースする。今年は「タイヨウのうた」アカデミー新人俳優賞を受賞するなどYUIにとって飛躍の一年であった。来年からの新たな活躍にも期待したい。
5、野狐禅「ならば、友よ」
⇒「なぁ、友よ。夢っていう言葉は、きっと諦めた人が発明したんだろ。ならば、友よ死ぬ間際でいいや。君と夢を語り合うのは、死ぬ間際でいいや。」・・・野狐禅の曲は相変わらず馬鹿正直で、がむしゃらで、かっこ悪くて・・・。それでも生きることがどれだけ素晴らしいモノなのかをストレートに伝えてくれる。竹原ピストルのしゃがれた声が気持ちいいほど炸裂する。これでこそ野狐禅だ!という名曲がここにある。明日からも「元気を出して生きていこう」と心がワクワクする。どんなにかっこ悪くてもいいから自分に正直に生きていこうと、拳を突き上げる勇気をくれる。これだから音楽が傍にあって欲しい。これだから僕は野狐禅がどうしようもなく好きなのである。
6、TOKIO「宙船(そらふね)」
⇒中島みゆきがTOKIOに提供したヒット作。ドラマ「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」の主題歌のこの曲は、長瀬の力強さが前面に押し出された、ポジティブな一曲だ。中島みゆきらしい深い歌詞と、親しみやすいサビが、聴いていて心地いい。しかも、何度聴いてもなかなか飽きないといったところもこの曲の魅力だろう。中島みゆきのセルフカバー版も、同じ曲なのに新たな良さが満載で、どっちもいい。誰もが認める、今年の定番ソングではなかろうか。
7、ダニエル・パウター「バッド・デイ~ついてない日の応援歌」
⇒ダニエル・パウダーの曲は国境を越える。それはビートルズやストーンズなどにも共通することだが、日本人が聴いてもすんなり溶け込むことができる、という大きなポイントを持ち合わせているからであろう。特にこの曲「バッド・デイ」は、一回聴いただけで耳に残り、そして不意に口ずさんでしまう。そんな魅力的な一曲に、今年はずっと魅せられていた。ついていない、毎日。そんな時、背中をそっと押してくれる一曲。知らないうちにどこかで溢れている音楽を拾い上げるようにして、この曲は今年、日本中に溢れていた。そして、いつの間にか、僕はこの曲の虜になってしまっていたようだ。
8、ポルノグラフィティ「ハネウマライダー」
⇒これこそポルノ、と呼べる曲が正直2005年にはなかった。それはタマが脱退したことも大きかったと思うが・・・、2006年、彼らは従来のアッパー・チューンを引っさげ、夏を盛り上げてくれた。やっぱりポルノの夏はこうでなくちゃ。スカッとする清涼感と、完成度の高いメロディ。止まっていたポルノヒストリーが動き出したような満足感に個人的に嬉しくなりながらも、これからのポルノグラフィティに対して期待は膨らむばかりだ。そんなポルノグラフィティの新アルバム「m-CABI」は最高だった。この究極の完成度は何だ!この一枚にポルノストーリーが凝縮され、一本分の映画を見た気分になれる。もう、ポルノグラフィティは完全復活を遂げたのだろう。そうに違いない。要するに「ハネウマライダー」は重要な記念作なのである。
9、スピッツ「魔法のコトバ」
⇒映画「ハチミツとクローバー」の主題歌。何か、原点に戻ったような懐かしいサウンドに、胸は高まった。「ロビンソン」や「空を飛べるはず」に並ぶ、癒し系で温かい一曲が、この2006年に聴けるなんて!個人的な意見として、スピッツの新曲なんて、いい曲でないはずがないというハードルの高い状況の中、「魔法のコトバ」はあっさりそのハードルを余裕を持って越えて行ってしまった。それでも彼らの音楽は全くマンネリ化していない。こんなにも名曲だらけのミュージックボックスの中、それでも確実なベストナンバーをリリースしながら彼らは走り続けている。とにかく、スピッツが新曲を出すから、ただただ買うだけ。買って失敗なんてあるはずがない、だってスピッツだし。
10、絢香「三日月」
⇒歌唱力の良さだけじゃない。「三日月」はCMで初めて聴いたときから、これはヒットするだろうという怪しい雰囲気を漂わせながら、世に送り出された。そりゃ、ヒットするわ、紅白でるわで、まるでヒットアーティストの緩やかな流れのように、絢香は一躍人気アーティストの仲間入りを果たした。究極のバラードというキャッチフレーズが似合いすぎる。伸びやかな歌声に重なり合う、深みのあるメロディ。この曲の凄さは、ありがちなバラードのようで、聞き飽きないこと。もう、新人アーティストなんて言えない。一体、この曲は何人の心を揺れ動かしたのだろう。僕もその一人である。
ランキングB:今年、感動させられた名曲トップ10
1、僕道1号「色の無い色」
⇒路上ミュージシャンの時代は終わった、なんて言わせない。そして新たな時代の第一号がこのアーティストだ。「ゆず」「19」「コブクロ」・・・そんな路上の戦士たちが築いてきた歴史に刻まれた新たな名前。「僕道1号」はスタンダードなフォークサウンドを武器に、誰もが親しむことが出来るいい曲を作り出した。「色の無い色」は、第一歩に相応しい一曲だ。あたりまえにある幸せに手をのばして、曲にする。そうして生まれた曲は、若者の・・・いや、老若男女の心に響くに違いない。
2、願い「RYTHEM」
⇒癒される一曲。それなりに歌詞もいいんだけど、やっぱりこの曲はメロディのクオリティでしょう。妙に頭に焼き付いて離れない。そうして、口ずさんでしまう。それだけで、十分名曲である。ハーモニーの良さはもちろんのこと、朝に聴いたらすっきりすること間違いなし。ってことで、モーニングコールにでも使ってみてください。
3、メレンゲ「underworld」
⇒映画「暗いところで待ち合わせ」の主題歌。第二の「スピッツ」と呼ばれているが、それに関してはノーコメント。でも、スピッツの持つ素朴さや柔らかさは十分に持ち合わしている。この曲は、何がいいかって心が暖かくなる、そんなメロディがいい。ゆったりとしているがしっかりしている。ふんわりしていてしっとりしている。泣ける一曲、と言われれば、今年はこの曲を薦めるだろう。映画のストーリー背景と一緒にどうぞ。
4、HY「モノクロ」
⇒HYのアルバムは全部いいんだけど、その中であえて一曲選ぶとしたら、この曲かな。今年発売されたアルバムの一曲目を飾るナンバー。綺麗なハーモニーと、優しい歌声は、普通に歩いているときなんかに、不意に思い出してぽかぽかしてしまうそんな親しみやすいものである。「モノクロ」はHYならではのフレッシュでスイーティなメロディの魅力を完全に表現している。HYファンでなくても、きっと気に入るであろう一曲だからこそ、HY初心者の人にぜひ聞いてもらいたい。
5、mihimaruGT「Squall」
⇒今年、本当にブレイクしたmihimaruGT。あえて「気分上々↑」を選ばなかったのは、深い理由があります。でも、ここでは言いません。なぜかは想像におまかせします。別に、「気分上々」が嫌いなわけではありません。むちゃくちゃ好きです。最近では、通学中に「気分上々」よく聞いています。別にここに「気分上々」を持ってきてもなんら問題ありませんでした。結局mihimaruは全部いいです。この「Squall」はスタンダードなポップチューンです。そりゃ、いいに決まってる。とにかく、ブレイクして良かったです。でも、今からが正念場です。新曲に期待。
6、aiko「雲は白リンゴは赤」
⇒aikoにしか歌えない世界観は今まで通り。歌詞も独特で、まさにaikoワールド。サビのリズムもいいし、何やっぱり作り上げられた感があり、最高の状態でリスナーの耳に入るのが嬉しいところ。洗練されたメロディは、何度聴いても飽きない。
いつになっても、aikoらしいさが消えないところに、感心させられたし、何より新鮮さが失われないことに驚かされた。そろそろベスト盤を出してもいい気がするのは僕だけだろうか。
7、INOUEAKIRA&M.I.H.BAND「wish」
⇒この曲を聴くと、いかに本田美奈子が様々なアーティストに愛されていたのかが分かる。本田美奈子追悼シングルとして発売されたこの曲は、福山雅治はど様々な本田美奈子というアーティストを愛していたミュージシャンが集まり、製作された。本田美奈子自らが書き上げたメッセージ性の強い歌詞と、心に残るメロディが、切なくて暖かい。聴けば聴くほど参加ミュージシャンの真摯な想いと、いかに本田美奈子が音楽を愛していたかが、ひしひしと伝わってくる。音楽はここまでの感動を生めるのか、という思いと共に、たくさんの人に聴いて貰いたいという思いにさせられた。
8、GOING UNDER GROUND「VISTA」
⇒CMでおなじみの一曲。GOING UNDER GROUNDらしい爽やかさとスピード感。そして胸キュンサウンド。やっぱり、何度聴いてもいい。彼らの真髄、ここにあり。と言わせんばかりに光り輝く一曲!!!
9、ゴスペラーズ「SAYONARA」
⇒大人な雰囲気はもちろんのこと、重なり合うハーモニーは綺麗にもほどかある。最近落ち目かなと思っていたゴスペラーズだが、こんな名曲を聴かされたら、落ち目なんて思いは一瞬にして消え去った。アルバム「Be As One」の中の一曲で、深みのあるバラード。クオリティの高さはさすが。きっとこの曲こそ、今年の隠れた名曲でしょう。
10、福耳「惑星タイマー」
⇒スキマスイッチをボーカルに迎えた「福耳」の新曲。スガシカオ、山崎まさよし、杏子、のハーモニーにスキマスイッチが加わって、さらに進化を遂げた福耳の完成度の高い一曲が届けられた。親しみやすさ満点。メロディの良さ満点。さすが福耳、と聴いていて思った。耳に残る音楽といえば、「惑星タイマー」と今年はいろんな人に憶えられた曲でしょう。題名は忘れやすいけど。
なぜランキングが二つもあるのだ、と思われるだろうが考えているとやっぱり10曲には絞れなかったので20曲紹介した。
今年はあまり「これぞ名曲」と言える曲が出てこなかったので、少し残念だが、ここに挙げた曲は確実にいい曲なので、ぜひ聴いてみて欲しい。
今日のショートショートのコーナー!!!
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第二十一作:切ない笑顔