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新・シュミのハバ

ついに、定期小説の更新スタート!!!
いつまで、続くのやら・・・。

【邦画】ジョゼと虎と魚たちについて

2006-02-20 16:22:05 | 映画
今回紹介するのは、最近では「タッチ」の監督としても有名な犬童一心監督作品「ジョゼと虎と魚たち」についてだ。

この作品はとにかく凄い。

過酷な運命を背負った少女の生きる強さや、彼女を助けようとした男の優しさ、ずるさを時にコミカルに時に残酷に、そして恐ろしいほどリアルに表現した監督の映画に対する独特なセンス。
細かい演出。
そして映画にかなり正直で絶妙に入り込む「くるり」の音楽。

どれを取ってもすばらしい。

また、何よりキャストの演技力に驚いた。独自の世界観を持ち、毒舌だけど純粋な少女を演じるのは、NHK連続ドラマ小説”ほんまもん”でかなり高い演技力を見せつけた女優「池脇千鶴」。
障害を抱えながらも強く生きようとする健気さと、デリケートで傷つきやすいピュアな心をこれでもか、と演じきっていた。
ぶっきらぼうな関西弁が印象的だった。

また、ジョゼに魅かれていく優しく、だけど弱い男、恒夫を演じたのは数々のドラマ、映画に出演している俳優、妻夫木聡。
様々な思いの中で揺れ動く、どこか情けなく、どこか正直な心を持った男を見事に演じていた。

主演二人もそうだが、他のキャストも自分の役にぴったりとはまっている。
まず、”スウィングガールズ”の主演で人気急上昇中の新人女優「上野樹里」は、今までの役柄とは違い、嫌な女性の部分をリアルに演じ、それでも普通の女性として自然に溶け込んでいた。
また、短時間の出演で猛烈な存在感をかもし出していた「新井浩文」、”いい人”の雰囲気が似合いに似合った「板尾創路」、個人的にツボだった、お笑い芸人「ライセンス」の二人など、脇役の存在感も凄い。

そんな、最近の日本映画では珍しいすべての役柄において、かなりの成功といえるキャストに注目して欲しい。

ストーリーは、
大学生の恒夫は、乳母車に乗って祖母と散歩するのが日課の自称・ジョゼこと、くみ子と知り合う。
くみ子は足が悪いというハンディキャップを背負っていたが、自分の世界を持つユーモラスで知的な女の子だった。
そんな彼女に恒夫はどんどん引かれていき、くみ子も心を許すが、ふたりの関係は永遠ではなかった・・・。

というもの。

一筋縄ではいかないラブストーリーの形を、ユニークな演出と、ひねくれたセリフ回しで濃くリアルに表現した俊作である。

なんとも才能に溢れた映画であるなというのが第一印象である。
韓国映画のような純愛モノでもなく、複雑な昼ドラ的ラブストーリーでもない。

そんな一風変わった恋愛モノを一人でも多くの人に味わってみて欲しい。

【邦画】恋文日和について

2006-02-12 03:04:49 | 映画
今回紹介するのは、人気漫画家ジョージ朝倉のコミックをオムニバス形式で映画化した作品「恋文日和」である。

どの作品を見ても、切ない展開が待ち受けている、邦画エンターテイメント好きにはたまらない名作である。

最近、手紙で人とコミュニケーションをとるということが全国的に減っている。

そんな現代だからこそ、手紙でのやりとりを大切にしていきたい。

そんな、手紙に込められた温かさや優しさを知ることができるのがこの作品である。


あたしをしらないキミへ
全身タトゥーで近寄りがたい存在の増村と、地味でオクテな文子。
そんな二人を結び合わせたのは、一通の手紙だった・・・。

この作品の第一話目にくるのがこの作品。
手紙で近づいていく二人の関係と、リアルで切ない二人の気持ちが交錯しあう、ハートフルな物語である。
思春期の敏感な気持ちを優しく包み込むような、美しい作品だ。
主演は、「風のハルカ」で主役を演じている、ガールズバンド「BOYSTYLE」のボーカル、村川絵梨。

雪に咲く花
「あたし、たぶん消えちゃうけど、覚えていて。みんなに忘れ去られるのは本望だけど、あなたにだけは、わずかな断片でもいいから、覚えていてほしい」
純粋だけど深く傷ついた少女、宮下千雪と、普通の男の子、神代陽司の恋の行方を描いた作品。

一話目に比べて、少し重い内容だけど、素敵なハッピーエンドで救われる、宝玉の作品。
生きること、とか、恋すること、とか綺麗に描き出されている。
主演は「東京大学物語」で主人公を演じる、演技派俳優「田中圭」

イカルスの恋人たち
「康一、旅に行ってるよ。帰ってきたら、ずっとそばにいると約束したよ」

玉音が語るのは、それまで見たこともなかった康一のもう一つの顔だった。
どこか切なく、どこか温かく。
何かと兄に向かって反抗していた弟が、兄の本当の優しさを知るのは、兄の死の後だった。

切ないけど、温かい作品である。
主演は個性は俳優、玉山鉄二&塚本高史のダブル主演

便せん日和
他の作品の間で少しずつ展開していく話。
すべての作品を締めくくる内容となっている。

手紙の温かさが一番伝わってくる、温かい作品だ。

主演はこれまた個性派、大倉孝ニ。


すごく得する一本であることは間違いなく、なんといっても失敗作が一本もないというところが嬉しいところ。

見る価値あり。

【邦画】予言について

2006-02-12 02:34:58 | 映画
今回紹介するのは、J-ホラーシリーズとして「感染」と共に映画公開された「予言」についてだ。

「最近のホラー映画はどれもイマイチ」と言うのが正直な気持ちである。

「着信アリ2」にしても「感染」にしても、「呪怨2」にしても、妙な違和感のある間と、下手に観客を怖がらせようとしている製作者の意図がバレバレで、強く印象に残るものがない。
日本が世界に誇る「ホラー」というジャンルをもっと大切にしていってほしいという思いでいっぱいである。

この予言という作品は、本格的に怖いホラーを期待している人には薦められない。

簡単に言ってしまうと、この映画は怖くない。

にも関わらず薦める理由は、その切ないラストや涙ものの展開に、ホラーの枠を超えた感動があるからである。

家族を想う父の姿がリアルに描き出されているし、三上博史の演技のうまさだけでも観る価値はある。

キャストに恵まれていたというのは、映画の完成度に大きく影響するが、切ない三上博史の演技、謎めく堀北真希の演技、熱がこもった酒井法子の演技、そのすべてにおいて失敗は全く見られない。

ホラーとしての話は非常に浅いものがあるが、家族愛をテーマとした映画としてみたら評価できる。

その意外なストーリーに高評価したいと思う。

ホラーが苦手な人も、暴力描写も震え上がる描写は皆無なので、安心して観れる。

特に注目して欲しいのは「切ないラスト」日本映画でここまで表現できたら十分だと思う。

ちなみに「感染」はおもしろくないので注意。

【邦画】逆境ナインについて

2006-02-12 02:19:23 | 映画
今回紹介するのは、玉山鉄二, 堀北真希、といった二大人気若手役者主演の映画「逆境ナイン」である。

今回ばかりは安易にススメられない。

かなり人を選ぶといっていいだろう。

まず、普通のスポ根映画を期待してはいけない。この映画は表面的に甲子園を目指す青春映画のようであるが、実はそんな要素、全くといっていいほどない。
本当の感動を期待している人は見事に裏切られる。

特に中盤の、青春、感動シーンを恐ろしいほど簡単にギャグ化してしまうシーンは監督のセンスを疑う。
そう、この映画は恐ろしくバカな映画である。

けなしている様に聞こえるが、この映画に対しては一番のほめ言葉である。

ジャンルにはめ込むことは難しい。
妥当なところで「小林サッカー」。

本当に最初から最後まで、くだらないギャグのオンパレードである。

始めからギャグ映画を期待してみたら、結構面白いかもしれない。

しかし、その面白さも、あまり深い笑いを期待している人には薦められない。

そんなに真剣に見るようなギャグはこれっぽっちも含まれていない。
シュールでもないディープでもない、淡々と画面に広がるギャグワールド。
といった所。

まぁ、観れば分かるとしか言いようがない。

ギャグポイントとして個人的にツボだったところは、校長役の藤岡弘、変なセパタクロー選手のコーチ役、田中直樹(ココリコ)次々とキャプテンに襲い掛かってくる逆境の嵐そしてありえないラストっといったところ。

最終的に言いたいことは、まずこの映画を観るなら、肩の力を抜いてみて欲しいということと、あまり期待しないこと。

この二つ。でも決して駄作ではないと思う。

個人的にはなかなかの出来であると思うし、役者の演技もみんなうまい。

ぜひ(?)、みんなに観て欲しい一本である。

この映画のイチオシ役者
→掘北真希
野ブタ。をプロデュースでの名演も記憶に新しい、期待の新人女優。
自然で巧みな演技が光る。
もっともっといろいろな役をやってもらいたい。
ってことで、注目の女優である。

【洋画】エターナル・サンシャインについて

2006-02-08 02:11:40 | 映画
今回紹介するのは、ジム・キャリー, ケイト・ウィンスレット,といった豪華すぎるキャストで製作された傑作「エターナル・サンシャイン」である。

この映画は一言で言って、賛否両論だろうなぁ、っといった作品である。
切なくて泣ける傑作であることは間違いないのだが少しばかりややこしい構成なので、二回見ないと理解できない部分がたくさんある。

しかし、じっくり見ると何度も泣けるいい作品だ。

ストーリーは、特定の記憶だけを消去する治療によって、別れた恋人クレメンタインが自分の記憶を消してしまったと知る主人公ジョエル。

頭にきた彼は、自分もクレメンタインの記憶を消そうとするが、治療中によみがえる彼女との思い出が愛おしくなっていく…。

っといったような記憶を辿る物語だ。 個人的な意見では、セリフ回しは豪華で才能溢れる監督の割りにうまくない。

しかし、時間の変化をケイト・ウィンスレットの髪の色で表現するなど、洒落た描写は粋でうまい。

揺れ動く二人の心情と、憎い記憶のすれ違い。

それでも純粋な気持ちを忘れることのない、美しすぎる恋愛描写には作品を超えた芸術性を感じた。

こんな素敵な映画に出会えたことは本当にすばらしいことだと思うし、個々の才能アル役者陣目当てに観ても、十分楽しめる作品だと思う。

「ロードオブザリング」で勇敢な主人公フロドを演じたイライジャ・ウッドがサイテーな悪役を演じているのも見ものかもしれないし、監督ミシェル・ゴンドリーの恐ろしくキュートな感覚に浸ってみるのも悪くない。

バラエティーに富んだ、宝玉エンターテイメントにぜひ触れてみて欲しい。

【邦画】カナリアについて

2006-01-28 22:25:13 | 映画
今回紹介するのは、『黄泉がえり』の塩田明彦監督が手掛ける社会派ドラマ。
95年に日本中を震撼させた「地下鉄サリン事件」をモチーフに、カルト教団崩壊後に孤児となった少年たちの生きる姿を見据えた感動作『カナリア』を紹介する。

この映画の見所は何といってもリアルな演技で観客を魅了した二人の子役の演技である。

まずは、宗教団体での教えを捨てきれず、感情が揺れ動く少年の役を演じた石田法嗣については、数少ないセリフの中に様々な感情を織り交ぜ、大変すばらしい演技を見せていた。
ドラマ「火垂るの墓」での演技も見ものだったが、この映画での熱演もすばらしかった。

そして、その少年を助け、共に旅をする谷村美月は、謎めいた力強い少女の役を新人とは思えないほど巧みにこなしていた。

そんな子役二人のすばらしい演技のおかげで、このようなリアルで緊張感のある映画が誕生したわけだが、すごいのは役者陣だけではない。

カナリアの監督である塩田明彦監督の世界観は決して誰にも真似できない。

今回の映画は「黄泉がえり」というより、「害虫」に近いものがある。

映画「害虫」とは、傷つき孤独を背負った少女の不幸な学生生活を描いた秀作である。
役者、宮崎あおいの才能を惜しみなく引き出し、彼女をカンヌ女優に仕立て上げた監督の力はものすごいものがあるだろう。

そんな監督が今回挑んだのは、「オウム真理教」という重く難しいテーマである。

そんな強い印象のテーマにも負けない映像美には驚かされた。

インパクト重視に走ってしまいがちな映画ではあるが、役者陣の演技の技巧さのおかげで、インパクトだけではなくっかなり深い映画に出来上がっている。

エンディングのZAZEN BOYSの「自問自答」も良い味を出していた。

監督は「この胸いっぱいの愛を」や「月光の囁き」などの名作も残している。

この機会にぜひ観ていただきたい。


衝撃のラストに貴方はどんな印象を持つだろうか。

【邦画】ZOO(ズー)について

2005-11-16 23:06:16 | 映画
 今回紹介するのは、人気作家「乙一」の小説を映画化した作品「ZOO」です。

今作は乙一の単行本「ZOO」の中から、五本の作品が映像化されています。

「ZOO」を読んでいない方はぜひ、読んでみてください。

短編集なので、活字が苦手な方でも読めるし、ノンジャンルで様々な話が含まれていますので、きっと気に入る作品が見つかるはずです。

それでは、映画「ZOO」の詳しい内容と感想を紹介します。

カザリとヨーコ
内容は少し残酷な話になっています。
簡単に内容を説明しますと、
カザリとヨーコは一卵性双生児。
でも、母親はカザリだけを可愛がり、ヨーコには部屋も食べ物も与えてくれないどころか、虐待を繰り返す毎日。
そんな境遇から抜け出そうとしている中、ある出来事がきっかけで事態は思わぬ方向に…。

っといった感じです。なんといってもカザリとヨーコの二人を一人で演じた小林涼子さんの演技力には驚かされます。
彼女以外にも、残酷な母親役を体当たりで演じた松田美由紀さん、心優しい老人役を演じた吉行和子さんと、すべての役がはまり役で、演技のうまい人ばかりです。
話はあまり好きではないのですが、役者陣がこの作品をよりリアルに、そして感慨深いものにしていると思います。

SEVEN ROOMS
乙一作品には、切なく美しい作品とは正反対の「黒乙一」と呼ばれる、ダークでブラックな作品があります。
その「黒乙一」作品の代表作がこの「SEVEN ROOMS」です。
内容は、ある日突然、コンクリートの小さな四角形の部屋に閉じ込められた女の子とその弟。
部屋は全部で7つ。
他の六つの部屋には一人ずつ人が閉じ込められていた。
部屋と部屋を結ぶ通路は体の小さな弟しか通れない排水溝だけ。
6日目を迎えた者は必ず惨殺される…!
果たして二人は生き残れるのか。

っというもの。話の内容から見ても、苦手な人にはおススメできない作品です。
しかし乙一ならではのラストは必見。
この作品の見所はもちろん、こちらも体当たりで撮影に挑んだ、弟役の須賀健太君の演技力でしょう。
自慢の「泣かせる演技」もうまく表現されています。

なんといってもハラハラドキドキ感がたまらない作品です。
姉役には人気急上昇中のアイドル、市川由衣が弟を必死で守る役を熱演しています。
この作品がこの映画をいっそうおもしろくしています。

So-far そ・ふぁー
知る人ぞ知る、ナンバー1人気子役の神木隆之介君主演のこの作品は、切ない家族愛がテーマの感動作。
内容を少しふだけ説明すると、ある少年の父は母が死んだと思い込み、母は父が死んだと信じ、それぞれに見えているのは、子供だけになっていた。子供だけでつながっていた3人の世界だったが、やがてその世界が分離しはじめ…。

まぁ、この話はとりあえず見てほしい作品です。
乙一ならではのラストは見る価値あり。
役者陣三人(神木隆ノ介、鈴木杏樹、杉本啓太)の演技には文句の付けようありません。

陽だまりの詩
切ない乙一作品の第二弾。
内容は、
ほとんどの人間がすでに息絶えた頃、一人の男を埋葬するために、少女は作られた。
そのためには「死」を学ばねばならなかった。
そして、男が死を迎える時…全ての真実が明らかになる。

っというものです。
この作品のポイントはフルCGのファンタジーアニメーションということです。
実写には表現できない細かい描写や、登場人物の動きなどがいろいろと表現でき、すばらしい作品になっていると思います。

温かくて切ない、乙一ワールドに引き込まれること間違いなし。

ZOO
最後に紹介するのは、全体の題名にもなっている「ZOO」という作品です。
内容は・・・
すでに廃園となった動物園で、発作的に彼女を殺してしまった男。
彼は毎日、彼女の死体写真を撮りに動物園へ通うようになった。やがて、彼の身に異変が起こり始める。
あるはずの動物園がなくなり、撮ってもいない写真が彼のもとへ届くようになる。
次第に夢か現実か区別がつかなくなり…。

っていったところです。
この作品は、名バイプレイヤー村上淳と、奇妙な演技が印象的な浜崎茜が独特の雰囲気をかもし出しています。
この二人にしか出せない暗くてシュールな世界が、ミステリアスで非現実的なZOOの世界をうまく映し出していました。

話は、殺人を見ていたシマウマや、白骨化した彼女の写真など、今までの分かりやすい内容とは一風変わった、シュールなものになっています。
結末も、少し分かりにくいです。
だけど深くて興味深い作品だと思います。

とにかくこのミステリアスな世界を一度味わってみてください。


全体を通してこの映画は「予想できない驚きの結末」といったところでしょう。
平坦で退屈な作品ではないということは断言できます。

とにかく見てください。

乙一ワールドにはまること間違いなし。

この映画のおススメ役者
→市川由衣
来年公開の映画「サイレン」で初主演の今注目の女優。
ドラマ「ホットマン」「H2」などで、知名度も上昇中。

今回の演技もそうですが、「呪怨」「呪怨2」の演技も同じく、ホラー映画の名女優になりつつあります。
それを決定付けるのが、来年公開の「サイレン」でしょう。
かなり怖い映画とのウワサなので、彼女の演技には期待です。
もうすぐ公開予定の「スクールデイズ」にも出演しています。
ぜひチェックしてみて下さい。

【洋画】バタフライ・エフェクトについて

2005-11-12 22:49:11 | 映画
記念すべき一本目の映画紹介です。

今回は「バタフライエフェクト」という映画を紹介します。

一言で言うと・・・凄く巧みな映画です。

内容を簡単に説明すると、
主人公(A・カッチャー)は少年時代、記憶が時折ブラックアウトする症状に悩まされていて、成人後はすっかりよくなったかに見えるのだけど、ある日当時の日記を読み返した彼は、失った記憶を突然取り戻す。
しかもその恐るべき記憶を、彼はあとから変更する事ができるのだ!!!

・・・その蘇った記憶の内容がこの映画のポイント。

その記憶に隠されていたのは、恐ろしいほど残酷で不幸な「過去」の姿。そして、好きだった彼女、友達の不幸な人生。もちろん記憶を変更できると分かった彼は、その不幸な過去を変えようとする、しかし、何度記憶を書き換えても、状態は良くならない。
それどころかどんどん悪い方向に行ってしまう・・・

どうやったら自分の未来は明るくなるのか。どうすれば彼女や友達を救うことができるのか。

そして彼はすべてがうまくいく手段を見つける。

その切ない最後の手段とは・・・

この映画のおもしろい所は、記憶を書き換えることによって、不幸のどん底に突き落とされた彼が、どうやってその不幸から逃げ出すのか、というところ。

ハラハラドキドキな展開に、目が離せない。そして、ジグソーパズルのように綿密に組み立てられた脚本は、見終わった後、観客の頭の中のすべての謎が氷解し、心震わす感動を与えること間違いなし!
見て終わったあと、「あっ、そうかだからそうなるのか・・・」と、この映画の様々なトリックに引っかかっていた自分に気づくハズ。

そしてこの10月に発売されたDVDプレミアムエディションに収録されている「もう一つの結末」も必見!!!

映画を見ている人も、もう一度感動するに違いない。

この映画は、私の中では2005年で一番の傑作です。

見ないと損。

悲しくて切ない。

だけど見終わった後爽快 になる・・・

皆さんもぜひこの感覚味わってみてください

この映画のイチオシ役者
アシュトンカッチャー
→今までのコメディキャラを一掃?
この映画で、シリアスな演技も抜群にうまいということを見せ付けた、若手俳優。
アメリカでかなりの視聴率を勝ち取っているドッキリ番組「punk'd」の司会者として、アメリカでは超有名。
モデル時代にはあのレオナルドディカプリオよりも人気だったという。
基本お笑いキャラだが、この映画ではそんなイメージは全くナイ。
今最も注目すべき俳優であることは間違いない。