今回紹介するのは、最近では「タッチ」の監督としても有名な犬童一心監督作品「ジョゼと虎と魚たち」についてだ。
この作品はとにかく凄い。
過酷な運命を背負った少女の生きる強さや、彼女を助けようとした男の優しさ、ずるさを時にコミカルに時に残酷に、そして恐ろしいほどリアルに表現した監督の映画に対する独特なセンス。
細かい演出。
そして映画にかなり正直で絶妙に入り込む「くるり」の音楽。
どれを取ってもすばらしい。
また、何よりキャストの演技力に驚いた。独自の世界観を持ち、毒舌だけど純粋な少女を演じるのは、NHK連続ドラマ小説”ほんまもん”でかなり高い演技力を見せつけた女優「池脇千鶴」。
障害を抱えながらも強く生きようとする健気さと、デリケートで傷つきやすいピュアな心をこれでもか、と演じきっていた。
ぶっきらぼうな関西弁が印象的だった。
また、ジョゼに魅かれていく優しく、だけど弱い男、恒夫を演じたのは数々のドラマ、映画に出演している俳優、妻夫木聡。
様々な思いの中で揺れ動く、どこか情けなく、どこか正直な心を持った男を見事に演じていた。
主演二人もそうだが、他のキャストも自分の役にぴったりとはまっている。
まず、”スウィングガールズ”の主演で人気急上昇中の新人女優「上野樹里」は、今までの役柄とは違い、嫌な女性の部分をリアルに演じ、それでも普通の女性として自然に溶け込んでいた。
また、短時間の出演で猛烈な存在感をかもし出していた「新井浩文」、”いい人”の雰囲気が似合いに似合った「板尾創路」、個人的にツボだった、お笑い芸人「ライセンス」の二人など、脇役の存在感も凄い。
そんな、最近の日本映画では珍しいすべての役柄において、かなりの成功といえるキャストに注目して欲しい。
ストーリーは、
大学生の恒夫は、乳母車に乗って祖母と散歩するのが日課の自称・ジョゼこと、くみ子と知り合う。
くみ子は足が悪いというハンディキャップを背負っていたが、自分の世界を持つユーモラスで知的な女の子だった。
そんな彼女に恒夫はどんどん引かれていき、くみ子も心を許すが、ふたりの関係は永遠ではなかった・・・。
というもの。
一筋縄ではいかないラブストーリーの形を、ユニークな演出と、ひねくれたセリフ回しで濃くリアルに表現した俊作である。
なんとも才能に溢れた映画であるなというのが第一印象である。
韓国映画のような純愛モノでもなく、複雑な昼ドラ的ラブストーリーでもない。
そんな一風変わった恋愛モノを一人でも多くの人に味わってみて欲しい。
この作品はとにかく凄い。
過酷な運命を背負った少女の生きる強さや、彼女を助けようとした男の優しさ、ずるさを時にコミカルに時に残酷に、そして恐ろしいほどリアルに表現した監督の映画に対する独特なセンス。
細かい演出。
そして映画にかなり正直で絶妙に入り込む「くるり」の音楽。
どれを取ってもすばらしい。
また、何よりキャストの演技力に驚いた。独自の世界観を持ち、毒舌だけど純粋な少女を演じるのは、NHK連続ドラマ小説”ほんまもん”でかなり高い演技力を見せつけた女優「池脇千鶴」。
障害を抱えながらも強く生きようとする健気さと、デリケートで傷つきやすいピュアな心をこれでもか、と演じきっていた。
ぶっきらぼうな関西弁が印象的だった。
また、ジョゼに魅かれていく優しく、だけど弱い男、恒夫を演じたのは数々のドラマ、映画に出演している俳優、妻夫木聡。
様々な思いの中で揺れ動く、どこか情けなく、どこか正直な心を持った男を見事に演じていた。
主演二人もそうだが、他のキャストも自分の役にぴったりとはまっている。
まず、”スウィングガールズ”の主演で人気急上昇中の新人女優「上野樹里」は、今までの役柄とは違い、嫌な女性の部分をリアルに演じ、それでも普通の女性として自然に溶け込んでいた。
また、短時間の出演で猛烈な存在感をかもし出していた「新井浩文」、”いい人”の雰囲気が似合いに似合った「板尾創路」、個人的にツボだった、お笑い芸人「ライセンス」の二人など、脇役の存在感も凄い。
そんな、最近の日本映画では珍しいすべての役柄において、かなりの成功といえるキャストに注目して欲しい。
ストーリーは、
大学生の恒夫は、乳母車に乗って祖母と散歩するのが日課の自称・ジョゼこと、くみ子と知り合う。
くみ子は足が悪いというハンディキャップを背負っていたが、自分の世界を持つユーモラスで知的な女の子だった。
そんな彼女に恒夫はどんどん引かれていき、くみ子も心を許すが、ふたりの関係は永遠ではなかった・・・。
というもの。
一筋縄ではいかないラブストーリーの形を、ユニークな演出と、ひねくれたセリフ回しで濃くリアルに表現した俊作である。
なんとも才能に溢れた映画であるなというのが第一印象である。
韓国映画のような純愛モノでもなく、複雑な昼ドラ的ラブストーリーでもない。
そんな一風変わった恋愛モノを一人でも多くの人に味わってみて欲しい。