動物とおっちゃんの日常風景

喘息・椎間板ヘルニア・胃食道逆流症・過敏性腸症候群。しかし、動物や私的な病気どころではなくなってきたこの国の将来。

やっぱ動物は後廻し

2011年05月07日 | 動物
赤いオシッコで元気が無くなった犬が来た。
先日、狂犬病のワクチンを打ったばかりの子だ。

検査でフィラリア症だと分かった。
しかし、フィラリア虫のつり出し手術は全身麻酔は危ないので、大きな病院へ連れていった。

フィラリア虫は全部が取れたが、全身状態が良くない。
我が院での血液検査でも腎臓と肝臓の値が悪かった。

そのせいもあって、我が院での手術をためらった。

結局、術後二日で亡くなった。
この子はメスで避妊手術もしていなかった。

フィラリアは予防できてなくて・・・。
フィラリアが発病しなくても、いつかは子宮蓄膿症やら乳がんやらで苦しむことになったかも。

飼い主さんの経済的な事情は僕にはお手上げだ。

咳だの嘔吐だので検査をしてもはっきりとは診断がつかなかったダックス。
レントゲンで肝臓が横隔膜を押しているような・・・。

なるべく早く大きな病院へと飼い主さんを説得していたのだが・・・。
経済的な問題と、お子さんがいて家を空けられない事情が・・・。

症状が出始めて1週間。
今日、やっと時間があいて、その大きな病院へ行かれた。

病院へ着いてすぐに容態が悪くなって、そのまま亡くなったという。

僕がもっと早く連れて行ってあげればよかったと後悔した。
2日前に相談されていた。
経済的な問題は、行った先の病院に迷惑になるし・・・。

よしんば、肝臓がんを宣告されたら。
手術を勧められても支払いが滞ってしまっては僕も辛い。

家庭の財政が許せば、もっと動物に優しい医療があるはず・・・。