イギリスゆめだより

日本の外に出ることは自分自身を見つめ直すこと

北欧の旅回顧録2

2007-11-09 23:24:57 | 北欧の旅
ヘルシンキ駅裏の広場で特設テントを張った FINLANDIA というサーカスが行われていた。近くの国立博物館を見学した後、あたりは5時近くになって暗くなっていたが、ホテルに戻るにはやや早いと思い、そのサーカスを見ようと決めた。すでに開始時刻の5時をすぎてはいたが、まだ数人の人がチケットを買っていた。私もその後ろについた。席はほとんど空いていない状態だったが、ほとんどの人が家族連れや恋人同士で来る中、「ひとりもん」の席ぐらいときによい場所が空いていることがある。案内のお姉さんにそう言われ、25ユーロでチケットを買った。席は家族連れの横に1つ空いていた、ステージ脇のいい席だった。係のお姉さんに案内された。すでにショーが始まっており、中国雑伎団風の少女たち(たぶん中国人)がショーを行っていた。その他幕間には、道化ショーなどもあった。賢い犬たちのショーもあった。圧巻だったのは写真の「綱渡り!」生では初めて見たが、自分の真上でスゴワザが展開された。思わず興奮し、観客のうちの大部分を占めていた子どもたちと一緒に歓声を上げた。途中小休憩を挟み、約2時間のショーであった。何もフィンランドまで来てサーカスなんて・・・と思われるかもしれないが、フィンランドに来たからこそ見ることができた、究極ショーであった。

北欧の旅回顧録1

2007-11-08 23:14:05 | 北欧の旅
さて本日より「回顧録」ということで、写真入りで北欧の旅を振り返ってみたいと思います。ヘルシンキでは3夜のうち1夜はフィンランド料理のトナカイの肉を食べましたが、最初の夜はホテル近くのスーパーで買い物をして食べました。この写真の左奥に写っているYKKONENと書いてある建物の地下にスーパーがあり、そこでバナナとパン(パスティーなど)などを買って食べました。聞いてはいましたが、フィンランドは物価が高いですね~。それと注意しないといけないにはミネラルウォータ。うっかりして、炭酸入りを買ってしまいました。他の欧州の国に行ったときも痛い目に遭っているので気をつけていたのですが、つい・・・。みなさん欧州でミネラルウォータを買うときには最初に振ってから、炭酸入りかどうか確認して買いましょう!たしかに疲れているときとか、体を動かしたときにはマズイ訳ではありませんが・・・それからこの建物は入ってすぐの1階に雑貨が販売されています。ここでイッタラのグラスを買いました。他にも楽しい雑貨がたくさんありました!荷物にならなければ買いたかったところですが・・・あっそうそうおみやげのGEISHAチョコも少しここで買いました。海外に行ってスーパーに行くのはとてもおもしろいですね~!!

北欧の旅10

2007-11-07 23:48:52 | 北欧の旅
11月3日、北欧から帰国する日。ストックホルムは今年の初雪を記録したそうである。市内は雨だったような気がするが、アーランダ空港へと向かう途中、かなりの雪が積もっていた。そして、ヘルシンキを飛び立つときには、機体に積もった雪を取り除く作業のため、離陸が40分ほど遅れた。
季節が秋から冬へと変わるとき、北欧を離れた。何かの因縁かもしれない。これまでの旅において、何らかのインスピレーションを与えられた場所には、2度以上訪れている。北欧も例外ではない。今日あるメールが届いた。タリンで宿泊したホテルからのものだった。そこには「宿泊ありがとう!またお待ちしています!」といった内容が書かれていた。このようなちょっとした気遣いがありがたい。今後の実生活において自分自身がこんなちょっとしたことだけど気遣いができれば・・・と思う。それが自分自身も豊かさを感じるきっかけとなるに違いない。
近い将来再び北欧の地を踏む予感がする。その予感は、今後の自分自身の「情熱」と「努力(行動)」により実現されることを信じている。
冬の北欧はクリスマス一色。そしてオーロラもその冬の厳しさを微力ながら緩和させてくれることだろう。

北欧の旅9

2007-11-06 23:10:43 | 北欧の旅
北欧への旅から帰国して数日経過。現実生活への反動が激しい。時差ぼけがめずらしいほどまだ若干残っている。しかし、現実は現実。それも受け入れていかないと、次へのステップへとつながっていかない。
さて、まったく北欧についての知識もないままに今回は旅を敢行したわけだが、帰国してからの方がより北欧への関心がわいてきている。それほど私の中では無意識のうちにでも北欧の何らかの力に魅せられているのかもしれない。この旅で見たこと、考えたことをしばらく「温めて」「整理して」また新たなる興味へのきっかけや題材になればと思っている。
さて、前回 too much と enough について書いたが、北欧は enough の生活であると感じたので、このような表現をしたわけである。欲張らず、でも人生を主体的に生きようとする、いい意味での自己中心主義でありながらも、環境や周りに配慮した生き方を含めてこのような表現をした。熱しやすく冷めやすいと言われている私が、今現在心がけようとしていること・・・「生活を楽しく、豊かに・・・」さっそく買ってきたろうそく入れでもって、毎晩ろうそくを灯し、その余韻に浸りながら、真の豊かさとは何かや、精神的な安定を模索しているところだ。それから、無農薬オーガニック製品にも少し関心が出てきた。いつか「冷める」かもしれない現時点での私の「情熱」といったところだが、これらももっと北欧のことを知ってきながら、さらに認識を深めていけたら・・・と思う今日この頃である。

北欧の旅8

2007-11-04 22:57:54 | 北欧の旅
旅をすることは、日常では経験できないことを経験すること。非日常の体験でもある。あるいは自分の「常識」が実は常識ではなかったと思い知らされることもある。今回もそのような場面に何度か直面した。エストニアのタリンでは路面電車が走っているが、市の中心部を走る路線に乗ったときのこと。目的地の停留所に到着したので、前の人に続けて降りたところ、そこは何と「車道」ではないか。つまり「停留所」というものがなく、車が走ってくる道に、車に用心しながら降りなければならなかったのだ!あれには驚いた!というより、おもしろいなあと思った。北欧を歩いて感じたのは、「必要最低限」の整備はかなりなされているが、その反面必要以上のことは手がつけられていないのではないかということだ。つまり、生活のために too much のことはなく、enough な生活環境が整えられているということである。世の中がどんどん発展していく中で、「発展」が本当にいいことなのかと疑問に思うことがある。「低迷」ではなくとも「停滞」つまり「現状維持」ということではだめなのか。常に向上を目指す社会の「終点」はどこなのだろうか。これは私たちにの人生観に関わる命題でもある。北欧では不必要に社会が豊かではないように思われる。日本はどうか?不必要に「豊か」になっていないか。表面的に。でも実質は?社会が表面的に発展していくその犠牲になったのは「人の心」。北欧では「人の心」を大切にする何かかあるような気がする(これは今後の研究対象である)。神話や妖精の存在を信じる気持ち、家族という時空間。これは私たち日本人が顧みるに値する北欧の人々の精神性であるのかもしれない。

北欧の旅7

2007-11-04 11:35:38 | 北欧の旅
9日間の北欧「3都物語」は終わりを告げた。11月3日、ストックホルム中央駅を出発した空港専用特急 Arland Express。駅を出発するや否や都心では見られなかった雪。確かに市内では朝から雨模様で、予定していた市内での最後の買い物を空港でということに急遽変更していたのだ。それがこの雪。大雪が降っていたわけではないが、初冬の積雪という感じであった。ストックホルム発13:00のBLUE1というフィンランドの航空会社の飛行機で一路ヘルシンキへ戻る。入国審査なく、再び今度はヘルシンキ発関西空港行きのフィンランド航空の便の搭乗手続きを終わらせる。そして、手荷物検査を終え「最後の買い物」。ムーミンショップには日本人観光客ばかり群がっていた。確かにムーミンは日本人には人気だろう。私も自分用にムーミンネクタイを買いたかったが、あの群れに入る勇気も元気もなかった。そして、17:20発の便で、初めて訪れた北欧の地を後にしたのである。この旅では隣国ながら何度も時計(時間)を変える機会があった。まずエストニアからスウェーデンに到着したとき、そこには1時間の時差があり、時計を遅らせた。スウェーデンからフィンランドの入国するときもそこには1時間の時差があった。つまり、フィンランドとエストニアは同じ(日本-7時間)で、スウェーデンはフランスなどと同じでCETを採用しており日本-8時間。さらに毎日見ていたBBC WORLDで示されるGMT(グリニッジ標準時)は日本-9時間なのだ!ヨーロッパを旅するときには、くれぐれも時差に注意しなければならない!!さて、いずれにしても終わった。旅とは現実逃避。というならば、明日からまた逃避できない現実と直面することになる。今回の経験をいろんな形で仕事に還元できれば(もちろん仕事に還元するために「旅」をするのではない!)と思う。そして、個人的には(家族的には)次の旅!を目指して、日々がんばっていくのみである!!

北欧の旅6

2007-11-03 18:07:30 | 北欧の旅
9日間にわたる北欧の旅も終わりが近づいている。今回はヘルシンキに始まり、エストニアのタリン、スウェーデンのストックホルムという3都を巡る旅だった。そもそも北欧の旅を思い立ったのは、「学力世界一」と言われるフィンランドの教育事情に触れてみたかったからなのだが、フィンランドの学校を個人的に訪問することは難しいということで、それはかなわなかった。今後の課題ということで。しかし思ったのは、家族で旅行している人々がかなりおり(いったい子どもの学校は?とも思ったが)、日本ではいわゆる「学校漬け」になっているような年代の子どもを連れて、父親と母親が旅をしている光景を見て、そうするなかで、家族の絆を深めたり、親としての生き方、あるいはマナーなどを教えているのだなという事である。中には「親にむりやりつれてこられた」的な表情を見せるような若者もいたが(あくまで私の憶測の域を出ないが・・・)、それでも親として何かを子どもに伝えようとする姿に結構出会ったのである。
あとは言語。同じ系統をなすフィンランド語とエストニア語は私のこれまでのヨーロッパ言語のわずかな知識をもってして、ほとんど推測ができないほどの言語であった。それに対して、スウェーデン語は何かしらの推測がつくような単語があり、そういう意味での居心地の良さがあった。(もちろん他の意味での居心地の良さはヘルシンキにもタリンにも数多くあった!)今後少し興味を持って勉強していけるかも・・・と思ったりしている(とりあえずスウェーデン語かな)。
また、今回は都合によりひとり旅になったので、今度は妻を連れてきたい。きっと喜ぶだろう。そのような文化が北欧にはたくさんあるということだ。デザイン、テキスタイル、インテリアなど、私にだって微笑ましく思えるような物がたくさんあった。
季節はまもなくクリスマスシーズンを迎える北欧。そのうち、町はいっぱいのイルミネーションで、家の中はこれまたいっぱいのローソクや装飾で彩られることだろう。やはり北欧は神秘的である。みんながそれを求めている。そしてみんなそれが大好きである。とりあえず、リアルタイム(?)(北欧からのブログ更新)はこれにて終了するが、夏のスイスの旅も交えながら、今年行った2回の欧州旅行を今後の生活に役立てていけたらいいなという今日この頃である。(以上、11月3日午前10時7分、ストックホルムにて)

北欧の旅5

2007-11-03 15:51:50 | 北欧の旅
しばらく書いていなかったが、タリンからストックホルムまでのフェリーで一晩過ごした。フェリーの中は豪華ホテル。詳しくはまた後で書きたいと思う。で、昨日スウェーデンの首都、ストックホルムにやってきた。ここは今回回った3都市の中で最も大きい。とうてい一日ではすべて回れない!しかし滞在は一日。観光バスと徒歩で、風景のよいところは少しは回れたかな。でもいままでで一番寒く、昨日は日中5度という気温だった。風景は絶品です(後ほど・・・)。
今日は帰るだけ。昼にヘルシンキへ戻り、夕方に日本へ向かいます。長かったような短かったような1週間だったが、十分リフレッシュでき、新たなことも吸収しました。初めて北欧の地を踏みましたが、西欧にはないスケールの大きさや、また繊細さ、歴史や文化、人々に出会えたことは大きな財産です!!

北欧の旅4

2007-11-01 16:21:49 | 北欧の旅
北欧滞在も残すところあと3日となった。昨日はタリンの市内観光をバスを使って行った。タリンには観光客用に2階建てのバスによる3パターンのツアーコースがあるが、まず最初に乗ったRED LINE。客は1時間の間私ひとりだった。確かにこのバスツアーはタリンの郊外へと行くコースなので、旧市街の美しさに満足している観光客にはあまり関心がないのかも知れない。日本語でのオーディオ説明があった。バスを降りると、ツーリストインフォメーションで借りていた、オーディオガイド機(英語版)を手に、旧市街のさまざまな名所をぶらり・・・。とにかく意味はあまり分からなくても、この旧市街の光景の美しさには誰しも魅了されることだろう。
本日はタリン滞在最終日である。スウェーデンのストックホルムに向かう夜行船が18:00発なので、それまでほぼ一日観光できる。今日は郊外のエストニア野外博物館に行った後、おみやげを買って回る予定である。今日のタリンは雨模様・・・昨日は一時的だったが、快晴にもなった。北欧のこの時期に青空が望めたことはこの上ない喜びであった。