イギリスゆめだより

日本の外に出ることは自分自身を見つめ直すこと

シャンソンに酔いしれる

2007-02-12 11:46:24 | その他
大学生のころ第2外国語としてフランス語を勉強し始め、その魅力にいつの間にかとりつかれ(だいたい語学の魅力というのは初期の段階では、それを教える先生の魅力であるかもしれない。ぼくの場合はそうであった。やはり出会いって大切なのは語学の学習でも同じ・・・)、フランス語をもっと勉強したいと思っていた頃(もう15年以上も前のことかア~)、たまたま繁華街を歩いていると、フランス語の歌シャンソンのCDが安売りセールで売ってあった(たぶん1枚1000円だったと思う)。それには、エディットピアフの「愛の賛歌」が入っており、つい買ってしまった。しかし、その偶然の出会いが僕の人生を大きく左右することになろうとは・・・(中略)
で、その出会いから15年。福岡に往年(といえば失礼だが、もう80歳を超えていらっしゃる!)シャンソン歌手、シャルル・アズナブールが来るというもので、この機会を逃すものかと、平日の夜にもかかわらず福岡まで出かけたのである。妻も連れて!シャルル・アズナブールといえば、ぼくは「5月のパリが好き」や「悲しいベニス」が好きだ。今回の2曲目がその「悲しいベニス」(Que c'est triste Venise Au temps des amours mortes...で始まる、悲しい曲)で、いたく感動した。シャルルの80ウン歳とは思えない、力強い歌声にしびれ、約1時間半の公演は本当にあっという間に終わった。シャンソンはすばらしいと改めて思った。会場につめかけた多くの老若男女の観客が、シャルルのすばらしさにとても感動し、勇気づけられたことは間違いないであろう。