イギリスゆめだより

日本の外に出ることは自分自身を見つめ直すこと

言葉の不思議

2016-09-30 22:42:17 | 外国語
というわけで、またまた久々の投稿となる。
最近のマイブームはポーランド。来年3月のポーランドへの旅も具体的に
旅先を絞り、航空券やホテルも予約した。
あとは、言葉を勉強するのみ。

先日購入した「明解 ポーランド語文法」(石井哲士朗 著)は、初心者にはなかなか手ごたえのある
書籍だ。まだまだ理解に苦しむことが多いが、同じところを粘って何度も目を通していると、何となく
わかってきているような気がする(語学というのは、ほんとそういうものかもしれない。やはり繰り返しなのだ)。

それに先立って購入していた「ニューエクスプレス ポーランド語」は、それだけ読んでいた時には、
やや理解に苦しんだこともあったが、「明解」を読んだあとに改めて読み返してみると、何となく
わかっているような感じがする。(それほど「明解」が明解ということなのか、あるいは「明解」が難しすぎて
「ニュー」が相対的にわかるということなのか・・・)

ま~それはともかく、その「明解」の子音の発音の説明の中で、l の発音(例:lato「夏」、lektor「語学講師」)
について説明されているところがあって、そこに次のような説明がある。

 「英語の look の l に似た音。ただし、母音 i の前では million の ll に近い音になる。」

言語はなんと奥深いのだろうか!?
look の l と million の ll の音は違うのか!?確かに発音してみると若干違うような気もするが
これまで30年以上もの間、差異としては認識していなかった。もちろん認識せずに発音しても十分通じてきたのであるが・・・
おそらく辞書の発音記号でも区別していないはず。それを「差異」とみなすとは、恐るべしポーランド語である。
そしてこの知識は今後の英語授業の中での、私の小話の1つに追加される。

 「look の l と million の l を区別する言語があるんだぞ!」・・・などと。

それにしてもポーランド語は細かい。子音の下位区分である軟子音などというのもあり、その軟子音を表現する
つづり字もいろいろ・・・これを完璧に覚えたら、すごいだろうなと思う。

昨今の英語教育での文法のないがしろぶりには辟易するが、ポーランド語を勉強していると文法の重要性とか
おもしろさを改めて感じる。

もうしばらくはポーランド語の闇の世界をさまようことにしよう。あと半年でどれだけ話せ、聞き取れるようになるかは
わからない。でも、いつも思うが、ある国を訪れるときにその国の言語を少しでも操れる状態で訪問するのが
その国への礼儀の1つである。
世界どこに行っても英語だけでどうにかなると考えるのは個人の勝手だが、それは厳密な意味で真ではないし、
英語だけをもって、非英語圏に行くことの何がおもしろいのか、私にはいまだに疑問なのである。


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